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風の記憶

the answer is blowin' in the wind

W坂の桜

2010-05-05 | 




遊佐町蕨岡地区にある通称「W坂」の桜です。
ここの桜並木は見事で、毎年撮影の機会を窺っているのですが、なかなか休日の青空の日に出逢えません。
今年も行ったときはすでに散りはじめていて、早く咲いた樹はもう葉桜でしたが、まだまだ楽しむことは出来ました。


それにしても、咲き始めたのが4月25日頃で、この桜を撮影したのが5月1日、そしてあらかた散って葉桜になるのが5月3~5日頃と、この間 およそ10日間です。
咲き始めた頃は、まだ肌寒く上着がないと風邪を引いてしまうような気候ですが、花弁が散りはじめ葉桜になる頃は、汗ばむような気候に変わっているのです。
季節の移り変わり、というとゆっくりと変化していくように思えますが、実際はなんと早いことでしょうか。
まさに、季節は風のように通り過ぎて行くようです。





















「てんぐ巣病」が発生している木があります。
(この写真の右側の桜木、上部に花をつけていない黒い部分があります)
早めに取り除かないと桜の木がダメになってしまうと聞きましたが、管理の手が回らないようです。
ほかの木にも伝染しますので、とても心配です・・・。







実は、満開で花がぎっしりの時よりも、
新葉が出てきたときの方が好きです。








新緑をバックにすると、いっそうきれいです。







桜の花の向こうに広がる平野が見事です。
ずっと佇んでいたくなる風景です。





おまけ


確か、3年前に撮った桜吹雪の風景です。
W坂の入り口です。




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スノードロップ

2010-02-21 | 




まだ庭にも雪は残っているのですが、そんな雪をものともせずスノードロップが花壇に花を咲かせようとしていました。
しかし、寒椿もそうですが、何故わざわざ雪がまだたくさんある時期に花をつけるのでしょうか?

それについては、このスノードロップにはさまざまな言い伝えが残されているようです。
例えばドイツの言い伝えでは、「雪にははじめ色が無かったそうです。雪は花たちのもとを訪れて、色を分けてくれるように頼みました。しかしどの花からも断られました。その時、スノードロップだけが優しく自分の花の色を分けてくれ、それから雪は白色になったのだそうです。雪はそれに感謝して、スノードロップに春一番に花を咲かせる栄光を授けたそうです。」

また旧約聖書からは、「アダムとイブがエデンの園から追放された時に、雪が降りしきっていたそうです。寒い冬が永遠に続くような状況に絶望して泣くイブを慰めるために、天使がひとひらの雪にそっと息を吹きかけました。するとそれは地上に落ちて春の兆しのスノードロップが生まれました。そして『希望』が生まれたのだそうです。」だから、スノードロップの花言葉は『希望、慰め、逆境のなかの希望』なのです。

しかし、ロマンチックな話ばかりではありません。イギリスなどでは「花の色が死装束を連想させるため死の象徴として嫌われることもあるようです。このために、人への贈り物にすると「あなたの死を望みます」という意味に変わるので注意が必要だそうです。

ところで「スノードロップ」という名前、直訳すると「雪のしずく」と思われがちですが、この場合の「ドロップ」とは「イヤードロップ(耳飾り)」の意味で、つまり「スノードロップ」とは「雪の耳飾り」を意味する名前なのだそうです。

人は花に様々な思いを抱き、様々な意味合いを与えます。
でも当の草花たちは、そんな人間の思いを知ってか知らずか、与えられた命を全うするために一生懸命なだけなのでしょうね。

雪を押しのけて咲こうとしているスノードロップ。きっと彼らは吹き付ける風の中に春の香りを見つけていることでしょう。







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蕎麦の花

2009-10-12 | 


 


9月の末頃に撮影した蕎麦の花です。
山形県は蕎麦の作付面積が全国第2位(北海道がダントツ1位)なのですが、県内の地域別に見ると庄内地方はあまり多くはありませんでした。
でも、最近は庄内も休耕田を利用した作付けが増えているようで、あちらこちらで蕎麦畑を見かけるようになりました。

黄金色の稲穂の近くに、真っ白な蕎麦の花。
秋の陽に輝く蕎麦の花は、とても優しい白色です。





酒田市(旧八幡町)升田
鳥海山麓の蕎麦畑です



















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野菊の季節

2009-10-07 | 


 



人知れず野に咲き

人知れず陽に揺れ

人知れず風に消えて行く


誰に見られようともせず

誰にほめられようともせず

ただ野菊は命の美しさのために

ささやかな願いを込めてつつましく咲く


そんな野菊の花が

私は好きなのです





野菊 
























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コスモス咲いて

2009-09-21 | 


 

