コミュニケルーム通信 あののFU

講演・執筆活動中のカウンセラー&仏教者・米沢豊穂が送る四季報のIN版です。

抱きしめてBIWAKO

2011-11-26 | Weblog


11月6日。所用で大津へ出かけました。
小雨模様の1日でしたが、深まり行く秋の琵琶湖・瀬田川の情景は慌しい日々に疲れ果てていた私の心を慰めるに余りあるものでした。
画像は瀬田川畔にある「水のめぐみ館・アクワ琵琶」です。建物や緑が水鏡(みずかがみ)となって水面(みなも)に浮かび、とても綺麗でした。
瀬田川洗堰(あらいぜき)の歴史や、琵琶湖について学べる学習スポットです。



瀬田川は琵琶湖から流れ出る唯一の河川です。湖の南部から流れて、宇治に入ると宇治川となり、更には淀川となって大阪湾に注ぎます。




ちょうどこの日は、水や命の大切さを考えるイベント「抱きしめてBIWAKO」があり、16万人の人々が琵琶湖の周囲で手をつないで湖を取り囲みました。
画像は「瀬田の唐橋」の上で正午からのイベントのために集まった人々です。私も参加したかったのですが、時間がなくて後ろ髪引かれる思いでした。


 
      上(かみ)の日の想い出いずこ  
       瀬田川畔(せたかはん)
      散り敷く落ち葉に しばし戯むる
                      (筆者近詠)




    推敲もままなりませず、今宵はこれで。ごきげんよろしゅう。

コメント (1)

しなやかに女の時間 IN OKUBIWAKO その③

2011-11-23 | Weblog
相変わりませず日々慌しく過ごしておりまして、
「しなやかに女の時間 IN OKUBIWAKO その③」のアップが遅くなって
しまいました。
実際の内容のほんの一部に過ぎませんが、ご笑覧頂けますれば幸いです。



つづらお荘の館内です。世話人さんからのインフォメーション風景です。



ワークショップ「しなやかに女の時間」セッション1 の始まりです。
えっと、その前に「観音さまのお話」がありましたねぇ。

講師のyoーサンから、十一面観音さまのお話や観音経講話などあれこれと・・・。
十一面観音さまのお顔を再び思い出してごらん!!


「初めて聞くお話だったわ・・・」
「ホント、観音さまって有り難いわねぇ・・・」

本題「しなやかに女の時間」
しなやかに、されど真剣なデスカッションしました。
この種のワークでは、yoーサンは講師と言いますよりも、ファシリテーターです。



いよいよ待ちに待った夕食タイムです。

「美味しいねぇ」
「ホント、美味しいわ」
美味しくて和やかなひと時です。


お味は勿論のこと、お品書きも素敵です。
つづらお荘さんのお心遣いが伝わって来ます。

そして、ふたたび。

「しなやかに女の時間」セッション2 に。
各スモールグループ毎にまとめをして、発表の準備です。
しなやかに。されど真剣に。


お勉強が終わると、本部のお部屋へ集合です。
和気藹々(わきあいあい)の語らいと、しなやかに?ティタイム。



会員のUさん(芸名・梅丸さん)のお笑いを一席。
演目は上方落語の「動物園」です。
趣味とは言え、玄人はだしの落語に皆さん引き込まれ、おなかを抱えての爆笑。
とても楽しい時間でした。



そして、静かに奥琵琶湖の夜は更けて行くのでした。


私は奥琵琶湖を眺望できるお部屋を頂きました。
お掃除も行き届き、とても感じがよかったです。
1人には広すぎるぐらいで忝(かたじけな)いことでした。

でも、やっぱり広すぎ。「起きて見つ寝て見つ部屋?の広さかな」
あれっ?!少し違ったかな。
「起きて見つ寝て見つ蚊帳の広さかな」でした。

この句は「加賀の千代女」の作と言われ「夫を失ひける時」との後書きがありますが、
彼女より以前の元禄時代の遊女・浮橋の作との説もあります。
「広ければ入ってやろうかお千代さん」なんてのも落語にありましたね。

