江副 康成 鳥栖市の未来を語るブログ

鳥栖市議会議員として鳥栖市の未来に対する思いを語るとともに、その活動の様子を議会および議会外についてお知らせします。

日本再生のための「偉大な社会」構想

2010-08-30 11:15:17 | 学校・教育
紹介します
『日本再生のための「偉大な社会」構想』という仰々しいタイトル
を今回つけましたが、いうまでも無く私のオリジナルでは無く、
大前研一先生のコラムを読者に伝えたいための紹介記事となり
ます。

英キャメロン首相の「大きな社会」構想に注目
私は税金を使わずに経済のパイを拡大する方法や社会活動を
活発にする方法を提案してきた。その中では社会活動に個人が
参画していくアイデアが含まれる。そのコンセプトを私は「グレート
ソサエティー」と呼んでいた。社会(ソサエティー)を各個人が参画
してつくっていくという意識を定着させれば、「大きな政府」は必要
なくなる。
 しかし日本人の意識はまだそうなってはいない。主体性が薄く、
「お客さん」的な姿勢なのである。ホテルの住人みたいな意識で
フロントに電話でもするかのように「おい、ゴミを集めに来ないぞ」
と役所にすぐクレームの電話をかけたり、「子ども手当もちょうだい」
と言ったりして行政サービスの要求はよくする。そのくせ「税金を上
げるよ」と言えば拒絶する。こうした当事者意識の欠如が日本の
財政を限りなく悪化させてきた。
 キャメロン首相の「大きな社会(ビッグソサエティー)」構想が示し
たように、税金を使わなくとも社会を豊かにし、経済を活性化する
方法はあるのだ。これもまた『民の見えざる手』(小学館)の一種
である。日本もこの手のアプローチを考えるべき時に来ている。

日本再生のための「偉大な社会」構想
「自分たちが汗を流す、持っている必要のないものは出す、それ
が社会のためになる」という発想である。こうして「グレートソサエ
ティー」について考えた後に、改めて今の私たちの暮らしぶりを
振り返ってみると、いかに怠惰になっていたかに驚く。コミュニテ
ィー(社会)という概念を忘れ、公的なサービスは全部他人や行政
に期待するという、堕落した態度になっている。
 「グレートソサエティー」はそこを反省し、国民に積極的な社会
貢献を呼びかけるものだ。十分に貢献した人は、それ以降は生
涯税金を納めなくてもよいシステムにしてもよいだろう。実はこの
構想は私が20年前に考えたものだが、この「グレートソサエティ
ー」を実現すれば、低コストでリッチな社会ができあがる。さらに
国の膨大な借金も返せるようになるだろう。そういう予感があれ
ば、日本国債が暴落するような事態にもならない。

以上、日経BP社、『大前研一の「産業突然死」時代の人生論』から
の一部抜粋ですが、是非小見出しをクリックされ全文読まれるこ
とを希望いたします。


鳥栖駅高架事業は橋上駅で前進できないか

2010-08-20 00:19:12 | 交通機関
ビジョン無き駅前改良
前牟田市長が断腸の思いで鉄道高架事業を断念されのに
対し、その決定過程に異を唱えて新市長になられた橋本市
長、きっと何らかの腹案があっての事と期待された市民の
方もいたのかと思います。しかし、手を付けたのは駅前の
改良工事のみ。工事したばかりで多少小ざっぱりした感は
あるものの怖い思いをした方もいるのではないかと思います。
というのは、車ならまだしも東町方面から桜町方面へ自転車
で行く時の鳥栖駅前の恐怖感は幾ばかりかと。

橋上駅構想
私は鉄道高架事業をJRと西鉄とのフリーゲージトレーンによる
融合を一つの引き金として出来るのではと期待を抱いており
ました「鉄道網」
しかし橋上駅構想を聞くに付け、長年待たされた住民のお気
持ちを考えれば今の鳥栖市にはこれしかないと思います。

ペデストリアンデッキ
鳥栖駅前をペデストリアンデッキ構造とし、歩行者は二階部
分を行き来するようになります。フレスポ方面、中央市場方面
鳥栖ビル方面からはエスカレータ等により現在の地上部分から
ペデストリアンデッキへとスムーズに移動することとなります。
歴史を感じる鳥栖駅舎正面をそのまま利用すれば、茨城県
牛久駅西口の風景から鳥栖駅の未来をイメージ出来るかもし
れません。

