東京オリンピックの年1964年、ミルバやザ・ピーナッツが歌って大ヒットした「ウナ・セラ・ディ東京」。この曲は多くの歌手や楽団によってカバーされた。中でも出色なのが、マントヴァーニ・オーケストラによる演奏。欧米では"Kanashi I"というタイトルでEP盤(シングル盤レコード)としてリリースされた。
この演奏は、CD集「華麗なるマントヴァーニの世界」(ユーキャン社 2008年)の中で「世界初CD化」された。実のところ、このCD集の制作にあたって、ユニバーサル・ミュージックの担当者が英国DECCA社のアーカイブを探索したところ、オリジナル音源が行方不明だったというエピソードがある。したがって、この「世界初CD化」は、市販の音源を使って行われた。しかも、モノラル録音盤を使用したので、音質はかなり劣ると言わなければならない。
だが、今となっては、かけがえのない希少音源。ということで、ここにUPした次第。
「ウナ・セラ・ディ東京」(マントヴァーニ・オーケストラ)