江副 康成 鳥栖市の未来を語るブログ

鳥栖市議会議員として鳥栖市の未来に対する思いを語るとともに、その活動の様子を議会および議会外についてお知らせします。

「第3 回人工頭脳工学シンポジウム」に参加した市民の一人として

2009-07-31 09:09:37 | 宇宙・ロボット
前稿でお話した日本神経回路学会に寄稿した原文を転記します。

「第3 回人工頭脳工学シンポジウム」に参加した市民の一人として

                             佐賀県鳥栖市 江副康成

市民の視点からすれば、人工頭脳工学シンポジウムに“同じく” 参加させてい
ただいた感じがする貴重な体験でありました。これまで大学、特に理科系の
学府は一般人から隔絶した専門家だけの集まりで、技術専門用語を多用し、
知識や知見を持ち寄れる者のみが参加することを許され、単なる聴講希望者
は参加することすら許されない雰囲気があったように思います。
そうした思いや経験が強い者としては、昨今の科学技術を広く国民に開放しよ
うとする流れは大歓迎であると共に、その先駆者的な佐賀大学の取り組みは
大変有難い思いがいたします。

私は、長谷川照佐賀大学長のお言葉にあるように、「人工頭脳」というテーマ
に夢を馳せる市民のまさに一人であります。子供たちが、ドラえもんにこんな
モノがあったらいいなと期待を寄せるように、一般市民は人工頭脳の技術の
進歩を垣間見るにつけ、自分がほしいなと思うモノを果たして現在の先端科学
技術がかなえてくれるのか知りたい情念に翻弄されています。こうした市民の
ふわふわした期待は、なかなか具体的な形とはならぬまま胸にしまっておくし
かなかったのですが、今回のような人工頭脳工学シンポジウムに参加するこ
とは、自分の夢と現実世界とをすり合わせるための機会となります。

また、このシンポジウムのすばらしいところは、基本となる理工系の脳科学研
究者のほかに医学、心理学、言語学の研究者が一堂に集まられていることで
す。人工頭脳の研究者が、学際的な研究交流にヒントを求める点に本来の
目的はあるのでしょうが、人工頭脳に関心のある市民の立場からすると、例え
ば渡邊克巳先生の「脳と心の巧みさ」というご講演はたいへん題材として取っ
付きやすく、脳科学が模倣の対象としている脳とこころの仕組みを、また一つ
別の切り口から見せていただき、人工頭脳研究者の発表のみではなかなか
先に進めぬことが一歩前進する気がいたします。

最後に、佐賀大学ではこのシンポジウムのほかに「人工頭脳工学研究会」と
いう研究集会が定期的に行われており、そちらも公開ということで市民の立場
で参加させていただいております。この場を借りて日ごろのお礼の言葉を申し
述べさせていただきます。有難うございました。
           {日本神経回路学会誌Vol.14 No.2 2007年6月

以上が私の寄稿文ですが、日々のニュースやトピックスを見るにつけ、
これら人工頭脳工学の成果と想像されるロボット等の活躍に、困難に
打ち勝ち、明日へと生き延びようとする生命力を感じます。


佐賀大学人工頭脳工学研究会

2009-07-30 09:40:30 | 宇宙・ロボット
佐賀大学人工頭脳工学研究会が前期後期月2回のペースで同大学の先生方を中心に行われています。以前は公開シンプジームの形をとっていましたが、一般市民の参加はおおよそ私だけというような状況でした。

研究会で発表された力作をその日ご担当の先生方が参加者に報告説明し、その後質疑応答するというような形式で、かなりこの方面の知識の蓄積がないと参加していても何のことかわからないという事情もあるのかもしれません。本年度からは諸般の事情から学内での研究会という位置づけで更にパワーアップされて行われていると思います。

佐賀大学の人工頭脳工学に寄せる期待は大きく、色々な学会が佐賀大学で行われています。その中心になっておられるのが和久屋寛准教授で、私もいつも大変お世話になっています。学会はオープンな形でやっていますからいつでも参加可能ですよとの言葉に甘えて、私も時間が許すときは、学会、研究会に参加させていただいております。

その中で、2007年3月4日に佐賀大学で、「第3回人工頭脳工学シンポジーム」が行われました。当日私も参加させていただいたのですが、数日後、和久屋先生から参加報告を日本神経回路学会誌に”市民の立場で”寄稿文を書かないかという打診がありました。私の思い、期待、立ち位置を再確認するいい機会でもありましたので、学会誌には不釣合いかもしれない普段着の文章を記述させていただきました。
稿を改め、次回その文章を転記いたします。(続く)


地質調査ロボット

2009-07-29 22:59:34 | 宇宙・ロボット
テレビ東京系列テレQで毎週日曜の朝に、空想科学番組「ロボつく」という番組が放送されています。
夢のスーパーロボットを作る為、まず最先端のロボット技術を子供たちと一緒に学ぼうというスタンスで番組は構成されています。いつも楽しく見ています。