(牛久駅西口 著者Altomarina)



夢の橋から広がる夢
この構想からすれば、既に建設されている「夢の橋」は先行的
に本構想を一部着工したこととなり、公共事業の無駄も無くなり
ます。鳥栖駅を跨ぐ東西の融合という課題の内、人や自転車
の流れは満足のいくレベルまでもっていけるのではないでしょうか。


東西のバイパスを南側に整備
では車の流れは?鳥栖駅前の本通りを東西のバイパスにしな
ければならない必然性はありません。本通りは鳥栖駅フレスポ
等のエリアに真に必要な人のみスムーズに利用出来ればいい
だけです。
現在は東西のバイパスとして、高橋を通る道路のみが唯一直線
的に走っているだけだということに多少の不便を市民は感じてい
るのではと思います。
ではどうすべきか。それはベストアメニティスタジアムから東町を
通って34号線へと貫ける都市計画道路を早急に建設すればいい
だけだと思います。そうすると鳥栖駅の南側のアクセスが快適に
なり東西の融合が車の場合でも進むと思います。


山浦インターチェンジ・・・絆

2010-08-11 09:25:39 | 交通機関
猛暑続きのこの夏
記録的な猛暑続きの今年は、高齢者の熱中症の事故や
死亡例が多く高齢者社会への適切な対応を改めて議論し
なければなりません。
暑さ厳しいこの夏、皆様如何お過ごしでしょうか。

マクロとミクロの観点から
ところで、新鳥栖駅開業まで
あと半年となりました。それに
向けて熱い期待の空気を盛り
上げるのは勿論ですが、新幹
線を取り込んだ大きな人の流
れを九州の中の鳥栖市という
大きな観点から考える他に、麓地区の生活環境という身近
な観点からも再検討しなければなりません。

アクセス道路と通学路
その一例として、山浦パーキングのインターチェンジ化があ
ります。新鳥栖駅と高速道路との強固な連携は鳥栖市の
潜在的な位置エネルギーを発揮するために必要なことは
今更いうまでもありません。
他方麓地区の生活環境という視点で言えば、子供たちの
通学路の安全確保の問題があります。麓北東部牛原地区
の子供達は昔よく通った洞庵山越えを、人通りが少ない山
の中という安全上の問題から使わず、わざわざ遠回りして
養父のお宮経由で麓小学校に登下校する毎日です。その
養父のお宮付近も歩道も無く地元区長さんが事故でも起き
ないかと心配されています。今年の26時間テレビのテーマ
は「絆」でしたが、麓小学校区の「絆」を受継ぐために子供た
ちにこのような過重な負担を強いるのは忍びないことです。

地域の絆
私は山浦インター化整備構想の中で、牛原、勝尾城、河内
へのスムーズなアクセスを確保する道路整備の視点がもっ
と重視されなければならないと考えます。そうすれば牛原
地区の子供たちも山浦インター経由で大変な遠回りをする
ことなく麓小学校へ通うことが出来ます。そして麓地区とい
う地域社会の「絆」が保たれる大きなメリットもあります。


「議会だより」から

2010-08-07 17:40:05 | インポート
議会だより視察
議会だより編集委員会から先進地視察として、8月5日
広島県安芸高田市、翌6日は岡山県美咲町へ行って参
りました。どちらも力作であり鳥栖市議会が学ばなければ
ならないところが少なからず発見できるところとなりました。

美咲町の亀甲駅・・・すぐ近くに庁舎がありました。


傍聴記、市民からの声
安芸高田市でまず目を引いたのは、効果的な写真を議員
自ら撮ってそれを上手く使うことへの熱意です。我々にとっ
ては限られた議員活動の時間の中で、少々負担が重い気
もしましたが。それと傍聴記として議会傍聴に来られた住民
の方の忌憚のないご意見をかなりのスペースを持って記載
されていることです。議会と発言できない傍聴人とのコミュ
ニケーションツールとして是非我々も取り組まなければと
私は強く思いました。

議員自ら議会活動を記す
美咲町は議員が一人1ページを使い、一般質問の内容を
答弁を含めて起案するというところに私は強く引かれました。
現在の鳥栖市議会は掲載希望の質問を200字以内で事務
局に渡し、答弁は事務局任せのようになっています。議員と
して市政に対し、何を問題とし、どういう提案をしたいのか全く
といって良いほど読んで伝わりません。私は美咲町が表彰を
受けられたことは至極当然だと思います。

