日々呟く。

とうとよ/清貧の独り言。

子離れ。環境に適応する力。

2010年04月18日 21時34分02秒 | 司書日記
今日は貴重な出勤日でした。
主な業務はやはり配架作業。
皆さんが返した本を本棚に戻して行きます。

あっちこっちウロウロしながら作業していますので、利用者の皆さんからいろいろ声をかけられます。
主に、「この本はどこにありますか?」って質問ですけどね。

児童書架に本を戻しているときに、親子連れの、小さな女の子から声をかけられました。
小学校一年か、それより下か…。
やっぱり、「この本はありますか?」って質問でした。
閉架書庫にある本でしたので、ちょっと閉架に回って本を取ってきました。

本を手渡すと女の子は、「ありがとうございました」って言ってくれました。

それだけなんですけど…。
なんででしょう。
涙が出てきました。


3月に退職し、4月始めの始業式のときにお別れをしてから…
私はまだぼんやりしているようです。
いつもそばに子どもたちがいた環境から離れたのですが、どうもその環境に適応できていないようで。

だいたい、4月になってから、毎晩見る夢は全部前の学校のことばかり。
夢の中でも、自分がもうそこにいない存在だってことは分かってるみたいなんですが、しつこくそんな夢ばかり見ています。
公共図書館で働いていても、やっぱり児童書架の、子どもたちがいるあの雰囲気のほうが安心できる。


なんでしょう。
表現はおかしいのですが「子離れ」できてないようですね。

「子どもたちのためになにができるか」ということを第一に動いて、子どもたちと会うためだけに学校に行ってた日々でしたから。
それがなくなってしまったことを、自分がまだ受け入れられていないのでしょう。

ですから、たった一言、何気なく「ありがとう」って言ってもらっただけで、ものすごい衝撃を受けちゃったんだと思います。

大人から言ってもらったのではなく、小学生ぐらいの子どもから言ってもらったからこそ…。



一歩間違えば危ないおじさんですけどね…。

ともかく、過ぎたことは過ぎたことなんだから…。
これからは、「うちの図書館の利用者様のために何ができるか」を考えて動かないとなぁ。


子離れ…か。

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