“コスモス Cosmos”とは、ギリシャ語で「秩序」「美」「装飾」「調和」を意味する'Kosmos'に由来しているといわれます。「宇宙」の事を“コスモス Cosmos”と呼ぶのも同じ由来で、星が整然と並んで美しいことから来ているのだそうです。
ただし、古代ギリシャ人にとってのコスモス(宇宙)とは、私たちが一般的に持っている広い広い無限の空間というイメージではなく、天と地、人と神々、そして万物を結び付け、それ自体が美しい秩序をもって永遠に存在する生命としての宇宙なのだそうです。
メキシコ原産のコスモス、人々はこの美しい花の中に、そんな調和し永続する生命の美しさを見たのではないでしょうか。

高い高い秋の空を目指して咲くコスモス、その姿はまさに永遠の生命を表現しているように見えました。


 












 

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秋桜咲いて

2009-09-19 | 


 

ちょっとブログの更新を怠っているうちに、季節はあっという間に本格的な秋へと向かっています。
朝夕の風はめっきり涼しくなり、その風に誘われるように秋の野花が次々と咲きだしました。
緑一色だった野はいつの間にか色とりどりの秋の色に染まっていきます。

秋の花、と言えばコスモス。
空が高く澄むのを待ちかねたように、コスモスたちは次々と花を広げ、秋の陽射しに輝き出します。
その優しい桜色から「秋桜」と名付けられたように、日本人にとても好かれる花、コスモス。そのせいかここ庄内平野でも年々その数が増えているように感じます。

秋の清々しい風に揺れる優しい桜色は、豊かな秋の始まりを告げる色。田んぼでは稲穂が黄金色に染まり、庄内平野はいよいよ刈り取りの季節へと向かいます。



















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蓮華と禊萩

2009-08-14 | 

 



お盆の花、と言えば「蓮の花」そして「禊萩(ミソハギ)」です。

「蓮の花」は極楽浄土を象徴し、「禊萩」は水を注いで悪魔を祓い清めるもの、禊ぎ掃きが転じたものだそうで、「盆花」「精霊花」とも言われます。

お盆の時期は帰省ラッシュで大変ですが、自分が生まれ育った場所に帰り、父や母、祖父や祖母、そして自分へと繋がる祖先の霊を供養し感謝する、と言うことはとても大切なことだと思います。

自分へと繋がる先祖を供養するということは、命に対して感謝するということ、感謝することは心が豊かになること、そして心が豊かになることは、つまりは「幸せになる」ことです。

蓮の花や禊萩の花には、古の人々がそんな願いを寄せてきた美しさがあるように思うのです。



















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百合の花リレー

2009-08-07 | 

Nikon D200  TAMRON SP90 softon□□
 


5月も終わる頃“透かし百合”や“キスゲ”などから始まった百合の花リレーは、“ヒメサユリ”“野カンゾウ”“ヤブカンゾウ”そして大輪の“ヤマユリ”とバトンを渡し、いよいよアンカーの“オニユリ”に引き継がれました。

ところで、「百合」と言えば一般的には、岩浜に咲くイワユリ(透かし百合)以外は山野に自生する、というイメージですが、庄内ではカンゾウもヤマユリもオニユリもみんな海岸に咲いているのをよく見かけます。
鳥海山がその裾野を日本海へと入れているためではないか、と勝手に解釈しています。

潮風を受けて揺れるオニユリにキアゲハ蝶が訪れ、百合の季節は終わろうとしています。















蝶が去った後の花は、どこか寂しげです。








波の音が静かに寄せて、
百合の季節は終わりを迎えます。






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あじさいの詩

2009-07-10 | 

山形県酒田市飯森山にて□□


 

この時期の


雨上がりの あじさいの


 美しさに まさるものは


ありません



生まれたてのあじさいは



まるで


詩をうたっているようです



























































酒田市飯森山公園の紫陽花→ ここ





紫陽花
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イワユリ咲いて

2009-07-03 | 

山形県遊佐町吹浦三崎□□

 


庄内地方各地の海岸の岩場でイワユリが見ごろを迎え、鮮やかなオレンジ色の花が夏の訪れを告げています。

 イワユリ(岩百合)は海岸の岩場や崖に生えるユリ科の多年草で、正式名称はスカシユリ(透かし百合)。主に日本海岸側の新潟県以北や太平洋側の紀伊半島以北(太平洋側では「イワトユリ(岩戸百合)」と呼ばれるそうです。)に自生します。

