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とうとよ/清貧の独り言。

AV資料から図書館を比べてみる。

2005年11月23日 14時03分57秒 | 司書講習後日譚
MGK888さんのオルト、【怠惰の風】:のんびりとより。

最近の図書館ってDVDやCDとかもおいてるんですね。
CDにいたっては貸し出し可能っぽかった。(DVDは不可)
といっても民謡とか洋楽とかが中心ですが・・・
ただ子供向けのCDはありリュウキとか普通にあった。



という訳で、昨日の続きの春日市民図書館を含めた、図書館のAV資料について。

MGK888さんが書いていらっしゃるのは、粕屋町立図書館のAV資料についてですね。
以前見学に行こうとしたが、果たせなかった図書館。
ですから実際には行ったことがありません。
すべてホームページの記述からの情報です。

粕屋町立図書館では、CD・ビデオ・LD・カセット・DVDを収集。
その内、ビデオ・カセット・CDを、粕屋町内に在住の方に限り、1週間に3点まで貸し出しています。

図書館の利用カード自体は、町内在住以外でも、福岡都市圏22市町村在住であるならば作ることができますが、AV資料は、町内の方でないと借りることができません。
(しかし、22市町村って書いてありますが、なんかそんなに数がない気がする。
合併後の数が反映されていないのかもしれません。
今数えてみると、19しかないような…。)

館内での視聴は、利用カードさえあれば可能となっています。


では私の町の那珂川町図書館ではどうなっているか。
那珂川町図書館では、CD・ビデオ・LD・DVDを収集。
カセットは収集されていません。
その内、CD・ビデオを、1週間に2点まで貸し出しています。
こちらは、町内・町外での制限はありません。
福岡都市圏在住の全ての方が借りることができます。

館内での視聴は、同じく利用カードが必要です。


で、見学した春日市民図書館
春日市民図書館では、CD・ビデオ・カセット・DVDを収集。
LDは見当たりませんでした。
そして、その全てを、1週間に3点まで貸し出していますが、DVDは1点までしか借りることができません。
市内・市外の区別はなし、福岡都市圏の方なら誰でも借りることができます。
そして、また、視聴は利用カードの有無に関わらず、誰でも可能であるようです。

が、しかし、なんだか視聴のためのAVブース自体がほとんどありませんでした。
昔はもっと沢山並んでいたと思うのですが…。

ちょっと検索して見つけた、春日図書館協議会の会議結果、平成17年11月15日分に、「AV個人ブースの撤去について」とあります。

良くわかりませんが、なんだか問題があったために撤去されてしまったのかもしれませんね。

今現在、私の見てきた限りでは、皆で視聴できるテレビが2台置いてあるだけでした。

ちなみに那珂川町図書館のAVブースは6個。
しかし、いつも満員です。


こうやって見てみると、それぞれの図書館で少しづつ違いあります。
収集している資料の種類もそうですし、貸し出しに関しても違う。

カセットやLDがあったりなかったりするのは時代の推移というものなのでしょうか。
この2つは、もう主流からは遠ざかりつつありますし。
そして、新たな主流となるであろうDVDはどこも収集しています。
しかし、貸し出しまで行っているのは春日市民図書館のみ。
この辺りは、規模の違いが関係しているのかもしれません。
他の町立2館は、貸し出しまでできる体制が整っていないのでしょう。
管理面なのか、予算面なのか、資料の多寡によるものなのか、その理由はよく判りませんが。

貸し出しの範囲の違いも、規模の違いから来るものなのでしょうか。
粕屋町立図書館では、しっかり町内と町外を分け、貸し出しに制限を設けています。
AV資料については、町外まで管理しきれないということなのでしょうか。

しかし、その粕屋町立図書館よりも規模が小さい那珂川町図書館(実際に見て比べたことはないのですが、映像で見たり、資料を見たりする限りでは、同じ町立でも粕屋の方が大きそうです)では、町内・町外での貸し出しに区別がありません。
これは、もしかしたら、小さいから可能だということかもしれませんね。
資料の数もそう多くないので、かえって管理しやすいのかもしれません。

そして、春日市民図書館。
こちらでは、視聴だけなら福岡県に住んでいなくても可能です。
そして貸し出しにも区別がない。
これはやはり規模が大きいからなのでしょう。


まあ、どれもこれも、私の個人的な推測でしかないので、なんの正確性もないのですが。


さて。
MGK888さんの記事には、CDは民謡や洋楽が中心とあります。
まあ、確かに、那珂川町図書館の資料を見ても、クラシックや洋楽、演歌なんかが多いような気もします。

しかし、最近のポップス(って言い方でいいのかね)も結構あるんですよ。
粕屋も那珂川町も、オレンジレンジとか置いてあります。
那珂川町図書館のAV資料予約ベスト20は、上から、「スキマスイッチ」、「オレンジレンジ」、「大塚愛」、それからハイジが入って、「夏川りみ」ですし。

ただまあ、予約ベストに入るだけあって、いつも予約だらけで、簡単には借りることができないのですが。
そして、そんな人気資料は、痛みが激しかったりするのも難点です。
CDは音飛びしまくって、聞けたもんじゃないとかいうこともあったり…。

その辺は、図書館におけるAV資料の問題と言えるでしょう。


そもそも、そんなCDショップに行けばすぐ買える資料を、図書館で貸し出すことはどうなのかという論議があったりもしますし。
これはAV資料に限ったことではなく、ベストセラー本なんかでも言われることなのですが。

著作権の問題とか、いろいろありますしね。

まあ、利用者としては、単純にそんな資料も貸し出してくれることはうれしいことなのですけど。


とにもかくにも。
詳しく見て見ると、結構面白いし、そして使いこなすと、とても便利なものだと思いますよ、図書館ってのは。

是非、暇つぶしにでも行ってみてくださいませ。
そしてさらに是非、図書館員を最大限に利用してみてください。
きっと、図書館がもっと使いやすく、そして使い出のあるものになるのではないかと思います。

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