風の記憶

the answer is blowin' in the wind

ゆきあいの空~秋へ

2009-08-30 | 

山形県酒田市本楯

 


夏から秋へ、季節が移り変わろうとする時、
それぞれの季節を象徴する雲が同じ空に一緒に見られることがあります。

ゆきあいの空」です。

鳥海山から湧き出す入道雲も真夏の力強さはすでに無く、雨雲がちりぢりに見えます。
その遙か上空には秋によく見られる すじ雲や鱗雲。
そして澄んだ青空、秋の気配。

過ぎ行く季節「夏」と、来る季節「秋」が行き会う空です。


”夏と秋とゆきかふ空のかよひぢはかたへすずしき風や吹くらむ”~古今和歌集より


行き会う季節の風に誘われて、野ではススキが盛んに穂を出し始めました。













夏は過ぎ去ろうとしています




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雨の夏田

2009-08-21 | 田んぼ・平野

山形県酒田市本楯□□ 
 


日本は四季がハッキリしている国ですが、とりわけ庄内地方はそんな日本のなかでも特に四季がハッキリしているのだそうです。

そんな庄内でも今年は天候がやはり異常です。
東北地方の梅雨明け宣言は見送られ、7月は一日快晴の日は無く晴日はたった1日、8月も今のところ快晴日が1日と晴日が1日だけです。(山形地方気象台酒田測候所データ)
明らかに日照不足です。

気温も、夏日(最高気温30℃以上)は4日だけで、猛暑日(35℃以上)は1日もありません。ただ、冷夏というほど気温は下がっていなくて、27~29℃の日がほとんどでした。(まあ、そんな状態を冷夏と言うのでしょうか?(・・))↓ 
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq3.html

そのせいで、毎日ムシムシするような日々が続いて、8月も後半なのにまるで梅雨の最中のようなのです。(梅雨明け宣言されていないので、まだ梅雨なのでしょうかね・・・。(^^;))

それでも、田んぼを見ると稲穂が少しずつ膨らんで徐々に頭を垂れてきているようです。
8月10日ごろに出穂・開花した稲は、現在、受粉した子房が籾の中で大きく膨らみはじめています。これから9月にかけてどんどん成熟して、お米になってゆきます。
今年の庄内米の出来はどうなのでしょうか?

田の神様はそんな稲穂を静かに見守っているようです。




















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蓮華と禊萩

2009-08-14 | 

 



お盆の花、と言えば「蓮の花」そして「禊萩(ミソハギ)」です。

「蓮の花」は極楽浄土を象徴し、「禊萩」は水を注いで悪魔を祓い清めるもの、禊ぎ掃きが転じたものだそうで、「盆花」「精霊花」とも言われます。

お盆の時期は帰省ラッシュで大変ですが、自分が生まれ育った場所に帰り、父や母、祖父や祖母、そして自分へと繋がる祖先の霊を供養し感謝する、と言うことはとても大切なことだと思います。

自分へと繋がる先祖を供養するということは、命に対して感謝するということ、感謝することは心が豊かになること、そして心が豊かになることは、つまりは「幸せになる」ことです。

蓮の花や禊萩の花には、古の人々がそんな願いを寄せてきた美しさがあるように思うのです。



















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夏の日の記憶

2009-08-13 | 季節

 




青々と広がる田んぼ


深く生い茂った鎮守の森


夏休みの子供たちが


虫を追い駆け 走っていきます



いつか見た風景


通り過ぎてしまった風景


いつの頃からか無くなってしまった風景



そんな、ちょっと懐かしい夏の日が



庄内にはまだたくさんあります




























































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百合の花リレー

2009-08-07 | 

Nikon D200  TAMRON SP90 softon□□
 


5月も終わる頃“透かし百合”や“キスゲ”などから始まった百合の花リレーは、“ヒメサユリ”“野カンゾウ”“ヤブカンゾウ”そして大輪の“ヤマユリ”とバトンを渡し、いよいよアンカーの“オニユリ”に引き継がれました。

ところで、「百合」と言えば一般的には、岩浜に咲くイワユリ(透かし百合)以外は山野に自生する、というイメージですが、庄内ではカンゾウもヤマユリもオニユリもみんな海岸に咲いているのをよく見かけます。
鳥海山がその裾野を日本海へと入れているためではないか、と勝手に解釈しています。

潮風を受けて揺れるオニユリにキアゲハ蝶が訪れ、百合の季節は終わろうとしています。















蝶が去った後の花は、どこか寂しげです。








波の音が静かに寄せて、
百合の季節は終わりを迎えます。






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雲の演

2009-08-02 | 

 Nikon D200  Nikkor 24-85□□



雲はひとつとして同じものがありません。
その時の気温や気圧、空に浮かぶ水蒸気の量、そして光や風によって刻一刻と変化する雲、世界にふたつと同じものはないそれは、見上げるだけで触れあえるもっとも身近な手つかずの自然です。

良い雲に出逢うと、みんな空を見上げますよね。
束の間の時間、雲が演ずる空の芸術に見入る人々、それは人が自然と一体となった瞬間でもあるのです。

嫌なことがあったり滅入ることがあったとき、空に浮かぶ雲の流れを眺めているだけで、ゆったりとした気分を取り戻すことがありませんか?

自然の流れの中に、心がゆっくりとシンクロしてゆきます。


 



 夏の風物詩、入道雲は迫力があります







ずっと以前にフィルムで撮った雲の写真から









ゆっくりと雲の塊が流れて行く長閑な日







鳥海山から湧き出す入道雲は、庄内の夏の風物詩です







希にこんな雲が・・・
台風が過ぎ去った後などに見ることが出来ます
まるで羽根のような雲ですね






夢にむかって
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