風の記憶

the answer is blowin' in the wind

祝「おくりびと」

2009-02-23 | 街・風物

山形県酒田市日吉町□□

 


庄内地方を舞台にした映画「おくりびと」が、第81回アカデミー外国語映画賞を受賞したそうです。

庄内のきれいな自然風景や街並みの中で作られた映画が、日本だけでなく世界に認められるという光栄を酒田市民として純粋に嬉しく思います。(^^)/
それと主人公が鳥海山をバックにチェロを弾く美しい場面が、私の生まれ育った遊佐の月光川堤防というのも感激でした。(友人の はらほろさん がアップしています → ここ と  ここ

写真は、映画で主人公が就職した「NKエージェント」の事務所に使われた建物です。
昨年の秋に、たまたま通りかかったときに何人か記念撮影していて、思わず自分も撮影してしまいました。
ちょっと、ミーハーでしょうか・・・・・・。(^^;ゞ


映画「おくりびと」公式HP
酒田ロケーションボックス
庄内映画村












おくりびと [DVD]

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いしぶみ
小山 薫堂,黒田 征太郎
小学館


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生きる

2009-02-19 | 

 Nikon D200  Nikkor ED70-300□□
山形県酒田市 最上川河口にて□□

 

先日、本屋さんで 『「生きる」~私たちの思い~ 』 という本を買いました。

生きる わたしたちの思い
谷川 俊太郎 with friends
角川SSコミュニケーションズ

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                   泣きたくなるほど優しい本です

これが実に素晴らしいのです。

この本は、詩人である谷川俊太郎さんの詩「生きる」という作品に、詩を読んだ方達それぞれが考える「生きる」をつなげよう、とインターネットの交流サイト「ミクシィ」でトピックが立ち、あっという間に何千という投稿があったものを本にしたものだそうです。

谷川俊太郎さんの「生きる」という詩は、私もだいぶ以前に知り 大好きな詩でした。


     生きる ~谷川俊太郎~

       生きているということ

       いま生きているということ


       それはのどがかわくということ

       木もれ陽がまぶしいということ

       ・・・・・・

と始まる谷川さんの詩は、私たちの身近な風景や心象、毎日湧きあがってくる感情や些細な心の動き、身の回りにある美しさや危うさ、それらを短い一言にして重ね、人が生きている、とはどんなことなのか?という風景を、さりげなく、やさしく、そして力強く切り取ってみせる素敵な詩です。

一人の詩人が言葉を磨きに磨いて削り出した「詩」
その詩に続けて、詩人でも何でもない一般の人々が、自分の言葉を詩にしてつなげていくのですが、その人々の生な言葉が実に生き生きとそこに在り、心に響くのです。


例えば、SUSANさんの「生きる」ということ、

   メールの返信を 待つということ
   そして自分の気持ちに気づくということ

あっこさんの場合、

   流れる涙が あなたのためだということ

有さんは、

   多くの人の死を見送るということ
   いつか見送られるその日まで

あおによしさん、

   初恋の人から借りた本を
   再び読み返すということ


さんぼさん、

   「もう私はダメだ」と考え
   「未来は何も見えない」などと考えながら
   きちんとお腹が空いて お酒も飲みたくなって
   今日の夕焼けをみて感動していること


それぞれの言葉には、その言葉を紡ぎ出した経緯みたいなものが書いてあり、これもまた読んでいて面白いのです。人間が100人いれば100の「生きる」があるのだ、とあらためて納得させられます。
そして、「生きるって良いなぁ。」「人間って可愛いなぁ」と、何だか勇気が湧いてくるのです。

この本、超オススメです。(^o^)v



では、私も一句・・・・・、じゃなくて、一言

      素晴らしい瞬間に出会い、
      ああっっ♪と急いでカメラを取り出し、
      パシャッとシャッターを切ること。
      そして、
      家でその写真を見て、ガッカリすること。
      それでもカメラを持って歩くということ・・・。

素晴らしい瞬間はいつも突然やってきます。心を躍らせながら、焦り急いでカメラバッグからカメラを取り出し、レンズを交換し、フィルタを確認して、構図を決め、シャッターを切るのです。その素晴らしい瞬間を確かにカメラに納めたと思ったときの感激・・・。
そして、ワクワクしながらコンパクトフラッシュから画像をパソコンに取り出し確認した瞬間、まず間違いなくガッカリするのです。(-_-;
もう半段アンダーにすべきだった、ピントが甘かった、PLをかけすぎた・・・、後悔が津波のようにやって来ます。被写体に感動しすぎて冷静さを失う。何度となく経験してもやはりやってしまう失敗です。
それでもまた撮り続けるのは何故???


そしてもうひとつ、


     子は 切ないものだと 知ること

    そして、切なく温かいものを抱きながら

    子のしあわせを願い続ける日々を送ること

親になってはじめて知ることがあります
それは
子は可愛いものではなく、切ないものだということ
しあわせになって欲しい、と
ただ ただ 一心に 願い続ける日々を送ること
そして
その願い続けた歳月のことを「しあわせ」と呼ぶのかもしれません

  「祈り」 ということ


 

      ・・・・・・

      人は愛するということ

      あなたの手のぬくみ

      いのちということ

                                  ~谷川俊太郎




 










生きる わたしたちの思い
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冬に咲く

2009-02-07 | 

Nikon D200  TAMRON SP90□□

 


今年もまた庭に寒椿が咲きました。
ずっと前から咲いていたのでしょうが、雪が降り白一色となってはじめてハッとするような鮮やかな赤色に気が付きました。

この寒椿、名前は「椿」となっていますが、実は山茶花と椿との交雑種で植物としての特徴は山茶花の方に近いのだそうです。
例えば椿は花が終わるときに花が丸ごと落ちますが、寒椿は山茶花のように花弁が一枚一枚落ちます。それに、葉が椿よりも山茶花の葉そっくりなのです。ですから、名は椿となっていますがどちらかというと山茶花の亜種という位置付けのようなのです。

花期は、山茶花が10月~1月で、椿は主に3月~5月、そして寒椿は1月~2月と、山茶花と椿との間を埋めるように咲くのです。まるで、お父さんとお母さんの隙間を繋ぐ子どものようですね。

それにしても、せっかく花開くのに何故わざわざこの真冬を選んで咲くのでしょうか?
理由は分かりませんが、雪の中に凛として咲く寒椿の美しさは格別です。
その姿は、寒さに震える人間に「堪えることの美しさ」を教えてくれているようです。

白い国に暮らす人々の心に勇気と希望を真っ赤に灯す花、寒椿。

この花は、雪融けが始まる頃、その花弁を一枚一枚落として春を呼ぶのです。


  寒 椿   は ら り は ら り と   冬 が 行 く

































 



 

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寒椿―心に生きる魔法の言葉 (ノベル倶楽部)
江藤 薫
日本文学館

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