*調べてみますと、やはりこちら(浮橋太夫)の方に軍配が上がりそうでした。

「加賀の千代女」は松任(現・白山市)の人でした。
「朝顔や つるべとられてもらい水」
「蜻蛉釣り今日は何処まで行ったやら」などは広く人口に膾炙(かいしゃ)されていますね。  

「蜻蛉釣り今日は何処まで行ったやら」にも、やはり「我子を失ひける時」と記されています。
再び帰り来ぬ子を想う母の心ですね。胸キュンです・・・。

しかし、
「松任」・・・懐かしいなぁ。松任市健康センターで開催されていた
「2歳児すくすく心の健康教室」の専任講師を長年務めさせて頂きました。
合併で白山市となってからも更に1年間。想い出多いところです。
私が「一番輝いていた時」なんですねぇ。
やはり、晩秋。少しおセンチになりまする。
ついつい脱線してしまいました。

・・・そして、いつの間にやら深い眠りに落ちていく私でした。
夢の中で十一面観音菩薩にお会いしたような・・・。


早朝、目覚めますと、
「窓を開ければ港が見える・・・♪」
いやいや、奥琵琶湖が見えるでした。

まだまだ記したいことが沢山あるのですが、
「しなやかに女の時間IN OKUBIWAKO」はひとまずこの辺りで。 
それでは皆さま。向寒の砌、ご自愛専一になさって下さいマシ。


 
コメント (2)

しなやかに女の時間 IN OKUBIWAKO その①

2011-10-22 | Weblog

     (坂井平野の中央辺りより丸岡方面の山並みを望む)

   白々(しろしろ)と 
     ふるさとの野を埋め尽くし
       蕎麦の花咲くころとなりしか   (筆者近詠)

野も山もすっかり秋の装いのこの頃ですが
皆様には如何お過ごしでしようか。

一面の蕎麦の花をupしたままの、書きかけで失礼致しました。
相変わらず慌しい日常を過ごしております。

5年半ほど愛用していましたノートパソコンが不調になり、思い切って新しいのを購入しました。以前のものとはメーカーも違い、まだ十分に使いきれなくております。
もともと、極めてアナログタイプの私なんです。
一応はワードなども使ってはいますが、未だに昔のワープロ(これも5台目くらいかな)も大事に使っています。(w)
さすがに原稿用紙のマスを埋めていくことはしなくなりましたが・・・。

閑話休題
お蔭さまで秋のワークショップ「しなやかに女の時間」を、無事終えることが出来ました。
時節柄、空模様が気がかり(○心と秋の空)でしたが、素晴らしい秋晴れに恵まれましたこと、それだけでもう十分という感じでした。(私の主観・w)

往路まず西浅井町の善隆寺・和蔵堂を参詣しました。

(境内より本堂、庫裏方面)


本堂に入れて頂きました。美しいお内陣に向かいます。

阿弥陀さまにご挨拶。皆で合掌・礼拝、そしてお念仏を申しました。


ご住職さまのご法話を聴聞させて頂きました。

ご住職さまの慈顔に接し、ふと、法然上人さま(親鸞聖人のお師匠さま)はこんな方では。と思いました。



神妙なお顔で聴聞する会員諸姉です。

いよいよ会員の皆さん待望の十一面観音様に詣でました。



前坊守さま(ご住職のお母さま)から、観音様の由緒についてお聞きしました。

とてもいい笑顔と、しなやかでやさしい語り口。素敵なおばあちゃま(失礼!)でした。会員の皆さんも、お別れを惜しみながら和蔵堂を後にしました。



十一面観世音在わします山門集落の出口付近です。ふれあい花壇のお花たちが見送ってくれました。


次は、琵琶湖が見え始める追坂峠の道の駅です。
北陸・若狭から西近江へ向かう途中の、見晴らしもよく、色々な地元の野菜なども売っている楽しい所です。
「あらっ パンもあるわよ!」
「おいしそう! パンも買っちゃうわ!」



「新鮮なお野菜 お土産に買おうかしら?」
おしゃべりも弾みます。

皆さんそれぞれにお昼のお弁当などを買い込みました。
昼食をするマキノ高原へと向かいます。

コーヒーブレイクにしましょうか。今宵はこの辺りで。


コメント (1)

しなやかに女の時間!

