グルメ番組を見ていたら、女性レポーターが肉か魚を食って、「やわらか～い」。なんじゃい、そりゃ。
「おいしい」、「うまい」ではインパクトがないと思うのか、「やわらか～い」が最近とみに多い。テレビ局側の指導なのだろうが、やわらかい＝美味、なのか。
肉の柔らかいのは、一時期問題になった、いわゆる合成肉を連想させる。筋はあらかじめ切ったり除去したりして接着させて作ったお肉は当然柔らかい。そしてそんなものは旨いとはいえない。
本当にうまいものはけっこう硬かったりする。かみ締めてじわっと味わうのが本当だろう。人間関係も同じである。人間も最初から柔らかいやつは最後まで何だかよくわからなかったりするものだ。てやんでい。
ウエストが細くなってズボンが合わなくなったこともあって、何本かスラックスを買った。前のやつは処分。ところで、スラックスのトレンドはノータックである。
オフィスカジュアルでオヤジ連中がボンタンのようなタック入りチノパンを金曜日といわず「トラッドだ。ベーシックだ。文句あるか」と街を闊歩するようになって久しいが、ツータック＝おっさんファッションという暗黙の了解が実は社会一般にできつつある。
おなかがラクだからツータックというのは不健康で反時代的だと思う。加藤芳郎「ツータック」⇒壇ふみ「メタボ」、「ピンポン」正解の連想ゲームみたいだ。
みんな自転車をこいで、ビールは控えて脂肪を燃やそう。そしてウエストが細くなったらノータックパンツをはいて、ボディコンで健全なウエストをおっさん連中の目にさらすべし。世のため、人のため、健保の財源確保のため。