ところで、スポンサーである清水建設のコマーシャル「子供たちに誇れる仕事を」という歌が番組始めに流れてきますが、屈託にない子供たちの笑顔にいつも元気付けられるものです。
そしていま連続一分テレビドラマ「技術屋シミズさんの挑戦2」が放送されていますが、月に太陽光発電施設を建設し、化石燃料に頼らず地球人が生存できるエネルギーの供給基地に月をしようというテーマのお話です。ルナリング、月の赤道上に太陽光発電パネルの帯を作り24時間切れ目なく地球へ送電しようという壮大な計画です。
その中で私が特に注目したのはその材料を月面から調達しようという発想です。


そのためには月面や小惑星の地質を詳しく調査分析しなければなりません。
JAXAの人工衛星「かぐや」や「はやぶさ」は宇宙の地質調査ロボットとも言えるのではないでしょうか。日本の技術が宇宙へのフロンティア精神に満ち溢れ将来地球を救うとしたらこんな嬉しいことはありません。


防犯パトロール

2009-07-26 12:59:17 | 学校・教育
鳥栖西中防犯パトロールが2週に亘って行われました。中学生が夏休みの開放感から日没後羽目を外すのを未然に防ぐ狙いで夜回りするというものです。

昨晩はかなりの雨が降っており、流石に公園等屋外の場所は人っ子一人いない有様でした。そのほか、麓駅やコンビニなどでは駅員さんや店員さんに実際に普段の夜の中学生の出入りの様子を聞いてみると、あまり見かけないということでした。一安心というところでしょうか。

麓小学校では今から5年前になるでしょうか、私が麓小学校のPTA副会長をやらせていただいていた時に、中学生が夜間、管理棟校舎に花を植えたプランターを投げ込むという事件が起きました。それは学校でまだ授業が行われている時期でしたが、その事件を犯したのは、学校にも行かず友達の家や校舎などを転々としていた中学生で地元の子と他県の子と4人ぐらいのグループでした。半年ぐらいして警察等の捜査により判明解決しました。

当時緊急にPTA役員会を開き、事件の状況説明と当面の対策を話し合ったことを昨夜久しぶりに思い出しました。善後策として、警備会社による夜間巡回の徹底と校舎敷地境界に立ち入り禁止の立て札及び施錠を新たにすること、防犯カメラを設置することを決めました。

麓小学校には4箇所許可なく立ち入り禁止の立て札が立っていますが、それを立てる旗立て4台は、私が事件翌日麓小学校に寄贈したものです。今となっては懐かしくもありますが、当時は大変緊張感のある日々を送ったものです。私もある期間、事件の恐怖が色濃く残った期間、丑三つ時の深夜2時ごろ車で学校に乗りつけ、構内を懐中電灯を照らしながら巡回したものです。

このように、事件になる前に自らの良心から思いとどまれるよう、時々PTAが巡回パトロールしているそうだとのうわさが子供たちの間で広がるだけでも社会や子供たちの為になるのではないかと思います。


地方分権道州制促進事業・・・JR鳥栖駅、端間駅間接続

2009-07-25 09:28:35 | 交通機関
先に「鉄道網」と題して記事を書かせて頂きました。
そしてその中で、JR鳥栖駅と西鉄端間駅を結ぶ構想を提案させていただきました。

昨日、市内の会社社長さんと本件でお話させていただいたところ、私の提案趣旨をご理解いただき一定の評価を頂いたのですが、
「江副さん、最後は誰がコスト負担するかという問題かな」とアドバイスされました。すべての事業は資金の手当てがなけば絵に描いた餅だということを一番理解させているからこそのお話なのでしょう。
次の予定の関係で、そこでお話が終わってしまいましたので、その続きをここで書かせていただきます。

本件は、JR沿線住民と西鉄沿線住民とをレールで切れ目なく接続することにより、地域として恒常的な交流を促進し、相互の住民の交通手段の選択幅を広げることに主眼があります。当然利益を受ける利用者、沿線自治体に応分の負担をお願いしなければならないことは言うまでもありません。利用者には運賃の中で負担感のないぐらいの加算があるだろうという意味です。沿線自治体にはそれで街づくりが進み将来的に住民の福祉と税収の伸びを期待しての投資的な意味合いでの負担という意味です。

それにもまして私が訴えたいのは、本事業は県境を越えて行う事業として地方分権道州制の基礎を固める基本的なものであり、地方分権道州制促進事業として国家予算を使う形で着手していただきたいということです。県境のない一体的な都市計画によりメリットが目に見えて現れる全国発の事業として位置づけながら取り組みたいということです。

これから国政選挙が行われますが、国会議員の皆さん、地方分権道州制促進事業法案及び関連予算を掲げて総選挙を戦ってみては如何ですか。