2011-09-15 | Weblog







(実践カウンセリング研究会「萌え木」9月例会風景です。9月は和室で和気藹々と。)


「実践カウンセリング研究会・萌え木」(発足以来20年間常任講師を致しております)
の秋のワークショップの案内が届きましたので、転載致します。関心のおありの方はどうぞご参加下さいませ。

<以下・転載>

           秋のワークショップ(1泊研修会)のご案内

残暑の中にも朝夕の風には秋の気配が感じられる頃になって参りましたが、皆様には如何お過ごしでしょうか。
さて、年度初めに計画していました一泊研修が、来月と近づいて参りました。
今回は滋賀県の奥琵琶湖へ行きます。
風光明媚な秋の奥琵琶湖を舞台に素敵な時間を過ごしましょう。宿泊施設までの道中にある、知る人ぞ知る!素敵な処にもご案内致します。

      日 時   H23年 10月9日(日曜日)・10日(月曜日)
      場 所   滋賀県長浜市西浅井町菅浦580 
              国民宿舎 つづらお荘  
      講 師   米沢豊穂 先生
      テーマ    自己再発見の旅
             喧騒を離れ、秋の奥琵琶湖の風景に身を置く。
            「しなやかに女の時間」    
       

         ☆☆☆ 新しい私を見つけるために
                 もっともっといい旅
               そして、私流の旅 ☆☆☆
                  (米沢先生のエッセイより)


                             <以上・転載終り>


                          
奥琵琶湖に近い山里に、ひっそりと在します十一面観音さまに詣でます。その端正なお顔立ちに魅かれました。観音さまにお逢い出来るだけでも素晴らしいですよ。
参加出来ます方は、まさにご縁と申しましょう。研修先での1コマ「観音さまのお話」もさせて頂きたいと思っています。今回は先達&講師のyo-サンになります。



                                    
コメント (1)

私の夏は過ぎて行く

2011-08-16 | Weblog
<近況・心境>



立秋も過ぎ、お盆も終わろうとしている。
逝く夏を惜しむかのように、降りしきる蝉時雨を聞きながら久々に転寝をしていた。

この夏、色々と予期せぬことがつづき慌ただしい日々を過ごした。
昨夏は信州を旅したり、マイロード西近江・琵琶湖に遊んだりした。
しかし、今年は旅らしき旅も出来ずに夏は過ぎて行く。

思い立って、加賀の加佐の岬へ出かけた。
駐車場に車を止めて、むせ返るような夏草の生い茂る道を10分ばかり歩くと、眼前に海が広がる。


加佐の岬へ来たのは2年ぶりである。
加賀辺りへはしばしば来るが、ここへ足を伸ばすことはあまりない。
人影はなく、岬の先端でしばし日本海を眺めていた。

以前ここへ来た時は、落日の頃だった。
水平線の彼方へ徐に沈みゆく夕日がとても美しかったことを思い出した。
だけど、ひとり入日を眺めるのは何故か寂しいと思った。


加佐の岬へ来ると、サテン「加佐の岬倶楽部」へ立ち寄る。



とても素敵なお店だ。
店内からつづく山小屋風の席へ。


木漏れ日の中で戴くコーヒーは格別だ。



テーブルのガラスが鏡のようになって面白い。


帰途、柴山潟畔のベーカリーカフェ「パンド-ネ」に。
ここはベーカリーだが、ランチも色々あって美味しい。
加賀・片山津辺りへ来ると時々立ち寄るお店だ。

(看板の下に見えているのがマイカーです。今日は私1人の貸切り!?)


