ものづくりと放射光が拓くナノワールド
鳥栖市弥生が丘にある九州シンクロトロン光研究センターと
北九州若松区学研都市にある北九州産業学術推進機構が
~ものづくりと放射光が拓くナノワールド~と題して、合同
シンポジウムを7月20日北九州学研都市で開催されました。
発表者
プログラムの主なものを抜粋しますと
○九州シンクロトロン光研究センターの概況
平井康晴 九州シンクロトロン光研究センター
○財団法人北九州産業学術推進機構の概況
春日伸一 北九州産業学術推進機構
○放射光微細加工技術の進展と産業利用
加藤隆典 住友重機械工業株式会社
○放射線による照射効果
神原 正 理化学研究所
○白色X線照射ビームライン
石地耕太朗 九州シンクロトロン光研究センター
○放射光を用いた育種法の検討
中島寿亀 佐賀県農業試験研究センター
○LIGAプロセスによるマイクロパーツ
・金型製造の微細めっき加工技術
田口英信 田口電機工業(株)
○超高速電気光学ポリマー変調器を目指した光導波路作製
横山士吉 九州大学
○マイクロ・ナノ構造による固液界面の機能制御
長山暁子 九州工業大学
○アルミニウム細繊維体に対する酸化チタンコーティング
:高機能高耐久性触媒の開発
田中健一郎 (有)K2R
○閉会あいさつ
上坪 宏道 九州シンクロトロン光研究センター
熱くならない光情報処理技術
この中で今回私が特に注目したのは、一つは
九州大学の横山教授がご講演された「超高速電気光学
ポリマー変調器を目指した光導波路作製」というお話です。
金属中の電子の動きを利用した半導体技術が大容量情報
化社会の豊かさを我々に提供していることは間違いない事
実ですが、ミクロのホットな基板上は地球温暖化への危惧
以上に差し迫った問題を抱えています。
横山教授のお話をお聞きしていると光を利用した情報化社
会がその大きな解決策となることが出来、また一歩光工学
が身近になるような気がして、熱くならないホットな話題とし
て私は癒されました。
従来のメッキ技術が放射光とコラボレーション
もう一つは基山町にある田口電機工業(株)のお話でした。
まさしくナノサイズのものづくりでは規格に合ったものを作る
ためにナノサイズの金型が必要になります。そのため創業
以来50年にわたる自社のメッキ技術をベースに、九州シン
クロトロン光研究センターの放射光技術を取り込んでナノテ
クノロジーのフロンティアとしてまた産官学協働の成功事例
としてご報告されました。
頑張れ地場企業
私はこうした企業が九州シンクロトロン光研究センターの周り
に雨後の竹の子のように林立しなければ、最先端施設を誘致
した意味がないと思います。今回の研究講演会も無料の催し
でしたが、どういったことに放射光が使われているのか聴く度
に大変啓発されることばかりです。
新しい放射光という手段を使ってナノワールドを創造に満ちた
世界へとここ鳥栖から発信していければとまた想いを新たに
しました。
鳥栖市弥生が丘にある九州シンクロトロン光研究センターと
北九州若松区学研都市にある北九州産業学術推進機構が
~ものづくりと放射光が拓くナノワールド~と題して、合同
シンポジウムを7月20日北九州学研都市で開催されました。
発表者
プログラムの主なものを抜粋しますと
○九州シンクロトロン光研究センターの概況
平井康晴 九州シンクロトロン光研究センター
○財団法人北九州産業学術推進機構の概況
春日伸一 北九州産業学術推進機構
○放射光微細加工技術の進展と産業利用
加藤隆典 住友重機械工業株式会社
○放射線による照射効果
神原 正 理化学研究所
○白色X線照射ビームライン
石地耕太朗 九州シンクロトロン光研究センター
○放射光を用いた育種法の検討
中島寿亀 佐賀県農業試験研究センター
○LIGAプロセスによるマイクロパーツ
・金型製造の微細めっき加工技術
田口英信 田口電機工業(株)
○超高速電気光学ポリマー変調器を目指した光導波路作製
横山士吉 九州大学
○マイクロ・ナノ構造による固液界面の機能制御
長山暁子 九州工業大学
○アルミニウム細繊維体に対する酸化チタンコーティング
:高機能高耐久性触媒の開発
田中健一郎 (有)K2R
○閉会あいさつ
上坪 宏道 九州シンクロトロン光研究センター
熱くならない光情報処理技術
この中で今回私が特に注目したのは、一つは
九州大学の横山教授がご講演された「超高速電気光学
ポリマー変調器を目指した光導波路作製」というお話です。
金属中の電子の動きを利用した半導体技術が大容量情報
化社会の豊かさを我々に提供していることは間違いない事
実ですが、ミクロのホットな基板上は地球温暖化への危惧
以上に差し迫った問題を抱えています。
横山教授のお話をお聞きしていると光を利用した情報化社
会がその大きな解決策となることが出来、また一歩光工学
が身近になるような気がして、熱くならないホットな話題とし
て私は癒されました。
従来のメッキ技術が放射光とコラボレーション
もう一つは基山町にある田口電機工業(株)のお話でした。
まさしくナノサイズのものづくりでは規格に合ったものを作る
ためにナノサイズの金型が必要になります。そのため創業
以来50年にわたる自社のメッキ技術をベースに、九州シン
クロトロン光研究センターの放射光技術を取り込んでナノテ
クノロジーのフロンティアとしてまた産官学協働の成功事例
としてご報告されました。
頑張れ地場企業
私はこうした企業が九州シンクロトロン光研究センターの周り
に雨後の竹の子のように林立しなければ、最先端施設を誘致
した意味がないと思います。今回の研究講演会も無料の催し
でしたが、どういったことに放射光が使われているのか聴く度
に大変啓発されることばかりです。
新しい放射光という手段を使ってナノワールドを創造に満ちた
世界へとここ鳥栖から発信していければとまた想いを新たに
しました。