補助金じゃないでしょ、負担金でしょ。
天桜会の江副です。ただいま議題となっております議案乙第9号 平成25年度鳥栖市一般会計予算に対する修正案について賛成の立場から討論をさせていただきます。
先ほど総務常任委員長報告の中で修正案に関わる提案理由の説明をお聞きになったことと思います。提案者である松隈議員の趣旨説明及び質疑に対する答弁は大変的を射た内容であったと私は思います。再度引用したいところですがここでは繰り返しになりますのでそれを前提として話を先に進めたいと思います。
先般私は議案審議において修正案に該当する原案についてその問題点をご指摘させていただきました。予算計上に先立ち予めその金銭提供を義務付けされているのならば、補助金ではなく負担金でしょう、それが公益財団国際重粒子線がん治療施設(以下、サガハイマットと省略させていただきますが)に対して今回提供を希望する金銭の目的であり、性格であるという御指摘をさせていただきました。委員会での反論を期待しておりましたが、残念ながらお聞きすることはできなかったようです。
補助金と負担金の違いを平たく言えば、補助金とは未来志向であり、負担金は過去にその原因を持つものであります。補助金は公平の観点から不特定を前提とするのに対して負担金は個別的であります。また補助金は一方的に与えるものであるのに対して負担金は合意に基づき支払わなければならないものであります。そうした違いに鑑みれば補助金という名のもとに過去の清算として負担分を穴埋めするかのような補助金の使い方は極めて問題であるとご指摘させていただいたところでございます。
まさしく「鳥栖ならではの支援」というタイトルで25億円の資金調達目標、それに不足する4.5億円、それが今回の資金提供の根拠であると私の議案審議における質問に対して本会議でご答弁いただきました。また民間を中心として鳥栖地区で25億円を集めましょうと県と約束したかどうかは別として、サガハイマットの設立に当たり主導的な立場であった佐賀県が資金計画において鳥栖地区で25億円を明示的に期待されていたことが後々から我々にも開示されたわけです。そこでの鳥栖市と佐賀県とのやり取りが原因で議会としては何度も予期せぬサガハイマットへの資金協力要請が県からなされてきており、その対応に皆さん苦慮しているわけです。昨日も市民の方々から「まさか補助金出さんよね」と念押しされましたが、なぜ鳥栖市民が多額の負担しなければならないのかという多くの疑問がある中で、未だ明らかになっていないもっとも重要な問題は「どうして鳥栖ならではの支援という資金調達のスキームが出来ていったのか」ということです。
佐賀県は鳥栖地区で民間を中心に25億円集めましょうと一体誰と約束されたのでしょうか。最大の謎です。橋本市長は鳥栖市の責任において民間を募って25億円集めますとは言っていないとお話になっておられます。であれば、鳥栖地区の民間の方々と県との間においてそのような約束があることを前提に、橋本市長は佐賀県との間で鳥栖市がその目標を達成できるよう協力するとお話になったのでしょうか。
我々にはわかりません。
今回の4.5億円の補助金然り、先の20年間固定資産税免除という手法然り通常考えられない手法で今資金調達にまい進されております。集まらない場合には鳥栖市が不足分を保証しますと佐賀県との間で約束されたのでしょうか。執行部より正式に認められてはいませんが、先の20年間の固定資産税免除も4.5億円の資金提供もそのような保証債務を根拠にすれば説明できるかもしれません。最も核心な部分が曖昧であり説明責任を果たしているとは到底言えません。
私が所属する建設経済常任委員会では民間団体に対する補助金について先ほど委員長報告にもありましたように大きな議論となりました。数十万円、数百万円の補助金についても補助金被交付団体からの鳥栖市補助金等交付規則第11条関係書類の中の決算書を執行部から提出していただき、補助金の妥当性についてチェックしたところです。市より補助金を受けられている団体の方は通常担当課から厳重なチェックを受けておられるわけです。また、監査でもチェックされるでしょう。
当然、4.5億円という大きな金額であれば、その金額に比例して厳しいチェックがなされて然るべきでありますし、市民の方もそう思っておられると思います。果たして実際はいかがなものでしょうか。執行部からは資金は足りているが、スムーズな立ち上げのために資金援助したいという声しか聞こえてきません。補助対象のサガハイマットの資金需要も資金計画の概要でしかわかりません。
ところでサガハイマットには300万円の出損金と土地の無償貸与及び固定資産税の免除が既になされており、監査における財政援助団体に相当すると思われます。地方自治法上、監査することができるという規定であり今はまだ監査はされていないかもしれません。しかし、このような多額の補助金の必要性を感じておられるのなら、出した後のチェック体制についても議会に説明すべきだと私は思うのであります。財政援助団体等の場合事前調査として欠かすことのできない共通の監査手続きとして、内部統制組織の調査等があると教科書には書かれています。もう始められているでしょうか。
サガハイマットは民間法人として自己責任のもと所期の目的を達成する経営体制を確立されているのでしょうか。そういう趣旨で、私は一般質問ではつくば市でお聞きしたBNCTという保険診療も期待できる重粒子線治療と似た先進医療のお話もさせていただきました。
この3月議会の議事につきましては4月に議会報告会も予定されております。議会が承認した予算は議会の責任として市民に説明しなければならないこととなります。これまでお聞きした本件の説明において、私としては現段階では市民の皆さんに説明できる言葉が見つかりません。
この他にも申し上げておきたいことは多々ありますが、以上の事だけからしても原案における補助金案は、その根拠目的必要性等まだまだ不明な部分が多く残されており削除されるべきものと考えるところであります。修正案に賛同されることをお願いして私の賛成討論とさせていただきます。