 庄内地方では、5月に離島の飛島(酒田市)で真っ先に咲き始め、本土では鶴岡市の温海海岸や三瀬海岸、そしてここ遊佐町吹浦の三崎海岸から釜磯海岸の岩場に6月から7月にかけて花を咲かせます。

日本海から吹く初夏の爽やかな潮風に、イワユリが鮮やかなオレンジ色を与え始めると、
庄内はいよいよ夏を迎えます。

 

 

























































何故か岩場にアヤメが咲いています。
自然は人間の常識など遙かに超えて多様です。






急な崖でも厭わず咲きます。
撮影は、ある意味、命がけです・・・。(^^;)


イワユリの咲く頃 → ここ






 

 



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タニウツギ

2009-05-28 | 

Nikon D200  TAMRON SP90□□

 



タニウツギ(谷空木)は北海道の西部から東北、北陸、山陰と、日本海側のいわゆる豪雪地帯に自生する落葉性の低木で、山野の谷や沢など湿気のある場所でよく見ることができます。

季節が春から夏へと移り変わる頃、山の谷間に紅色の美しくかわいい花をたくさんつけて私たちの目を楽しませてくれます。
先日、所用があり酒田から新庄へ向かったのですが、途中の国道47号線の最上川沿いでは、今が盛りとタニウツギが咲き誇り、実に見事な花街道の様相でした。

山間の村でも田植え作業が終わり、季節が春から初夏へと向かう頃、雪国に自生するタニウツギはその美しい紅色を日に日に濃くし、里山を夏へと連れて行くようです。


 


3年前にフィルムで撮影したタニウツギです。
Nikon F80  TAMRON SP90

























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鈴蘭水仙

2009-05-04 | 





今年もまた庭に鈴蘭水仙(スズランスイセン)が咲きました。

水仙のようにすらりとした立ち姿に、スズランのような清楚で可愛らしい花が連なり、まるで洒落た街灯のようです。白い花弁の先にポツリと付いた緑のスポットが愛らしいですね。

桜の季節は過ぎましたが、春の花々が次々と咲いて、いよいよ春は深まっていきます。




















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乙女椿

2009-05-02 | 




 

濃緑の葉の中に


ぽっかりと咲いたその花は


限りないほどの優しさを漂わせ


静かに


穏やかに


まるで微笑んでいるかのように












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遊佐中山の桜景

2009-04-21 | 

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町直世字中山□□

 


前回のエントリーに引き続き、遊佐町中山集落の桜です。

テレビや雑誌でたびたび紹介されてずいぶん見物客が多くなりました、と言っても、いまだに知る人ぞ知る場所には変わりなく、町内に道案内板などもありませんので、混雑するほどの多さではありません。(多いのはカメラマン)
家族でお弁当を食べている方々や、スケッチを楽しんでいる方々、子どもを肩車しながら散歩している親子などなど、ここは時間がゆったりと過ぎているような豊かな空間が魅力です。
とかく桜の名所、と言うと、見物人でごったがえしてウンザリすることがよくありますが、中山の桜並木にはまだそんなことはありません。

清流を渡る風に鯉のぼりが泳ぎ、青空に桜の花が映えて、足下にはかわいいスミレの花。
この桜景がいつまでもいつまでも続くことを願っています。































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遊佐中山堤の桜

2009-04-20 | 

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町直世字中山□□

 


桜の季節になると必ず訪れる場所があります。
遊佐町中山集落の桜並木です。

残雪を頂く出羽富士「鳥海山」、山の恵みの伏流水を集め流れる清流「洗沢川」、その川沿いに植樹された60本あまりの桜は、昭和33年に皇太子(現在の平成天皇)御成婚記念として地元の皆さんが植栽されたもので、樹齢50年に近い壮木ばかりです。
庄内伝統の黒瓦と黒塀、そして白壁が落ち着いた雰囲気を醸し出す町並み、川には鯉のぼりが渡されて、桜の花を揺らす清々しい川風に泳いでいます。

ここは知る人ぞ知る遊佐町の桜の名所なのですが、近年、テレビや雑誌でたびたび紹介され、以前よりもずいぶん見物客が多くなりました。(と言っても混雑するほどではありませんが・・・。)
これだけ条件がそろった桜風景は滅多に出逢えるものではありません。未だ見たことのない方には、絶対オススメの桜スポットです。

先週の土日が満開でしたので、今週には散ってしまうのでしょうが、これだけの桜並木ですから桜吹雪がまた見事なのです。


































 

小説 夕凪の街桜の国
国井 桂,こうの 史代,佐々部 清
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