テレビとのコラボレーション
また、美咲町は町営のスタジオを構えられケーブルテレビ等を
通して住民とより強い絆を築かれようとしています。当然議会
活動もケーブルで流され議会もライブと録画中継で放映され
ています。そして告知放送、番組案内を兼ねた5分程度の枠
の中で、議会活動の事前お知らせもなさっています。
テレビを使ったタイムリーな啓発活動、同時性、速報性、議会
だよりという紙面の弱点を補い、一歩も二歩も先を行かれてい
るようです。

議員として議会として信頼されるように
議会基本条例の制定等、議会が市民の負託に応えるための
約束事の整備が急がれていますが、目的とするところは議会と
市民との距離感を如何に詰めるかということに尽きると思います。
議会だよりもその重要なツールであり、その目的に適えば形式
は最後は自由かなと思います。
ところで阿久根市長の報道を見ると、市長から議会が不用論を
叩きつけられいるようにも見えます。鳥栖市がそうならないため
に、議員として、議会として、その活動を正直に見ていただき
幾ばくかの期待を持ち続けていただきたいものだと私は改めて
思いました。



ロボット振興会議

2010-08-02 11:28:23 | 宇宙・ロボット
平成22年度ロボット振興会議
平成22年度ロボット振興会議が北九州市のリーガロイヤル
ホテル小倉で行われました。新会長に安川電機の津田社長
が新会長に選出され、麻生福岡県知事と北橋北九州市長
のご挨拶の後、議事及び講演研究発表がなされました。

事業戦略として
ロボット産業振興会議の目標は「新たな先端成長産業である
ロボット関連産業の創出」ですが、事業戦略としては、会員
それぞれの立場で「情報発信」「研究開発」「「社会的機運の
醸成」「実証・市場開拓」することとなっています。

パナソニック(株)ロボット事業
今回の基調講演はパナソニック(株)ロボット事業推進センター
本田幸夫所長が「高齢化社会に挑戦するパナソニックのロボット
事業」と題して、10兆円グローバル企業の社長直轄新規事業
としては3年度を目処に1000億円の売り上げを達成できなけ
ればパナソニック(株)がやる事業としては厳しいものと受け止め
取り組んでいく意気込みを語られました。さすが社会に冠たる
地位を占められる会社だと思った次第です。

お客様の声を基に
新製品のコンセプトとしてすごいと思ったのは「介護から自立へ」
という考えに立ち、患者のハンディキャップを患者の意思自尊心を
最大限に配慮した方法論を求めて試行錯誤されている姿勢です。
もともとパナソニックはカスタマサービスがどこよりも優れ、お客様
の声を基に製品を組み替えることで市場から高い評価をえてきた
会社です。ロボットが人に使えるサービスマンサービスウーマンの
役割が期待される中、最も期待される会社です。


ロボット産業と鳥栖
高齢者社会を如何に豊かなものにするかは今後人類共通の課題と
も言えます。もっともよりよいサービスが求められている分野です。
九州は安川電機を始め特に北九州に優秀な企業が集積しています。
また、福岡県はロボット特区として先進的な試みが国家的にホロー
されている所です。そこに隣接する鳥栖市として出来ることは色々
あるように私は思います。

世界から尊敬される日本
最後に、「社会的機運の醸成」という事業戦略のカテゴリーに入ると
思いますが、本田所長の講演で特に印象に残ったこととして、「移民
かロボットか」という話がありました。生産年齢人口の減少を移民で
補うという主張は根強くありますが、もの創り国家日本としてロボット
を明確に選択していただきたいと私も思います。それはその分野で
高い付加価値を創造する力が日本にはあると確信するのみならず
移民は程度の差はあれ移民される方々の家族や社会を分断すること
にあるからです。

SFの世界を身近なものに
そして、そのロボット社会を構築する重要な問題として、人がする仕事
とロボットにさせる仕事を明確に分けるレギュレーション法規制が求め
られるということを本田先生からご指摘されました。
これはもうSFの世界というよりも現実的なものとして未来社会を想像
しながら、役割分担の合意を形成しなければならないということです。
私も微力ながら一生懸命取り組んで生きたいと思います。