「Nostalgie」(ノスタルジー)と題した最新リリースCDを聴く。懐かしい童謡の変奏曲、クラシックのアンコール・ピース(小品)、さらに「枯葉」など全17曲を収録。
演奏は、十亀有子(フルート)と迫本宣子(ハープ)のデュエット。ブックレットによれば、この二人は、東京藝術大学の同窓生で、CD所収の演奏は、恩師である川崎優の編曲によるもの。十亀は東京フィルハーモニー交響楽団のフルート奏者、迫本はソロのハープ奏者として活躍中。
("Nostalgie" La Lyre LY-H-00002) 定価2,500円
このCDは「La Lyre」(ラリール)という聴き慣れないレーベル名が付けられているが、それもそのはず、「ラリール」は迫本宣子が自ら運営するコンサートホール※の名前に由来する。ときには、お茶を飲みながら楽しむサロンコンサートが行われたりして、愛好家が集まる場所となっている。
※ http://www.lalyre.jp/page2.html
CD所収の曲目は次のとおり。
1 浜辺のうた変奏曲(成田為三)
2 紫の折り戸変奏曲(川崎優)
3 ずいずいずっころばし変奏曲(川崎優)
4 通りゃんせ変奏曲(川崎優)
5 かり変奏曲(川崎優)
6 一夜明ければ変奏曲(川崎優)
7 忘れな草(川崎優)
8 君を慕いてーヴォーカリーゼ(川崎優)
9 マサルのセレナーデ(川崎優)
10 トスティのセレナーデ(トスティ)
11 グリーンスリーブス(イングランド民謡)
12 うつろな心変奏曲(バイジェッツロ)
13 恋のうぐいす(クープラン)
14 我が母の教えたまいし歌(ドヴォルザーク)
15 枯葉(コスマ)
16 夢のように(フロトー)
17 アヴェ・マリア(バッハ=グノー)
いつかどこかで聴いたような懐かしい曲ばかり。フルートとハープの二重奏が、遠く置き忘れたような世界を思い出させてくれる。"Nostalgie" そのものだ。上京したら「ラリール」に行って、ぜひ生演奏を聴いてみたい。
ラ リール
〒112-0012 東京都文京区大塚3-21-14
Telephone : 03(3942)2830 Facsimile: 03(3942)2833
E-mail : contact@lalyre.jp
茗荷谷駅から徒歩約6分。
茗荷谷駅前の交差点を渡り、筑波大学に向かって歩きます。
筑波大学正面入口の前を通り過ぎ、道なりに教育の森公園の中の遊歩道へ進んでください。
文京スポーツセンターが右手に現れたら、遊歩道から出るようにまっすぐ坂を下ってください。
公園の木々を抜けた正面に、ラ リールが見えてきます。