風の記憶

the answer is blowin' in the wind

春まだ遠く

2008-02-25 | 田んぼ・平野

Nikon D200  Nikkor ED 70-300□□
山形県遊佐町杉沢□□






は  る  は     い  ま  だ



ゆ  き  の  な  か








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色はことのは
内藤 忠行,末永 蒼生
幻冬舎

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冬の鳥海山3

2008-02-18 | 

Nikon D200  Nikkor ED 70-300□□
山形県遊佐町杉沢より□□


またまた鳥海山です。
今回は、俗に言われる「西鳥海」(笙ヶ岳)を遊佐町杉沢から望遠で切り撮ってみました。

前回のエントリーの通り、かなりの雪です。
中央を上に向かって走る雪庇の大きさを想像するとかなり巨大だと思われます。



ところで、鳥海山は山形県と秋田県にまたがり、双方の県民から誇りにされている山ですが、山の周辺市町村からはかけがえのない存在として、特に敬愛されています。
その良い例が、学校の校歌。
鳥海山の周辺の小中学校・高等学校の校歌にはほとんどの学校で鳥海山が謳われています。
(「ほとんど」と書いたのは、全ての学校を調べたわけではなく、断定できないからそういう表現にしたのですが、本当は「全部」の学校の校歌に謳われていると思います。とりあえず、私の友人知人に手当たり次第聞いてみたら全員 歌詞の中には「鳥海山」があった、と言ってました。(^^;))

例えば、私の母校の遊佐町立西遊佐小学校では2番に出てきます。

  ♪鳥海山がまねいてる
      正しく強い子になれと
   日本海が呼んでいる
      大きな望み伸ばせよと
   わたくしたちは
      鳥海の小学生 ♪


娘と息子の母校、酒田市立港南小学校
は1番で真っ先に謳っています。

  ♪そびえたつ 鳥海の山
      雄々しさを 胸にきざんで
   港南に 手をにぎりあい
      学ぼうよ みんな仲よく ♪

 ちなみに、港南小の校歌は歌詞もメロディーもとっても素敵です。 → ここ


酒田市立琢成小学校は酒田市出身の詩人、吉野弘さんの歌詞が素晴らしい。

  ♪鳥海山の頂は
      広いふもとに支えられている
   わたしたち
      かしこい知恵のふもとを築く
   琢成のともだち ♪


個人的に、良いなぁ、と思っているのが酒田市立北平田小学校

  ♪朝日にはえて 白雲が
      鳥海山に かかるとき
   くつ音たかく かよう道
      穂波のなかを まっすぐに
   小学校に つづく道 ♪

朝日にきれいに映えた白い雲が鳥海山にかかった秋の朝、サワサワと揺れる豊かな稲穂の爽やかな風の中を、子供たちがワイワイ言いながら元気に学校に通う姿が見えてくるようです。


それから中学校。娘が通った酒田市立第三中学校

  ♪山あり南に北にそびえ
      鳥海雪はれて正しく高し
   真理の光りの輝くところ
      仰げば希望の青雲映えて
   理想をおいゆくひとみ若し

さすがに中学になるとカッコイイです。


酒田市立鳥海中学校は出羽国(山形&秋田)の国府が置かれた地区、威厳があります。

  ♪出羽なる青国原に
      いざよへる 朝雲ぬきて
   そびえ立つ 鳥海山に 
      限りなくもゆる希望よ いざ遂げん


そして、高校の校歌にも。

我が母校、山形県立酒田商業高等学校は、土井晩翠 作詞、山田耕筰 作曲です。

 -3番-
  ♪高きは常に低きより
      千里もはじめ一歩より
   無言の教え学窓の
      あなた明暮れ眺め見る
   鳥海山と最上川

    ※酒商の校歌は「酒田いにしえ遠きより~」の1番が素晴らしいのですが・・・。


娘と祖父の母校、山形県立酒田東高等学校はちょっと知的です。

 -2番-
  ♪青雲たなびく 鳥海山
      わかうど をとめに さとしをたれて
   気高しや さやけしや
      われらの知恵 われらの徳
   あしたに 夕べに 磨く
      松の木 ときはに 高きをきそひて
   真理と美に恃つ人とならん

     ※酒田東高校の校歌をちゃんと聞きたい方は → ここ


ああ、もうなんだかキリがありませんね。(^^;)


よろしかったら、あなたの母校の校歌、コメントして下さ~い。(^^)/是非



鳥海山画像、大放出。(^^;)みんな春の写真だけど・・・。


山形県遊佐町蕨岡付近



山形県酒田市鶴田付近



山形県酒田市漆曽根付近



山形県酒田市松山眺海の森より



山形県遊佐町杉沢



山形県遊佐町当山



山形県酒田市の市街地を流れる新井田川と鳥海山




ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな

- 石川啄木 -




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冬の鳥海山2

2008-02-15 | 

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町北目丸子□□



鳥海山の大きな魅力の一つに「水の豊かさ」が上げられます。

鳥海山の基底部の大きさは、東西26㎞ 南北14㎞におよび、単独峰としては国内有数の裾野の広さを持ちます。そして標高が2,236mあり、それが日本海から直接立ち上がっているため、海からの湿った風を一身に受け止めることになり多量の雨を受けるのです。
ですからこの山は、冬はほとんどが雲の中で、春から夏にかけても頂上までスッキリ見えることがあまり無いほどなのです。

