Nikon D200 Nikkor ED70-300□□
山形県酒田市 最上川河口にて□□
先日、本屋さんで 『「生きる」~私たちの思い~ 』 という本を買いました。
泣きたくなるほど優しい本です
これが実に素晴らしいのです。
この本は、詩人である谷川俊太郎さんの詩「生きる」という作品に、詩を読んだ方達それぞれが考える「生きる」をつなげよう、とインターネットの交流サイト「ミクシィ」でトピックが立ち、あっという間に何千という投稿があったものを本にしたものだそうです。
谷川俊太郎さんの「生きる」という詩は、私もだいぶ以前に知り 大好きな詩でした。
生きる ~谷川俊太郎~
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
・・・・・・
と始まる谷川さんの詩は、私たちの身近な風景や心象、毎日湧きあがってくる感情や些細な心の動き、身の回りにある美しさや危うさ、それらを短い一言にして重ね、人が生きている、とはどんなことなのか?という風景を、さりげなく、やさしく、そして力強く切り取ってみせる素敵な詩です。
一人の詩人が言葉を磨きに磨いて削り出した「詩」
その詩に続けて、詩人でも何でもない一般の人々が、自分の言葉を詩にしてつなげていくのですが、その人々の生な言葉が実に生き生きとそこに在り、心に響くのです。
例えば、SUSANさんの「生きる」ということ、
メールの返信を 待つということ
そして自分の気持ちに気づくということ
あっこさんの場合、
流れる涙が あなたのためだということ
有さんは、
多くの人の死を見送るということ
いつか見送られるその日まで
あおによしさん、
初恋の人から借りた本を
再び読み返すということ
さんぼさん、
「もう私はダメだ」と考え
「未来は何も見えない」などと考えながら
きちんとお腹が空いて お酒も飲みたくなって
今日の夕焼けをみて感動していること
それぞれの言葉には、その言葉を紡ぎ出した経緯みたいなものが書いてあり、これもまた読んでいて面白いのです。人間が100人いれば100の「生きる」があるのだ、とあらためて納得させられます。
そして、「生きるって良いなぁ。」「人間って可愛いなぁ」と、何だか勇気が湧いてくるのです。
この本、超オススメです。(^o^)v
では、私も一句・・・・・、じゃなくて、一言
素晴らしい瞬間に出会い、
ああっっ♪と急いでカメラを取り出し、
パシャッとシャッターを切ること。
そして、
家でその写真を見て、ガッカリすること。
それでもカメラを持って歩くということ・・・。
素晴らしい瞬間はいつも突然やってきます。心を躍らせながら、焦り急いでカメラバッグからカメラを取り出し、レンズを交換し、フィルタを確認して、構図を決め、シャッターを切るのです。その素晴らしい瞬間を確かにカメラに納めたと思ったときの感激・・・。
そして、ワクワクしながらコンパクトフラッシュから画像をパソコンに取り出し確認した瞬間、まず間違いなくガッカリするのです。(-_-;
もう半段アンダーにすべきだった、ピントが甘かった、PLをかけすぎた・・・、後悔が津波のようにやって来ます。被写体に感動しすぎて冷静さを失う。何度となく経験してもやはりやってしまう失敗です。
それでもまた撮り続けるのは何故???
そしてもうひとつ、
子は 切ないものだと 知ること
そして、切なく温かいものを抱きながら
子のしあわせを願い続ける日々を送ること
親になってはじめて知ることがあります
それは
子は可愛いものではなく、切ないものだということ
しあわせになって欲しい、と
ただ ただ 一心に 願い続ける日々を送ること
そして
その願い続けた歳月のことを「しあわせ」と呼ぶのかもしれません
→ 「祈り」 ということ
・・・・・・
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
~谷川俊太郎
泣きたくなるほど優しい本です