酒と鉄道の日々

大好きな酒と趣味の鉄道の話題を絡め、時評・四方山話に酔うコーナー。

つまらない 地方選

2009-04-14 14:22:53 | Weblog
 秋田県知事選が行われ、12年前に、現職(このたび引退)の知事に敗れ、後に秋田市長を歴任した候補者が当選したそうな。

 ひとたび、県民に「No!」と言われた御方が、何故に再度立候補なさるのか? そしてまた、12年も経ったのに、選挙民は何故に、今回は「Yes!」とのたもうたのか。そしてこのひと、元・県職員。
 
 官僚を知事に戴くことに疑問すら感じていない県民性が情けないし、甚だ理解に苦しむ。

 もっと、理解できなかったのは、これを支援した自民党県連幹部が「(自民党が支援した知事候補が当選したから)これで、ようやく、知事・県議会ともに正常な姿になった」だと。
 確かに、これまでは知事は民主党系と言われていたし、県議会は紆余曲折のすえながら、自民党が定員の過半数を制していたから、国会(参院)並みの「ねじれ県議会」だったということが言いたかったらしい。
 しかし、自民党なら「正常」で、そうでなければ「ねじれ」とする考え方は、政権党の間違った認識であり、「奢り」の姿勢以外の何物でもあるまい。

 これだから、地方選には、個人的にはいまひとつ食指が動かないのだ。地縁・血縁・義理と人情等々、およそ民主主義の対極をなす材料が多すぎる。

 そんななか、欠員が生じた県議会・秋田市選挙区に、若き友人が果敢に立候補した。彼の主張は、選挙広報での主張・公約掲示等の公的活動以外、選挙カーも走らせなければ、名前の連呼もしない。本来の公営選挙で戦ったのだ。

 結果は落選。それでも16,500票を集めた。彼の真摯な姿勢と、本来あるべき選挙活動の姿に、決して小さくない一石を投じたわけで、彼の落選はムダではなかったし、胸を張って、「次」をめざしてほしいと願っている。

<掲出写真 よくわかる解説> 秋田内陸線沿線の阿仁地域は古くは鉱山の町だった。当時、体力勝負の炭鉱夫たちは、ウマの肉で疲れをとり明日への英気を養っていたという。そんな馬の肉の煮込みが「なんこ鍋」。このたび、そのレトルトパックが地元商店主の発案で発売された。さまざまな地域で、新しい発想と行動が胎動しつつある。いつまでも旧来の、モノの見方・考え方に固執しているようでは、人口流出県の悲劇はとどまることがないであろうことだけは確かなのだ。 

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