一週間たたないうちに一人立ち

ボンが、スーパーのレジの仕事を始めてから、もう少しで2週間たとうとしています。
普通、仕事を始めたばかりの場合、どのくらい研修があって、いつぐらいから一人立ちして仕事を任されるのか、ボンはよく知りません。

ただ、12月という時期のこともあって、ボンが勤めているスーパーでは、新人のパートに、十分な研修をさせることができないのだ、ということは、このところの様子でちょっとわかっていました。

でも、ボンは、年末のスーパーはこんなものだろうって思っていたし、いろんなことを受け入れていかないと、この仕事は勤まらないのだろうとも思っていたので、あたふたしながらも、間違いのないように、慎重に仕事をしてきたつもりです。



もう、昨日くらいから、一台のレジを任されて、解らないことだらけなので、先輩に聞きながらも、頑張ってやっています。

お客様には、迷惑をかけてばかりなんだけど、今まで本当に困ってしまうようなクレームをつけられたことはまだなくて、仕事の時間も、あっという間に過ぎてしまっています。

そんなかんじで今日まで来ましたが、今日はとってもびっくりすることがありました。


仕事が終わって、ロッカールームで着替えをしていたら、そこに先輩でものすごくベテランで、しかも多分社員なんだと思うんですけど、最初からとても厳しい方だと聞いていた人が、入ってきたんです。

その方は、何故か満面の笑みを浮かべながら、ボンのところにやってきて、こういいました。

『○○さん、本当に頑張ったね！水曜日、忙しかったのに、よく頑張ってくれて・・・。本当は、もっとちゃんと教えてあげないといけないのに、忙しくてちゃんと見てあげられなくて、ごめんね・・・。みんなが○○さん、すごく頑張っているから褒めてあげてっていっていたよ。ほんとにありがとうね。』
だいたい、こんなかんじのことをボンに言いました。
しかも、目に涙を浮かべて、ほとんど半泣きなんですよ。

すごく厳しい方だって思っていたので、なんかちょっと面食らいながら、ボンは、
『そんな・・・こういう状況で入らせてもらったことが、勉強になったって思っているんですよ。意外と図太いんで、大丈夫ですよ。』
と答えたんですが、先輩は、もうなんだか、感極まって、ボンをハグしてくれちゃって、びっくり仰天！！！

すごく恥ずかしかったけど、先輩の意外な面を見れたことや、そこまでボンのことを評価してくださっていたということに、少なからず感動しました。

今日も、急に天気が変わって、ものすごい嵐みたいになったというのに、何故かお客様が途切れなくて、二つしか開いていなかったレジはずいぶんと列ができてしまっていました。
店長もレジに入っていました。

ボンも、またもや色々解らないことがあって、先輩にお世話になりました。

でも、そうやって、仕事を覚えていくんですよね。

真面目に一生懸命にやるということが、本当に大切なことなんだな・・・と、久しぶりに実感できた出来事でした。

なんだか、この仕事を、これから続けていくことにちょっと自信を持てました。

これから、いろんなことがあると思うけど、自分なりに誠意を持って、仕事をしていきたいです。

日曜日には、また仕事に入ります。