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とうとよ/清貧の独り言。

読まない子向け物語。

2009年02月13日 22時28分26秒 | 司書日記
いろいろ遅れちゃってるので、まだ、今年度の予算を使い切れていません。
やっと職員図書を注文し終わり、児童図書の選定をしています。


んー。だいたい固まってきたのですが…。
難しい。

中・高学年の男子向けの、物語って…なんかいいのありますか?

9類。
物語の本。

自慢ではありませんが、ご他聞に漏れず、うちの中・高学年男子の読書力は相当低いです。
いや、他はあんまり知らないですが、多分、低いんじゃないかと思います。

1年、2年生はまだいいのです。
まだ、いろいろ読んでくれます。
2年生の後半ぐらいから、すでに怪しくなってきてる人もいますけど…。

問題は3年生から…。
3年生以降、男子の読書レベルがさっぱり上がらないのです。

いや、中には、もの凄く読む子もいるのですが…
やはり少数派かなぁ。

いつまでたっても、ゾロリ。
ゾロリは1~6年生まで大人気。

そうでなければ怪談。
平成うわさの怪談シリーズや、怪談図書館、怪談レストランに、学校の怪談。

怪談汚染は男女問わず、そうとう激しいものがあります。
だって、図書館に来て、二言目が、「せんせー何か怖い本ないー?」なんですもの。

その怪談ですら、誰でも読めるのは平成うわさの怪談シリーズだけ。
それも、巻頭巻末の4コマ漫画?と、中央のマンガだけ読んでるのです。

ですから、他の3つ…学校の怪談は、新になってからマンガがついたので、まだいいのですが、他の怪談図書館、怪談レストランは、大好きな怪談であっても、「文字が多い」「絵がない」と敬遠する子がいる始末です。


まあ、それでも、怪談やゾロリは読んでくれるので、その辺りを増やせばいいとは思うのですが…。

怪談やゾロリに頼りすぎなのもどうなんでしょう。
もちろん、怪談も、ゾロリも、それはそれで面白い本なんですが、それらの本の他にも、たくさん、面白い物語はあるはずです。

もっと、色々な本を、物語を楽しんで欲しい…。
なにより、図書館の本には限りがあるので、そんなに一点集中されては、満足に本が行き渡らない。


そんななか、健闘しているのが、杉山亮さんの、名探偵シリーズ。
これもまた、1~6年生まで幅広く人気があります。

しかし、そこ止まりなのです。
6年生が、「怖い本もないし、名探偵の本もないから、借りる本ないー」という状態。


んー。


読書力アップは大きな課題なのですが、とりあえず、もっと選択肢を増やしてあげたいのです。

ゾロリでも、怪談でも、名探偵でもない、第4の選択肢となる本は、なにかないのでしょうか。


そんなもんで、今日は、帰りに博多駅で本屋さんに寄って、いろいろと児童書を見て回っていました。

…むずかしいなぁ。


「マンガしか読まない、文字が多いと読まない」というくせに、低学年向けの本だと、「幼稚だ」と言って敬遠する。

しかし、いわゆる高学年向けの、文字の詰まった、挿絵少な目の本は読めない。


ではどうするのか…。

杉山亮さんの名探偵シリーズがいけるのであれば、あれに近い本を探してみるしかないのかな。

いろいろ見ていく中で、斉藤洋さんの、「ふしぎメッセンジャーQ」というシリーズが目に付きました。
どうかなぁ、これならウケるかなぁ…。

また、今は流行のピークを過ぎて、少々閑古鳥が鳴いていますが、デルトラクエストは結構読んでいたので…「ビーストクエスト」はどうなんだろう。

ディズニーアニメ小説版も、定番かなぁ…。
でも、あれですら文字が多くてダメっていうんだよなぁ。

ちびっこ吸血鬼のシリーズは、本が古いせいか、殆ど読む子がいないんだけど、装丁が派手な、「リトルバンパイア」にしてみたら、読んでくれるのかしら?
そういや、同じく装丁が派手な「ドラゴンスレイヤーアカデミー」はそれなりに読んでるなぁ…。


さてどうするかなぁ…。
この週末、もう少し、いろいろ本を探してみたいと思います。