江副 康成 鳥栖市の未来を語るブログ

鳥栖市議会議員として鳥栖市の未来に対する思いを語るとともに、その活動の様子を議会および議会外についてお知らせします。

重粒子線がん治療施設は地下へ(7)

2010-01-27 00:19:22 | 先端産業
やはり重粒子線がん治療施設は地下へ
重粒子線がん治療施設は地下へシリーズの最後の記事から
時間が経ってしまいましたが、最近その主張の妥当性を強く
思うに至った反面、現実の動きはコスト削減の要請からか逆
行するきらいがあり危機感させ感じない訳にはいきません。

粒子線のキーワード
ところで、重粒子線の最近の技術課題は、患者への照射精度
を向上させることと、照射する重粒子線量を最適化最小化する
ことです。そのキーワードとして、「回転ガントリー」であり、「3次
元スキャニング照射と組み合わせる多門最適化による線量分布
の改善」であります。

炭素線は戦艦大和か
今度私たちの会派でメディポリス指宿の陽子線を使った粒子線
がん治療施設を視察に行くことになりました。実は鳥栖の粒子
線がん治療施設も最初は指宿と同じ陽子線でという話であった
のが炭素線の方がブラックピークが明瞭である、照射のメリハリ
が優れているという理由でコスト高にも係わらず炭素線が逆転
採用されました。私は炭素線という線種が、太平洋戦争のとき
時代の流れに合わなく淘汰されてしまった戦艦大和と同じ運命
を辿らないかと危惧するところです。

総合力の陽子線
というのは、遠くへ弾を飛ばすという大鑑巨砲のシンボル戦艦
大和の時代から、機動力に長ける艦載機を積載し移動できる
航空母艦の時代になったのと同じように、切れ味の鋭さを競い
その代表選手の炭素線の時代から、総合力を上手く引き出せる
陽子線の時代へと移っていくのではないかと思えてなりません。
(詳しくは以下のレポートを是非参照してください HIMAC 
REPORT 次世代重粒子線照射システムの開発研究 その6
― 回転ガントリーの設計検討 放射線医学総合研究所)


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