澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

世襲政治家と官僚制

2009年02月16日 08時13分14秒 | 政治

「小泉ショック」だとかで、マスメディアは大騒ぎ。
「漢字が読めない首相」「ブレる首相」などと麻生首相をさんざん叩いてきたマスメディアは、小泉・元首相の「やらせ会見」にまんまと乗っかって、「小泉劇場」の再演に手を貸している。
”弱肉強食”を肯定した小泉政治の弊害は、今やあちこちに露呈しているのに、それを批判することなく、再び小泉マジックにだまされるとは…。

そこで考えたいのは、政治家、マスコミ人、官僚には、どんな人達がなるのかということ。
麻生内閣の大半が世襲政治家なのは、よく知られている。地盤、看板、カネがなければ、政治家にはほぼなれない。
マスコミはどうか? TV局、新聞社、通信社などの大手マスコミには、大量のコネ入社社員があふれていることは、あまり知られていない。さすがに記者職は優秀な人材を集めているようだが、それ以外はコネ入社が多いのだ。「みのもんた」がいくら役人叩きを繰り返しても、自分の息子をTBSに「コネ入社」させた事実は、口が裂けても言わないだろう。それを知れば、みんな白けてしまうからだ。

一方、官僚はどうか? もちろん、国家公務員第1種のことだが、この試験では、コネ入社のようなことはあり得ない。人事院による試験制度が確立していて、恣意的な選抜はできないようになっているからだ。公務員制度改革問題を巡って、人事院総裁が麻生内閣に異議を唱えているのは、誰にでも開かれた公平な制度を政治の圧力から守ろうとする意思の表れとも言えよう。
出自がどうあれ、東大法学部を出て、試験で優秀な成績をとれば、コネがなくてもきちんとキャリア官僚として採用される。これは明治以来、優秀な人材を確保するための伝統的な手法、すなわち官僚制だった。

「官から民へ」などという言葉に「そうだ、そうだ」と付和雷同している庶民は、「民」がそれほどフェア(公正)だとでも思っているのだろうか。何のコネもない「無告の民」は、それこそ不正のない公務員試験のほうが理想なはずなのだが…(!?)

マスメディアによる公務員バッシングが毎日のように続いている。皮肉な言い方をすれば、日本で最も能力があり実力本意で採用された優秀な人材が、コネで入社したマスコミ関係者の嫉妬の餌食になっているようにも見える。
公務員になると、、うかつには個人の本音を言うことはできない。官僚制度の本質からすれば当然のことだ。「反論ができない」ことをいいことに、公務員バッシングを続けるマスメディアの汚さを指摘する声はほとんど聞かれない。
不況になり、不平不満が蔓延してくると、必ずやスケープゴートが必要となる。今や公務員は格好のターゲットだ。これは、マスメディアがポピュリズム(大衆迎合)に堕した結果ではないか。

GDPが12ポイント以上も下がったという速報をみるにつけ、「小泉第2劇場」を煽るマスメディアが、ますます救いがたく罪深く思えてくる。

あの舛添要が大臣になる前に「麻生も細川もバカ殿」「学習院や成蹊出には、この国は任せられないよ」と放言したのも、ある意味では真実を突いている。確かにそうだ、自分の実力だけで東大助教授・国会議員になって、麻生内閣の閣僚となったのは、彼一人なのだから…。





 



 



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