日々是好日 とっつあんの雑記帳

とっつあんが徒然なるまま”ほっこりと暖かく誰もがうなずけるちょっとした幸せを感じる”話題を発信していきます。

平野の春の風物詩(^^♪平野郷長宝寺の「閻魔さん」におうて極楽へ

2016年04月22日 15時49分25秒 | 歳時記

暖かいなかなか目覚められない朝、曇り のち 晴れ、最高気温23℃(+6)、洗濯指数:70残念!厚手のものは乾きにくい、との予報、陽射しタップリ、グングン気温も上がり過ごしやすい一日となった大阪。

今日はほぼ一日中大阪医大で心筋血流(運動負荷)のRI検査、朝9時から注射を打って自転車こぎで運動負荷、その後、少し時間をおいてRI検査、間に注射を打って、午後から再びRI検査、結果は28日の検診で。
検査の間、昼食後、京大農場までウォーキング。


今日の1枚の写真は、大阪市の南部、平野郷の王舎山長生院 長宝寺(ちょうほうじ)で見つけた「閻魔さん」です。

長宝寺は、坂上田村麿の娘であり、桓武天皇の妃であった坂上春子姫(慈心大姉:じしんだいし)が、平安時代初めの大同年間(806~810年)天皇崩御後に出家して開いた高野山真言宗の寺院であり、坂上家の氏寺でもあります。
尼寺で坂上家ゆかりの女子が本寺の住職をし、また坂上家の居宅もこの一角にありました。

長宝寺には室町時代に当寺の慶心と言う尼さんが地獄へ行って戻り、その様子を記した「よみかえりの草紙」や閻魔王が自ら刻んだという閻魔像と「宝印」が寺に伝わり、毎年5月18日のご開帳の時、おでこに閻魔様の「宝印」を押してもらえば極楽へ行けると伝えられています。

チョッと長くなりますが、ひらののオモロイはなし「あの世へ行った尼さん」を紹介します

平野の長宝寺になぁ、地獄でえんまさんに会ってきた尼さんの話があるやで。

室町時代の永享十一年のころや、慶心という尼さんが急になくなったんやが、まもなく息をふき返したんや。
みんながびっくりして尼さんの額を見るとなんやら判が押してある。

聞くと「えんまさんの王宮まで行って、地獄の様子を見学してきた。この世で善いことをたくさんしておかないと、永久に八大地獄の苦しみを受けねばならん。お前はここで見たままのことを世の人に伝えよ。ここへ来た証拠にと、大王さまが御判を押されました」と答えたんや。
ところが古い時代なのに誰も信用しよらん。

そうしているうちに、三年目にまた慶心さんの息がとまってしもた。
それと同時に熊野権現の神主、田村さんが妙なことを口ばしったんや。
「わしはえんま大王じゃ、折角慶心をあの世まで呼んだのにうそだという者が多い。だからもう一度呼び戻したから、よみがえったら注意せよ」とな。

しばらくして生き返った慶心さん、手を開くと青い光を放つ舎利と、手のひらには、えんまの御判が押してあったのや。
この御判をもとに版木をつくり、みんなとの縁を深めよとおおせられたというた。

あくる年、十日間かかってお経を読んでいると、八日目に見知らぬ坊さんがやってきて、「この寺にはえんまさんのお像がない、私が造ってあげる」というて、たった一日で刻み、これがまつられている長宝寺のえんまさんや。(写真のモノとは違いますよ)

この話、長宝寺のよみがえり草紙というのに書かれているんやが、毎年五月の十八日の御開帳に、このえんまさんを拝んでデボチンに御判を頂いたら極楽へ行くのんまちがいなしや、ぼんも行きなはれ。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