このお店も、店内からテラスの座席へ。
柴山潟の公園を借景にして開放的で気分がせいせいする。



今日は「日替わりランチ」を戴いた。
パンでもご飯でもOKなのだが、お店の名前が「パンドーネ」だから、こちらではパンがお勧めである。
お店のウエイトレスさんの笑顔も素敵だった。


閑話休題

私事のアクシデントがつづいても、お引き受けしている講演などはドタキャンなど出来やしない。
役者と同じで、舞台に穴を開ける訳にはいかない。
夏期は研修や講演が集中する



いずれも何とか無事終了することが出来た。
講演の内容は幅広いが、やはり教育問題が多い。
PTAや保育園さんは圧倒的に多い。



取分け保育園さんにお伺いすると何だかホッとする。




この日は「お母さん弁当」の日だそうだ。
「たまには、キャラ弁比べも楽しいかも」と園長先生。
彼女は、私のカウンセリング研修の優等生である。
もう20年近くのお付き合いである。保育の至るところにカウンセリング・マインドが生かされている。うれしい限りだ。


こうして私の夏は過ぎて行く。
秋もそう遠くはない。私の人生はまさに秋も酣(たけなわ)である。
今宵はこれで。



コメント (1)

金沢から琵琶湖へ 近況心境

2011-05-01 | Weblog
           
                       (信号待ちの時に車内でウインドウ越しに撮影。兼六園方向)


4月も瞬く間に過ぎ、早や5月を迎えた。
桜前線もずいぶんと北上しているのだろう。
改まって花見というスタイルで、爛漫の桜の下で飲食などしたことのない私だが、日々車での移動が多いので、そのついでに桜花(さくら)を愛でる機会には恵まれる。

今年も4月中旬、金沢の「あすなろ会」さんの総会で講演をさせて頂いた。
演題は「家庭で出来るカウンセリング」ー親ノートのすすめー
ということで、親子間コミュニケーションについて話した。(内容はまた別の機会に)



早めに金沢に入り、兼六園を少時散策した。



犀川上流の堤防の桜並木に車を止めて、木々に残る花や足元に散り敷いた花弁を楽しんだ。



「花は盛りに、月は隈(くま)なきをのみ見るものかは」と、兼好法師の徒然草など思い出しながら。

徒然はたしか

「雨にむかひて月を恋ひ 垂れこめて春の行方知らぬも なほあはれに情深し。咲きぬべきほどの梢 散り萎れたる庭などこそ見所おほけれ。」

と続くのだが、散り敷いた一面の桜の花弁は、何と情趣があるものだと、しみじみと思う。もったいなくて靴を履いては歩けない気分であった。



往路は北陸道利用であったが、帰途は山側環状から産業道路に入り、川北大橋を渡って能美市から小松市へ。
辰口から小松辺りだったと思うが、農道に桜並木がある。ここの桜はまだ若木ではあるが、数百本もあるのだろうか。山里から産業道路(小松バイパス)を隔てて、市街地の方へと続いている。いつごろ、誰が植えたのだろうかと思いながら、しばし休憩をした。
農道脇を流れる灌漑用水の小さな溝には、さらさらと小気味よい音をたてながら、水が流行く。
まさに「春の小川♪」さながらである。手を浸けてみると、もう春の水であった。



【琵琶湖慕情】

その後しばらく、講演や研修などが続き、慌ただしい日常を送っていた。
しかし、何となくストレスを感じていた。ある日のこと、ふと思い立って、ひとり琵琶湖へ向かった。
琵琶湖は「母なる湖」。近江路は心のふるさと。
私にとって、この上なく心を癒されるところである。
四季折々に訪ねるが、例年最初は湖西に行くが今回は湖北から湖東に向かった。


