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とうとよ/清貧の独り言。

閉架書庫に入る。

2005年11月13日 20時57分42秒 | 司書講習後日譚
今月、私の町の図書館では、『図書館まつり「図書館においでよ!10」』というものが開催されています。

那珂川町図書館:おしらせ

今月いっぱい、図書館では、様々なイベントが開催されています。
そして、今日は、「閉架書庫開放」の日でした。
普段、利用者は立ち入ることのできない閉架書庫に、今日なら自由に立ち入ることができるのです。

これは是非行かねば。


という訳で行ってまいりました。

いつもは締め切ってある扉の奥にある閉架書庫。
そこには、当たり前ですが、本が並んでいました。

図書館に入って時間が経ち、ちょっと古くなった本。

最新版ではない参考資料。
統計や年鑑、人名録など、最新版ではない、過去の参考資料ですね。

1年以上前の雑誌。
雑誌は、開架に最新号から1年前までのものが置いてあり、1年前から2年前までのものは閉架に置いてあるようです。
雑誌の保存期間は2年間ということで、それ以前のものは廃棄されているようです。

廃棄と言っても、ただ捨てるのではなく、この「図書館まつり」の中で行われる、「古本市」にて、希望者に持って行ってもらうのです。

私も、一年前にその古本市で「月刊碁ワールド」を数冊もらって来ています。
そのときのことを記事にしていますね。

古本市。

それでも残ったものは、廃棄ということになるようですね。

過去の新聞。
新聞の保存期間は1年間。
ですが、那珂川町図書館では、読売新聞だけは永久保存されているそうです。

付近の各図書館で、それぞれ永久保存する新聞を持ち回っていて、他の新聞は、ここになくてもどこかが持っているという状況になっているようです。

壊れやすそうな仕掛け絵本。
飛び出す絵本なんかですね。
普通に開架に置いてあるものもあるようですが、数多くの仕掛け絵本が閉架書庫においてありました。

仕掛け絵本は、それこそ、実際に触ってもらわなければ意味のないものですから、本当は閉架に置いておくべきものではないのでしょうが、開架においておいたら、すぐに壊れてしまうことは目に見えている。
だから閉架においてあるのだろうと思います。

ここにこんな本があるってことを、利用者に知らせる手段がもっとあったらいいと思うのですが。
閉架に置いてあるだけでは、宝の持ち腐れにもなりかねない。

専門的な小冊子。
なんだか、「油山遺跡群発掘調査記録」みたいな、研究の記録や結果を記した資料なんかもおいてありました。
しっかり「本」として製本されたものではなく、ほんとに「レポート」に近いものもありました。
これも、保存や、利用の頻度等から考えると、閉架に置いておくということになったのだと思います。

しかしこれも、図書館にこんな資料があるってことを知らない人が多いんじゃないでしょうか。
私が知らないだけで、利用している方はいるのかもしれないですが。


等々。
普段、図書館を普通に見て回るだけでは見つけることのできない本や、昔はあったのだけど、いつの間にか開架から姿を消していた本などを見ることができました。

見たところ、閉架書庫にはまだ余裕がありました。
まだ本を増やすことは可能みたい。
もしかしたら、借り出されている本があるので余裕があるように見えるだけとか、あまり詰まっては不便なので、わざと余裕を持たしているのかもしれませんが。


しかし、「みたいです」とか、「だと思います」とかの多い文章になってしまいました。
折角だから、もっと図書館員の方々に話を聞いてくれば良かったんですけどね。

どうもその辺が…

横から話を聞くとか、他の資料に書いてあったこととか、これまでこの図書館を使い、実際に資料を見て推測できることとか、司書講習で聞いたこととか、そんなものでこの文章を書いています。
もしかしたら、正確性に欠けるものもあるかもしれません。


そして、図書館に行きましたので、普通に本も借りてきました。
今日借りようと思っていた本が、ちょうど閉架書庫に入っている本だったので、自分で探してみたり。
まあ、規則に従って排列されており、わかり易いように見取り図も作ってありましたから、「探す」って程でもないのですが。

いつも閉架にある本は、図書館員の方に持ってきてもらうので、
「ああ、いつもこうやって取ってきてもらっているんだな…」
と、改めて感じたりしておりました。


閉架書庫見学。
最後に、アンケートを募集されていたので、書いてきたのですが、時間もなく、落ち着いて書ける環境でもなかったので、短く、一言二言ちょこちょこっと書いてきました。
今ここに書いているようなことを、しっかり書いて来れれば良かったんだけど。



で…。
閉架書庫開放とは何の関連性もないのですが。

本日、この図書館のある建物、ミリカローデン那珂川では、図書館まつりの他にも、町民文化祭が行われていました。
様々な出し物が行われていたのですが…。

その中でも青年団担当の場所。
わたあめなんかを作っていらっしゃいましたが、そこでは、なんだか女性はメイド服を着て接客していらっしゃいました。
男性は普通の格好だったのに。
どうせなら男性もウエイター風とか、執事風ファッションなんかを用意されれば統一感があったと思うのだけど…。
男性はどうでも良いのかね…。


思わず、2943というお名前の方をお呼びしようかと思ってしまいましたよ。
今日はお近くまでいらっしゃってたようですし…。

まあ、結局そんなことは致しませんでしたが。


補記。

閉架書庫というのは、普段入れない、閉じた書庫ということ。
そして開架というのは、普段、表に出してある、開かれた書架ということですね。

まあ、漢字を見れば、なんとなくわかるとは思いますが、普通はなかなか使われない言葉なので。

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