中国が軍事大国化を進めるなかで、馬英九政権の誕生により「親中国」路線に転換した台湾は、まさに中国に飲み込まれようとしている。
そんな中、野党・民進党の蔡英文主席が来日して、日本に「地域のバランス役」になるよう要望した。
「台湾は日本の生命線」という言葉があるが、単に右翼の主張とは思われないリアリティを昨今は感じる。台湾が中国に併呑されれば、日本の尖閣列島の領有権は危うくなるに違いない。
そもそも、敗戦時、台湾を中国国民党政権に返還したこと自体が、二・二八事件という悲劇を生んだのだから、日本政府は再び同じ過ちを犯してはならないはずだ。
中国の手先であるかのような社民党、公明党などは、到底信用できない。そこで、蔡英文氏は自民党関係者とのパイプを重視するのだろうが、最近の自民党のていたらくを見て何を思うのだろうか。民主党・小沢一郎は、政権をとる直前に陳水扁のような状態になってしまった…・。
日本は地域のバランス役を 訪日した台湾野党主席が会見
台湾の野党、民主進歩党(民進党)の蔡英文主席は17日、東京都内で記者会見し、東アジアでの日本の役割に関し、地域での影響力が増している中国との「バランス」を取り「経済、安全保障面でより指導力を発揮してほしい」と述べた。
台湾は馬英九政権下で対中関係が改善したが、中国によって台湾の「主権」が損なわれないよう日本が「バランス役」になるよう期待。馬政権が中国との締結を急ぐ経済協定では、「一つの中国」の枠組みを受け入れることになるとして反対の意向を示した。
蔡氏の訪日は昨年5月の主席就任後初めて。15-17日の滞在中、自民党の細田博之幹事長や日華議員懇談会(会長・平沼赳夫元経済産業相)のメンバーらと意見交換した。(共同)