風の記憶

the answer is blowin' in the wind

タニウツギ

2009-05-28 | 

Nikon D200  TAMRON SP90□□

 



タニウツギ(谷空木)は北海道の西部から東北、北陸、山陰と、日本海側のいわゆる豪雪地帯に自生する落葉性の低木で、山野の谷や沢など湿気のある場所でよく見ることができます。

季節が春から夏へと移り変わる頃、山の谷間に紅色の美しくかわいい花をたくさんつけて私たちの目を楽しませてくれます。
先日、所用があり酒田から新庄へ向かったのですが、途中の国道47号線の最上川沿いでは、今が盛りとタニウツギが咲き誇り、実に見事な花街道の様相でした。

山間の村でも田植え作業が終わり、季節が春から初夏へと向かう頃、雪国に自生するタニウツギはその美しい紅色を日に日に濃くし、里山を夏へと連れて行くようです。


 


3年前にフィルムで撮影したタニウツギです。
Nikon F80  TAMRON SP90

























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すずらん

2009-05-20 | 




先日、知り合いの若いお母さんから聞いた話です。

小学2年生と1年生の息子たちが、初めての母の日のプレゼントということでスズランの鉢植えをプレゼントしてくれたそうです。
母の日と言えば赤いカーネーションが定番、なのに何故スズランだったかというと、昨年の5月にそのお母さんが息子たちを連れて近くにある実家に帰ったときに、そこに咲いているスズランを好きだと言ったことがあって、お兄ちゃんがそれをしっかり憶えていたのだそうです。(おじいちゃんおばあちゃんの家に咲いている小さな白い花。)

お母さんが大好きなあの白い小さな花を、おじいちゃんおばあちゃんの家に子どもたち二人はもらいに行きました。ところが、スズランはまだ咲いていなかったのです。庄内地方ではスズランは5月中旬頃からチラホラ咲き始めるのです。
ガッカリして半べそをかいているお兄ちゃんを見兼ねたおじいちゃんが、花屋さんを一緒に探し回ってくれて無事スズランを手に入れることができました。

思いもよらない子どもたちからのプレゼント、お母さんは嬉しくて嬉しくて嬉しくて・・・、感激のあまり泣きだしてしまったそうですが、泣いたお母さんを見て子ども達はビックリ、何か悪いことをしてしまったのかと勘違いして、二人ともごめんなさいと泣きだしてしまったのだそうです。
お母さんは、悲しくて泣いたんじゃないのよ、とありがとうを何度も言いながら息子たちと三人で泣きあいっこをしたそうです。

きっと、子どもたちもお母さんも一生忘れられない母の日になるのでしょうね。


スズランの花言葉は、『純粋』『純愛』『幸福の再訪』、そしてヨーロッパでは『聖母の涙』と言われているそうです。

 



















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田植えの季節、鳥海山

2009-05-12 | 田んぼ・平野

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町野沢□□




今年のゴールデンウィーク、ここ庄内地方は例年になく観光客が多かったように感じています。
映画『おくりびと』効果でしょうか? 
私の実家の父は、遊佐町のある観光施設のボランティアガイドをしているのですが、昼ご飯を食べる暇もないほど忙しかったそうです。
ガイドでくたくたになって、家に帰ると疲れた疲れたとぼやいているようでしたが、口とは裏腹に何だかとても嬉しそうにしていたとか・・・。(母親談)
全国から来て下さる観光客にそこの観光施設の解説をして、感激されると更に調子にのって庄内の別の観光スポットや風物を紹介したりて、おまけに自宅から持ってきた山菜や漬け物なんかもご馳走したりしているとか・・・。
庄内人はとっても人が良いのです。(^^) nda nda ndanayanooou!

幸い庄内は今年のGW中は天気も良く、鳥海山も春霞に霞みがちでしたがちゃんと観光客の皆さんを出迎えてくれたようです。せっかく庄内に来て下さった方々が、この時期の庄内の良さを感じていただけたのか、庄内の人々の応対は良かったのか、つまらない思いをされなかったか・・・、などなど勝手に一人で余計な心配をしながら仕事漬けのGWでした。
(私も庄内人ですねぇ。(^^;ゞ ただのお人好し・・・?)

さて、GWも過ぎた今の庄内平野は、田んぼに水が入り、代かきも済み、田植えが盛んに行われています。
水の薫りがして、土の薫りがして、爽やかな風が吹く頃、
水が入った田んぼからは ほどなくして夕暮れ時から夜にかけてカエルの大合唱が始まる季節となります。カエルの歌声は決して喧しくなどなく、心地よく人間の五感をくすぐる季節の音、庄内の風物詩でもあります。

山の神が田んぼに下りてきて田の神となり、いよいよ瑞穂の季節が始まります。

 



山形県酒田市下市神








山形県遊佐町藤崎下モ山より







山形県遊佐町野沢より







山形県遊佐町北目丸子より








山形県遊佐町北目丸子より







山形県遊佐町北目楯の内より







山形県遊佐町北目楯の内より








山形県遊佐町北目楯の内より

とりあえず 『逆さ鳥海』 です。

この『逆さ鳥海』は、
代かきの後、稲が植えられる前のほんの一時に、
①青空が広がる好天の日
②山に雲がかかっていない
③無風で田んぼの水面がゆらめいていない
この3つの条件がそろわないと見ることができないのです。
この日は、ほんのわずか風があり、春霞も出ていて、
完全にきれいな「逆さ鳥海」ではないのですが・・・とりあえず













庄内パラディーゾ―アル・ケッチァーノと美味なる男たち
一志 治夫
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鈴蘭水仙

2009-05-04 | 





今年もまた庭に鈴蘭水仙(スズランスイセン)が咲きました。

水仙のようにすらりとした立ち姿に、スズランのような清楚で可愛らしい花が連なり、まるで洒落た街灯のようです。白い花弁の先にポツリと付いた緑のスポットが愛らしいですね。

桜の季節は過ぎましたが、春の花々が次々と咲いて、いよいよ春は深まっていきます。




















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乙女椿

2009-05-02 | 




 

濃緑の葉の中に


ぽっかりと咲いたその花は


限りないほどの優しさを漂わせ


静かに


穏やかに


まるで微笑んでいるかのように












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