明日4月23日(乙亥 きのとい 先勝)はこんな日です。
●「サン・ジョルディの日」
 スペインのカタルーニャ地方に伝わる守護聖人サン・ジョルディを祭る日として、4月23日に男性は女性に赤いバラを、女性は男性に本を贈る習慣があります。
 日本では日本書店商業組合連合会、日本カタルーニャ友好親善協会などが1986(昭和61)年に制定し、書店くじを行うなど普及に努めています。
 この日は「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスの命日でもあるため、スペインでは「本の日」とされています。
 この伝統行事をそのまま拝借して、日本でもこの風習を定着させようと、出版業界などが運動を起こしたのがこの記念日です。

●「こども読書の日」
 2001(平成13)年12月に制定。文部科学省が実施。
 こどもの活字離れや国語力の低下などが指摘されているなか、読書活動についての関心と理解を深め、こどもが積極的に読書活動を行う意慾を高めることを目的としています。

●「地ビールの日」
 日本地ビール協会を中心とする「地ビールの日選考委員会」が1999(平成11)年に制定、2000(平成12)年から実施。日付は公募により選定されました。
 1516年、バイエルン国王ウィルヘルム4世が発布した「ビール純粋令」により、水、ホップ、大麦・小麦の麦芽、酵母だけがビールの醸造に使用できることとなって、「ビールとは何か」が世界で初めて明確に定義されました。
 また、この日はドイツの「ビールの日」にもなっています。

●「国際マルコーニデー」
 世界で初めて無線による通信を行ったマルコーニを記念する日。
 マルコーニはイタリアのボローニャに生まれました。1885(明治18)年、自宅の窓からモールス信号で2.4kmの無線通信に成功しました。
 これが世界初の無線通信であり、画期的な発明でした。
 翌年アメリカに渡り、大西洋横断3600kmの通信に成功しています。
 1909(明治42)年にノーベル物理学賞を受賞し、1937年に63歳でこの世を去りました。

●「慶應義塾大学創立記念日」
 1868年のこの日、東京・築地にあった福沢諭吉の塾を、芝の新銭座に移し、「慶応義塾」と命名しました。

●「シジミの日」
 食品として優れ、水質浄化にも役立つシジミの有用性をアピールするために、長年シジミの研究を続けてきた有限会社日本シジミ研究所によって、2007年3月1日に、「シジミの日(4月23日)」が制定されました。
 日本シジミ研究所では、大切なシジミをより多くの人に知って味わってもらうため、4(し)と23(じみ)の語呂合わせからシジミの日を制定しました。

●毎月23日は「ふみの日」「乳酸菌の日」「歩民(京都府民)の日」「天麩羅の日」「踏切の日」「不眠の日」です。

●「永平寺報恩授戒会(ほうおんじゅかいえ)」
 永平寺では、毎年4月23日から29日までの1週間、授戒会(じゅかいえ)が行われます。
 曹洞宗大本山永平寺は、今から約800年前の寛元2年(1244年)、道元禅師によって開創建された出家参禅の道場です。
 報恩授戒会は、授戒会と称して戒師大禅師(永平寺貫首)より「お血脈(けちみゃく)」(仏祖正伝菩薩戒、ぶつそしょうでんぼさつかい)が授けられる儀式です。
 一般の人(善男子・善女人)は,一七(いちしち)間、お籠もりして修行をつみ、仏の「み子」とななります。全国各地から戒法を受ける人々が参詣し、秋の御征忌と共に永平寺の二大法要です。
 曹洞宗大本山永平寺 福井県吉田郡永平寺町志比10-5 TEL0776-63-3102

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2 コメント

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Unknown (野いばら)
2016-04-23 10:42:54
おはようございます。
えんまさん、怖い~~~ではなくて
何か愛嬌がありますね^^

「このえんまさんを拝んでデボチンに御判を頂いたら極楽へ行くのんまちがいなしや」

そうなんですか!
長宝寺さんに行ったら御判を忘れないようにもらって来ないと
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Unknown (銭無のとっつあん)
2016-04-23 14:06:30
野いばらさん

平野の長宝寺さんご存知なのですか。

確かにこのえんまさんは愛嬌たっぷりですね。

拝む閻魔様は違いますよ。
5月18日に御開帳されますので、拝めると思います。
その閻魔様から御判を頂くそうです。
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