そんな地理的・気象的な要因もあって、鳥海山の8合目から頂上までの年間降水量は推定で2万㎜以上ではないかと言われており、局地的な降水量としては世界一なのだそうです。(ちなみに平地の酒田市の年間平均降水量が2千㎜弱ですので10倍以上です)
特に冬の積雪量は凄まじく、最大積雪量はなんと4~50mにも達するとか。谷や沢がスッポリと埋まってしまうぐらい雪が降るのです。さらに、小さいながらも氷河が存在することも確認されています。

これほど多くの雨雪が降り、水を吸い込みやすい火山性の地層であることやブナなどの保水性が高い落葉広葉樹林に覆われているため、鳥海山はまるで巨大なダムのような山なのです。
それを裏付けるように、鳥海山の周辺には数え切れないほどの湧き水があります。湧き水100%の川「牛渡川」や、「丸池」という湧き水だけでできた池まであるのです。

多量の降水は地下に染み込み、何十年もかけてゆっくりと地上や海中に湧き上がってきます。そしてミネラルをたっぷり含んだ水は多くの命を育むのです。

水は生命の源です。生きとし生けるもの全てが水無しでは生きてはいけません。
鳥海山は、そんな命の水を豊富に蓄え、私たちに計り知れないほど多くの恩恵を与えてくれる
「命の山」なのです。


《参考サイト》
□□ NHK日本の名峰
□□ 鳥海山登山ガイド
□□ 鳥海山自然紀行
□□ 月光川の魚出版会



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東北の盟主と称される鳥海山、豊穣の実りを育む水の恵みを求める山旅を紹介します。

ハイビジョン特集 日本の名峰 北海道・東北の山々

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冬の鳥海山

2008-02-13 | 

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町菅里菅野□□



当ブログでも鳥海山はたびたび紹介してきましたが、やはり庄内の山と言えば鳥海山と月山であり、特に北庄内の人間にはこの鳥海山を抜きにはふるさとを語れません。

鳥海山は、東北を代表する名峰と言われていますが、その評価の多くの部分が富士山にも似たきれいな山容や稜線の美しさにあるようです。
そのことにまったく異論は無いのですが、北庄内、とりわけ遊佐や八幡と言った鳥海山麓に暮らす人々からすると、鳥海山の魅力は秀麗な美しさだけでは無い、と思ってしまうのです。

例えばこの写真。
国道7号線を遊佐町吹浦付近から東側に折れて、国道345号線を遊佐町高瀬方面に向かう途中にある風景ですが、西山を上がって下りに入るところで目の前いっぱいに鳥海山がこつ然と姿を現します。
その圧倒的な迫力には、鳥肌がたってしまうほどです。


鳥海山麓の町、遊佐でしか見ることのできない、圧倒的な存在感を見せる鳥海山です。




この風景の場所です。↓もっと詳しくは「goo地図へ」をクリック!



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心の風景
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春へ向かう空

2008-02-11 | 季節

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町白井新田藤井□□



立春を過ぎて感じる寒さのことを『余寒』と言います。

立春以降の寒さは冬が残していったもの、としてどんなに寒くても季節はもう冬ではなく春なのです、と春を想う気持ちが感じられる言葉です。

北国庄内は、『余寒』と言うにはまだあまりに寒い季節ですが、それでもこのころから微かに春の気配のようなものを感じられることもまた事実です。

何日も灰色の雲の下、地吹雪に身をこごめていた日々とは確かに違う気配。
相変わらずの寒さの中にも、何処か真冬とは違う微かな気配。

3月になるまでに、これから何度か真冬日になって偏西風が相変わらず吹き付けようとも、立春以降は何かしら心の中に春に向かうという余裕のようなものがあるように思うのです。

そんなことを感じることができるのが、写真のような青空が見える日です。

久しぶりに見る青い空。
立春以降、こんな青空が日に日に多くなってくる頃です。




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寒椿

2008-02-04 | 

Nikon D200  TAMRON SP90soft□□
自宅にて□□



今日2月4日は『立春』です。
「立春」とは「春が立つ日」と言うことです。寒さがあけて春に入る日、はじめて春の気配が感じられる日という意味で、「春の初日」「春が生まれる日」とも言えますね。

昨日2月3日は『節分』でした。豆まきをした方も多いのではないでしょうか。
「節分」とは「季節を分ける日」という意味で、節分に豆まきをするのは、一年の終わりに厄払いをして新しい年に福を呼び込もう、という願いがあるのです。
つまり、立春は季節の始まり=季節の「お正月」で、節分は季節の「大晦日」と言うことでしょうね。

但し、「春」と言っても「立春」は「大寒」という寒さのピークの峠をやっと越えたところですので、一年のうちで最も寒い時期、と言うことにはかわりありません。
北国では寒さの真っ只中、暖かい本当の春はまだまだ遠い彼方です。

そんな寒さのピークに咲く花と言えば「寒椿」があります。

冬、彩りの無い厳しい季節の中に、あえて一人凛として真っ赤に咲く寒椿。

その赤は、冬を越えようとする雪国の人間の心に春を灯す希望の赤色です。


やがて、寒椿の花弁が一枚また一枚と落ちるたびに、春は近づいてくるのです。

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