釣り人が1人。絵になっている。



暮れなずむ琵琶湖畔。オーナーを待っている愛車「プレミオ」。


日が長くなったとは言え、午後から出かけたので、長浜、彦根辺りの浜街道で琵琶湖を眺めているうちに、日は西へと傾きはじめた。




湖西の今津にある「ホテル・サンブリッジ」辺りで宿をとるときなど、湖側の窓から眺めるのが好きだ。
朝の太陽に輝く湖がとても美しいと思ったが、こちら湖東では、入日に染まる湖面に数羽のカイツブリが波間に揺蕩(たゆた)う情景はまた格別であった。




日暮れが足早に近づいてきた。
琵琶湖大橋が霞んで見える。対岸の山並みは比叡へと続くのであろうか。



【ふたたび琵琶湖へ】



カウンセリング研究会の「秋のワークショップ」の会場探しも兼ねて、メンバーの方々とまた琵琶湖へ。

昨年は海津大崎の桜を「盛りの頃」に見たが、今年はもう葉桜であった。
観光の人もまばらで、奥琵琶湖を独占したような気分であった。
湖畔に数キロも続く桜並木。湖水もとても澄んでいて車窓からでも水底や泳ぐ魚が見えるくらいだ。







1軒の土産物屋さんの傍らに、しだれの八重桜がそれこそ「今を盛りに」と咲いていた。何だか私たちの訪れを待っていてくれたようでうれしくなった。
「ありがとう。桜さん」と心の中で呟いていた私。




そして、
私の春も過ぎて行く。

花の命は短くて・・・。
ふと林芙美子のことが脳裏に浮かんだ。
先年、四国松山へ講演に行った。帰途、今治から船で尾道へ上がった。
そうだ、少し落ち着いたら尾道へ行こうか・・・などと思ったりしている。
湘南啄木文庫さんの歌会にも行きたいし・・・。

ちょっと、お疲れモードのyo-サンでした。




コメント (6)

ふたたび・三旅 琵琶湖畔へ

2009-10-04 | Weblog


  去年(こぞ)の日と変わらぬままに西近江琵琶の湖畔に彼岸花咲く
                 (筆者近詠 ・西近江高島にて)


またまた琵琶湖に行ってきた。
湖畔の彼岸花に合いたくなって一走りしてきた。

確かこの辺りに、と思いつつ行くとと、今年も見事に咲いていた。
まるで私の訪れを待っていてくれたように。
(琵琶湖は四季折々に訪れていますが、一面の彼岸花を見つけたのは昨秋でした)


枚方から来られたという写真家の方に出会った。(向こうでかがんでいる方)
西近江に別荘があり、西琵琶湖を撮っておおられ、個展も開催されているそうだ。
私と同年齢の上品な方であった。撮影のポイントなどを教えて頂いた。
お話し好きな方で(おしゃべり屋さんではない)、しばらく傾聴させて頂いた。



さざ波を聴くかの如く琵琶湖畔 木漏れ日の下(もと) 彼岸花燃ゆ
                (筆者近詠 ・西近江高島にて)




     背伸びして竹生島見る彼岸花
                 
しかし、琵琶湖へ行くと気分がいい。
マイ マザーレイク ビワ!!!

いずれも、いずれもお粗末でした。
記憶の薄れぬうちにとupしてみました。



コメント (3)

近況・心境

2009-08-09 | Weblog
  捨てきれぬ物の数々山となり未練がましき我が心かな

梅雨明け宣言後、晴れは1日のみ。連日の雨模様の北陸路。
久々に自宅に籠り我が書斎や寝室の片付けに専念。

書物、文献・書類、そして写真や名刺の山また山。
要不要の分類をはじめたものの、捨てる決断したものは僅か。
もうリタイアのつもりだから、いいだろうに。
往生際の悪い、未練がましい、
そして我執極まりない自分に自己嫌悪しきり。

