「新型コロナウイルス」変異ウイルスとワクチンと題して、日本記者クラブが宮坂昌之大阪大学名誉教授の学術的な記者会見をリモートで行いました。質疑応答も含めると1時間35分に及ぶもので、今を読み解くために有益な、大変内容の濃いものでありました。何回かに分けて書かないと、とてもさばけないような深いものでしたが、「自然免疫と獲得免疫」が相まって、人間はウイルス等感染症から身を守っているというお話に、私は目から鱗のような気付きを得ました。
新型コロナウイルスにワクチンが有効だというと、ワクチンさえあれば全て解決すると言わんばかりの風潮に今あります。しかし、ワクチンは獲得免疫と言って後天的に取得するもので、目的の中和抗体(善玉)を得るには4~5日はかかるし、ワクチンにあるスパイクタンパク質の微妙な配列により、ワクチンが役に立ったり立たなくなったりすることがあるとか。
そこで、先ず何よりの大切なのは、皮膚や細胞といった生まれつき誰でも持っている自然のバリア体制が合わえて大変重要だというご指摘です。うちの嫁さんは健康管理士という資格を取って毎日毎日ズームなどで勉強の日々。自然免疫が大事だと私はうるさいほどに言われてきましたが、ああそうね、と力のない反応をする日々でありました。私も権威主義的なところがあるのかもしれませんが、宮坂先生のエビデンスに基づいた説得力のある話しぶりに、身近な真理のささやきに、ふと気づかされる一時でありました。
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