PowerGun ブログ別館

日記、小説と書評、音楽、その他管理人の趣味によって成り立つブログ。

派手な表現は失敗する。

2005-08-10 22:09:01 | 小説、創作文芸関連
 まあ、8/7の「創作概論」でちょっとやった記事の繰り返しになるんですが、更新があれだけだと少しあんまりなので、これもついでに書いておきます。本当は復帰後の記事にしたかったのですが……。

 基本的に派手すぎる表現というのは、失敗しやすいです。というのも、あまりに派手にしてしまうと、かえって解りにくい表現が出来てしまうからです。

 昔、何処かの漫画で見た表現で、今でもたまに見るんですが、
「おまえが俺に挑むなんて、一万光年早いんだよ!」
 なんてのがありました。

 最初にこれを読んで「ん!?」と思わない人は、おそらく居なかったと思われます。これが一番最初に出たのは某不良漫画なんですが、おそらくは「不良」というものの頭の悪さを強調するために使った表現だと思われますが、ちょっと解りづらいですね。
 知らない人は居ないと思うんですが、「光年」は時間の単位ではなく、距離の単位です。それを知っている人なら、この表現は一瞬、面食らったものと思われます。

 また本館「アクションシーンの書き方」でもやったのですが、「神のような力」とか「腕が消滅するような痛み」なんてのも、派手に見せようとしていることは解りますが、こう言った系統の「一見凄そうに見えて、実は全く意味不明な表現」というのは、結構良くある失敗だと思って、間違いないでしょう。

 で、さらにもう一つ、いくら正当かつ正しいものでも、マイナーなものを使うのはやめましょう。

「おまえが俺に挑むなんて、一不可説不可説転年早いんだよ!」

 これを読んで「?」だった人は、おそらく居ないと思います。
「不可説不可説転」というのは「ふかせつふかせつてん」と読みます。これは仏教用語で、10の37218383881977644441306597687849648128乗のことを指します(参考:思索の遊び場「日本語内省記 」より)。……が、こんなのが解る人なんて、少なくとも一般市民の中でどれほど居るんでしょうか?
 少なくとも誰も、こんなのを知っている人なんて居ないと思います。僕も、前出のページを読むまで、全く知りませんでしたし。

 閑話休題。この表現もそう言った意味で、いい表現とは言えないです。まあ「一万光年早い」云々からすれば、十分正当な表現ではあるのですが、「不可説不可説転」が一般的な言葉ではないですし、そもそも意味がわからなければ、それが「どれくらい凄いのか」が理解できないですしね。

 というわけで、今回のまとめです。

「正しい表現方法」とは、解りやすく尚且つ、正確な表現のことである。凄みを持たせようとするあまり、度を越した表現をしてはいけない。

 このことには気をつけましょう。

 ―SPIDERMAN / MARK FOSTERを聴きながら―

連絡事項のみ

2005-08-10 19:09:00 | Weblog(日記や雑記)
 今日からおそらくお盆明けまで、まともな更新が出来ないかもしれません。いや、ちょっと私事でいろいろとあって……。

 とりあえず15日には、何とか正常に復帰する予定ではあります。その間も暇を見つけて、何とか更新したいところではありますが……。

 あ、一応言っておきますと、病気とかそう言ったことでは無いです。

 では、今日はこの辺で失礼します。