澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

菅直人の現実主義に期待できるのか

2010年06月04日 20時45分59秒 | 政治
 民主党代表選挙のTV中継を見ていたら、菅直人が代表に決まって20分も経たないうちに、「菅夫人の内助の功」「菅夫人は”和製ヒラリー”」などという愚かな番組が始まった。
 まだ、8ヶ月しか経っていないので、鳩山政権発足時に「鳩山首相と幸夫人の”なれそめ”」「ファースト・レディ幸夫人はこんな人!」といったTV番組があふれていたことを忘れはしない。民主党政権誕生にあたっては、マスメディアが深く関わったという印象が今では強い。
 
 いくら暇な主婦向けのワイドショウとはいえ、TV局は何故、バカのひとつ覚えのように、愚かな番組を繰り返すのか。視聴者をこれほどバカにした話があるだろうかと腹立たしい。
 安倍、麻生、鳩山という短期政権の顛末から連想すると、これから6ヶ月以内には菅直人の女性問題か政治資金問題が暴かれて、またまた政権は立ち往生する。今日、菅自身が政治資金について「私も100%完全というわけではない。99%かも知れないが最善を尽くす」という趣旨の微妙な発言をしている。
 もしかすると、現時点で、マスメディアは管のあら探しを完了しているのかも知れない。
 
 このようなマスメディアの「マッチ・ポンプ」的報道は、国民を愚弄すると同時に、本来あるべき国益を著しく損なっているに違いない。
 一党独裁の中国政治が、ある意味では暗愚な大衆を排除した「賢人政治」であることを考えると、到底、日本の政治は彼の国に太刀打ちできないと思えてくる。

 菅直人は今日の演説で、学生時代、永井陽之助氏(政治学者 当時・東工大教授)に私淑していたことを明かした。永井氏といえば、現実主義政治学者の巨頭で、進歩派文化人が跋扈する当時では異色の存在だった。学園紛争の渦中で、その当事者であった菅直人が、永井陽之助の名著「平和の代償」を読み、母校の教授であった永井氏と親しく話をしていたという事実に興味を覚えた。菅は市民運動あがりの政治家だが、単なるアジテーターではないことが、これで分かる。
 菅直人は、このように意外な面もある人物だ。そこに少しは期待できるのかも知れない。


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