PowerGun ブログ別館

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小さな政府? 大きな政府?

2005-08-19 21:29:30 | Weblog(日記や雑記)
 昨日は日記を休んでしまい、申し訳ありません。ちょっと個人的な体調不良の所為で……。

 Goo! ブログの特別企画で、今回の衆議院解散に対するアンケートブログが立ち上がっています。
 その中で、「大きな政府」と「小さな政府」どちらを目指すか? でアンケートがされているのですが、この「大きな政府」と「小さな政府」と言われても、わけのわからない人が、きっと多いと思います。

 ちょっとだけ(思い切り端折ってわかりやすく)解説させていただきますと、

 大きな政府……国民一人一人の生活水準をUPさせるため、国が積極的に関与。個人への福祉などを増やし、それによって国民を活気付けること。端的に言えば「下から上へ」の政策と言える。
 小さな政府……国民ひとりひとりの生活水準UPのため、企業や市場にある程度自由にやらせる(国があまり関与しない)。個人への福祉よりは企業を富ませ、それによって国民全体の生活水準をUPさせる考え方と政策論。要するに「上から下へ」の政策。

 こんなところでしょうかね。
 因みに今、小泉政権が目指しているのは「小さな政府」ですが、僕から見るとちょっとこれはいただけないです。というのも小泉政権はこのままでは「小さすぎる政府」を作ってしまうからです。
 道路公団、郵政双方の民営化も、ちょっと時期尚早だと思います。というのも、道路公団も郵政もまだ、民営化できるレベルまでの仕事をやっていないからです。
 確かに道路公団や郵政の不正や、不明瞭な金の流れを明確に暴き出したのは、小泉政権の功績というべきでしょう。しかし、例えば道路公団を民営化すると、高速道路で無駄に金を使うのは防げるかも知れないですが、それ以下の――例えば国道などの悲惨な実体はまだ、誰にも知られていません。
 乗用車どころか軽自動車がすれ違えないレベルの国道や、果ては「階段国道」なる自動車が一切通ることの出来ないものが「国道」とされている現段階での民営化は、明らかに時期尚早であると思います。

 郵政は一応は民営化出来そうなセクションですが、もう一度全面的な調査と洗い出しが必要だと思います。特定郵便局の問題や都市圏で増えすぎた郵便局の問題など、一見すると郵便局の「悪いところ」ばかりを論っている今の現状では、まだ郵政の民営化を行える段階には無いと思いますね。

 個人的には「小さな政府」を目指すことは悪いことでは無いと思いますが、しかし、今の段階はまだ「小さな政府」に向けての地均しが足りないと思っています。「小さな政府」が成功するには、それなりの土壌が無くてはならないのに、それを無視した政策をしているのが、小泉政権の真の姿であると思います。

 というわけで僕は、小泉政権を支持してはいません。
 ただし、こう言った「政府規模の縮小云々」の問題以外では、今の政権になってだいぶ(いい方向に)変わったと思っています。度を越したゆとり教育の撤回や、歴史教育の学習指導要領、外交、安全保障問題での懸案だった北朝鮮問題など……出来れば靖国神社に、8月15日に公式参拝して欲しかったところですが。

 小泉政権を支持するかしないかでは、僕は自民党に入れる事はありません。しかし、今の自民党には(マスコミが言わないだけで)能力のある人材や、しっかりした知識と経験、人脈を有した人間がたくさんいます。
 そろそろそう言った人たちに、バトンタッチしてくれるとありがたいと思います。

 ―PLAY THE MUSIC / ACEを聴きながら―