「捨てきれぬ荷物の重さ前うしろ」と詠んだ山頭火が脳裏をかす
める。これが老いることなのかも知れない。

潔く散る櫻の花は好きなのに・・・。
過ぎし春の日の琵琶湖の櫻を思う。







コミ通 09 皐月号 その2

2009-05-10 | Weblog
【再び近況・心境】
 -清水の桜のこと-



今年に入って3度目になる。
心が疲れるといつも琵琶湖に行く。
愛車を駆って北陸道敦賀ICを降り、161号線を1時間ばかり走り、追坂峠を越すと眼下に琵琶湖が広がる。滋賀県マキノ町(今は高島市マキノ町)奥琵琶湖である。桜の名所海津大崎も近い。
峠を下りた所に1本の桜の老木がある。「清水(しょうず)の桜」である。
海津の桜はまだ、ちらほらであったが、清水の桜は青空の下に満開であった。
樹齢は300年を超えるという「アズマヒガンザクラ」だそうだ。





この桜は水上勉(福井県若狭の出身)の小説「櫻守り」の舞台にもなっている。
その桜の木の下は小さな墓地である。墓碑を見るとその多くが過ぐる戦いで戦死した兵士達のものであった。
いずれも徴兵されて出征した一兵士のものばかりである。戦死すればこの故里の櫻の下へ帰りつくとの思いで・・・。
「櫻守り」の主人公・北弥吉も死んだら「清水の墓地へ埋めてくれ」と遺言し、その通りになるのであった。
今頃は葉桜となり五月の風に枝を揺らしていることだろう。


          奥琵琶湖慕情(海津大崎)

今宵はこの辺りで。


コミ通 09 睦月号

2009-01-10 | Weblog
<白山雪化粧>

   ゆく年の形見に巡る旅の宿手取川なる地酒は美味(うま)し

師走に、昨年の総括をと思いながらも儘ならずに新年を迎えてしまいました。
実は暮には久々に(と言っても夏以来ですが)白山麓に宿をとりました。
折りしも降り始めた雪は、今宵の宿の料理「白山雪化粧」と見事に重なり合い、加賀の名酒・吟醸手取川のふくよかな味と香りは旅情をなぐさめるに十分でした。







<明けて正月>

    さざ波に鳥居の浮きて初詣で


珍しく初詣でして来ました。西近江は琵琶湖畔の高島町にある白髭神社へ。
四季折々に琵琶湖を訪ねる私にとって、この辺りはマイロードです。いつも湖面に浮かぶかのような水鳥居を眺めながら走るのですが、一度お参りしてみたいと心魅かれていました。




お宮の由緒は別の機会に譲りますが、境内(本殿背後の山に向って石段を少し上る)には、紫式部や鉄幹・晶子の歌碑があります。





 三尾の海に網引く民のひまもなく立居につけて都恋しも(紫式部)

 しらひげの神の御前にわくいずみこれをむすべば人の清まる(与謝野鉄幹・晶子)

古来この辺りを行き交う人々は、水鳥居や琵琶湖の美しさに、歌人ならずとも感慨を覚えたのでしょうね。
この日も、春を思わせるやわらかな日差しを浴びて充足のひと時を過しました。
もちろん、拝殿では祈りを捧げてきました。何の祈りか?って。
私も人の子、悩みある身です。(カウンセラーの悩みなんてしゃれにもならないですね)
心の整理の手がかりの初詣ででした。


  あれこれと思案(おも)いながらも年の明け

今年こそはのんびりと、なんて、何年来の悲願ですが、またしても戦列復帰のyo-サンでした。
末筆になりましたが今年もどうぞよろしく。

P.S
1月の定例勉強会は
☆NPO法人・カウンセリング研究会「あのの」は1月17日(土)PM1:30より。ユー・アイふくい 303号室にて。テーマ「自分のこと、子どものことなど、ちょっと話してみませんか」
☆実践カウンセリング研究会「萌え木」は1月16日(金)P.M7:00より。
福井市研修センター201号室にて。
*講師はいずれもyo-サンこと米沢です。




コメント (2)