ウソかホントか知る由もないが、がんで死ぬ時、徹底的にほったらかしにするとゐたくもなく、安寧に死ねるのだという。これを治そうとするから、痛くなるのだともいう。
放射線やら、抗がん剤やら。治ればもちろん越したことはない。しかし、治らないかもしれない状況でいろいろやるとかえって患者が辛いことになるというのがどうも本当らしい。これはそうなのだろう。
ガンなんて、昨今出てきた病気じゃなくて大昔からあるはずで、いまとちがって大昔の人はガンにかかればなかなか治らず死んだのだろうが、その代り寿命を意識しながら自然死していたのだろう。もしかしたら、そこには落ち着いた安寧な臨終があったのかもしれない。
翻って、現代では、がんにかかっても治癒する確率は非常に高い。治癒すれば越したことはないのだが、治らない時に延命治療を施すことで帰って辛い状況が生まれているのかもしれないと考えると、瀬戸際での治療はいろいろ考えものである。