江副 康成 鳥栖市の未来を語るブログ

鳥栖市議会議員として鳥栖市の未来に対する思いを語るとともに、その活動の様子を議会および議会外についてお知らせします。

原子力防災計画に関するアンケート

2013-11-02 22:11:35 | 先端産業
「原子力防災計画に関するアンケート」と題して
先頃、鳥栖市議会議員選挙候補者に「原子力防災計画に関するアンケート」と題して三つの質問がなされました。最終的には「原発いらんばい」という団体名が表す通り原発反対の運動に期待できる候補者選考のためのアンケートかと思います。
私は結論に対する先入観にとらわれずに、また〇か×かという単純化された設問に真理が覆い隠されることがないように真摯になぜそう考えるかお答えしたつもりです。
皆さんは如何思われますか?


③玄海原子力発電所の再稼働についてどのようなお考えをお持ちでしょうか。

・福島第一原発の事故を受けて、「原子力発電所の安全神話」というリスク棚上げ論から現実世界へと引き戻されました。我々はその事故を冷静に検証し、未来の為の教訓をそこから学ばなければなりません。冷却するための装置電源を如何なる場合でも確保する準備が常時できているか。また緊急時高放射能下でも復旧作業できる体制整備、例えば人に代わるものとしてロボットの活用などにより万全を期しているかなど。
リスクに対する「知らぬが仏」状態、イージーゴーイングでは勿論論外ではありますが、福島第一原発事故という厳しい犠牲の代償として、事故前に比べて安全対策が厳しく合理的になるはずだと私としては人類の英知を信じたいものです。
最終的にはエネルギーの安全保障を如何に確保するかという高度な政治問題が大きな判断材料になるでしょう。もちろん再生可能エネルギーや核融合など人のリスク管理が比較的容易なものに原発がすべて置き換わることが将来の夢としてあるものの、それが今すぐできるものでもありません。原発のクリーンな代替手段として期待される太陽光発電パネルさえ、不要になった大量のパネルが今度は環境に対する大きな負荷になると警鐘を鳴らす方々もいらっしゃいます。
玄海原子力発電所の再稼働に賛成か反対か(より適切な設問としては再稼働できるか出来ないかという判断をいつ誰がなすべきかということだと思いますが)という問題に対する責任ある判断を限られた知識、判断能力しか持ち合わせていない市民に求めるのは酷なことだと私は思います。原子力規制委員会でのオープンな審査結果を待つべきだと考えます。

①鳥栖市は原子力災害特別措置法に基づいて原子力防災計画の策定を行う必要があるとお考えですか?

原子力災害特別措置法に基づけば、鳥栖市は緊急時モニタリング及び必要な情報伝達等の対策を行うこととし、また、避難者の受け入れを行うこととなることから、鳥栖市における地域防災計画の適切な箇所に緊急時モニタリングの活動への協力、情報伝達・広報活動、避難者の受入等に係る事項を記載することとなります。
よって、そのように対処する必要があるものと考えます。

②原子力災害は起きてしまってからでは取り返しのつかない事態となってしまう場合もあります。シビアアクシデントが起きれば、鳥栖市も放射能汚染される可能性は否定できません。私たちはいざという時の行動指針とするためにも、日頃からの備えが必要であると考えます。そのためにも例えば、市民が常時空中放射線を知るためのモニタリングポストの設置が必要だと考えますが、この点に如何お考えでしょうか。

・市民が常時空中放射線を知るためのモニタリングポストの設置が必要かという問いかけかと思います。この点に関しては文部科学省の測定装置が鳥栖総合庁舎に設置され、常時測定されております。また、この測定値は現地鳥栖総合庁舎で見ることが出来るほか、文部科学省のホームページで公開されており、現地の測定値だけでなく、過去1か月分までさかのぼってみることが出来ようになっております。
よって、必要なものとして設置済みという認識です。

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