天桜会の江副です。ただいま議題となっております議案乙第9号 平成25年度鳥栖市一般会計予算に対する修正案について賛成の立場から討論をさせていただきます。
先ほど総務常任委員長報告の中で修正案に関わる提案理由の説明をお聞きになったことと思います。提案者である松隈議員の趣旨説明及び質疑に対する答弁は大変的を射た内容であったと私は思います。再度引用したいところですがここでは繰り返しになりますのでそれを前提として話を先に進めたいと思います。
先般私は議案審議において修正案に該当する原案についてその問題点をご指摘させていただきました。予算計上に先立ち予めその金銭提供を義務付けされているのならば、補助金ではなく負担金でしょう、それが公益財団国際重粒子線がん治療施設(以下、サガハイマットと省略させていただきますが)に対して今回提供を希望する金銭の目的であり、性格であるという御指摘をさせていただきました。委員会での反論を期待しておりましたが、残念ながらお聞きすることはできなかったようです。
補助金と負担金の違いを平たく言えば、補助金とは未来志向であり、負担金は過去にその原因を持つものであります。補助金は公平の観点から不特定を前提とするのに対して負担金は個別的であります。また補助金は一方的に与えるものであるのに対して負担金は合意に基づき支払わなければならないものであります。そうした違いに鑑みれば補助金という名のもとに過去の清算として負担分を穴埋めするかのような補助金の使い方は極めて問題であるとご指摘させていただいたところでございます。
まさしく「鳥栖ならではの支援」というタイトルで25億円の資金調達目標、それに不足する4.5億円、それが今回の資金提供の根拠であると私の議案審議における質問に対して本会議でご答弁いただきました。また民間を中心として鳥栖地区で25億円を集めましょうと県と約束したかどうかは別として、サガハイマットの設立に当たり主導的な立場であった佐賀県が資金計画において鳥栖地区で25億円を明示的に期待されていたことが後々から我々にも開示されたわけです。そこでの鳥栖市と佐賀県とのやり取りが原因で議会としては何度も予期せぬサガハイマットへの資金協力要請が県からなされてきており、その対応に皆さん苦慮しているわけです。昨日も市民の方々から「まさか補助金出さんよね」と念押しされましたが、なぜ鳥栖市民が多額の負担しなければならないのかという多くの疑問がある中で、未だ明らかになっていないもっとも重要な問題は「どうして鳥栖ならではの支援という資金調達のスキームが出来ていったのか」ということです。
佐賀県は鳥栖地区で民間を中心に25億円集めましょうと一体誰と約束されたのでしょうか。最大の謎です。橋本市長は鳥栖市の責任において民間を募って25億円集めますとは言っていないとお話になっておられます。であれば、鳥栖地区の民間の方々と県との間においてそのような約束があることを前提に、橋本市長は佐賀県との間で鳥栖市がその目標を達成できるよう協力するとお話になったのでしょうか。
我々にはわかりません。
今回の4.5億円の補助金然り、先の20年間固定資産税免除という手法然り通常考えられない手法で今資金調達にまい進されております。集まらない場合には鳥栖市が不足分を保証しますと佐賀県との間で約束されたのでしょうか。執行部より正式に認められてはいませんが、先の20年間の固定資産税免除も4.5億円の資金提供もそのような保証債務を根拠にすれば説明できるかもしれません。最も核心な部分が曖昧であり説明責任を果たしているとは到底言えません。
私が所属する建設経済常任委員会では民間団体に対する補助金について先ほど委員長報告にもありましたように大きな議論となりました。数十万円、数百万円の補助金についても補助金被交付団体からの鳥栖市補助金等交付規則第11条関係書類の中の決算書を執行部から提出していただき、補助金の妥当性についてチェックしたところです。市より補助金を受けられている団体の方は通常担当課から厳重なチェックを受けておられるわけです。また、監査でもチェックされるでしょう。
当然、4.5億円という大きな金額であれば、その金額に比例して厳しいチェックがなされて然るべきでありますし、市民の方もそう思っておられると思います。果たして実際はいかがなものでしょうか。執行部からは資金は足りているが、スムーズな立ち上げのために資金援助したいという声しか聞こえてきません。補助対象のサガハイマットの資金需要も資金計画の概要でしかわかりません。
ところでサガハイマットには300万円の出損金と土地の無償貸与及び固定資産税の免除が既になされており、監査における財政援助団体に相当すると思われます。地方自治法上、監査することができるという規定であり今はまだ監査はされていないかもしれません。しかし、このような多額の補助金の必要性を感じておられるのなら、出した後のチェック体制についても議会に説明すべきだと私は思うのであります。財政援助団体等の場合事前調査として欠かすことのできない共通の監査手続きとして、内部統制組織の調査等があると教科書には書かれています。もう始められているでしょうか。
サガハイマットは民間法人として自己責任のもと所期の目的を達成する経営体制を確立されているのでしょうか。そういう趣旨で、私は一般質問ではつくば市でお聞きしたBNCTという保険診療も期待できる重粒子線治療と似た先進医療のお話もさせていただきました。
この3月議会の議事につきましては4月に議会報告会も予定されております。議会が承認した予算は議会の責任として市民に説明しなければならないこととなります。これまでお聞きした本件の説明において、私としては現段階では市民の皆さんに説明できる言葉が見つかりません。
この他にも申し上げておきたいことは多々ありますが、以上の事だけからしても原案における補助金案は、その根拠目的必要性等まだまだ不明な部分が多く残されており削除されるべきものと考えるところであります。修正案に賛同されることをお願いして私の賛成討論とさせていただきます。