風の記憶

the answer is blowin' in the wind

行き合う季節に

2009-03-25 | 

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県遊佐町白木□□

 


冬は、大陸側に勢力の強い高気圧、太平洋側に低気圧がくる、いわゆる西高東低の気圧配置になることが多くなります。そしてその高気圧から低気圧へと吹き出す北西の強い季節風のために日本海は荒れて、列島の日本海側では大雪が降ります。庄内地方は海岸側なので風が強く地吹雪となるのです。

4月以降は比較的穏やかな日が続き、春の陽射しの中に花々が次々と咲き始める季節が訪れます。冬の厳しさとその春の穏やかさのコントラストの違いがまた、春の喜びを倍増してくれるのですが、ちょうどその中間となる3月はというと、まさに三寒四温・・・、と言うよりも庄内は三風四穏?(相変わらずの季節風の日が三日で、穏やかな春の陽が四日)となります。

ただ、その季節風も、真冬のときような厳しいものではなく、徐々に ただの風の強い日 になっていくのです。そんな風の強い日は、この写真のように大きな雲が強風に乗ってグングン流れ、雲の間からは日が射してとてもドラマチックで見ていて飽きません。

こんな風景は11月、つまり冬が始まろうとしている時にもよく見られる風景なのですが、11月と違う点は、この時期のこの風景は見るたびにだんだんと明るく穏やかになってゆくことです。(11月は逆にだんだんと暗く寒くなってゆく。)
季節が変わることをドラマチックに感じさせてくれる、行き合いの風景です。


話は違いますが、先日、森山直太朗さんの 『虹』 という歌を聴いていたら、その歌詞の一節がとても心に残りました。

  “♪ 僕らの「別れ」を 誰かが「出会い」と呼んだ、・・・ ♪ ”


「冬」という季節が終わる別れの時は、同時に次の季節「春」との出会いの時でもあるのです。








にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ

にほんブログ村 写真ブログへ 






風待ち交差点 (初回限定盤)
森山直太朗,御徒町凧,田中義人,笹路正徳,渡辺善太郎,田中義人 & 5TH SEASON BAND,信長貴富
ユニバーサルJ

このアイテムの詳細を見る

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんとなく、しあわせ

2009-03-17 | 

 

 


月うさぎ さんのブログに、とても素敵なエントリーを見つけました。 写真も詩も、やさしい潮風のように心地よい雰囲気がお気に入りです。


なんとなく 幸せ

浜辺を のんびり

あなたと歩く


なんとなく 幸せ

陽だまりで ボーっと過ごす


なんとなく 幸せ

 

ふっと、時折感じる

この なんとなく幸せが


一番 心地よい


(小さな旅 by 月うさぎさん)


大きな幸せなんて、滅多に訪れてはくれません

何となく、幸せ

何となく、心地良い

それだったら、何となく訪れてくれそうです

気持ちの持ちようで、いくらでも見つけられそうな気がします

なんとなく、しあわせ


幸せな人生って、実は

何となく幸せなことを

たくさん知っているかどうか

のような気がします

 

我が家の庭にも、梅が咲き始めました♪

 






スヌーピーたちの心の相談室――(1) 楽天家になる法 (講談社 α文庫)
チャールズ M.シュルツ,谷川 俊太郎
講談社

このアイテムの詳細を見る


 

にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ

にほんブログ村 写真ブログへ 



コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春を呼ぶ、月山

2009-03-10 | 

Nikon D200  Nikkor ED70-300□□
山形県鶴岡市羽黒町川代□□

 

昨日まではうららかな春の陽気が漂って、庭の梅もひとつふたつと蕾を開きはじめましたが、今日は一転して吹雪になりました。
街も田んぼも白い世界へ逆戻りです。

今時分はいつもこんな感じで、春はなかなかすぐにはやって来ようとはしません。
それでも、たとえまた雪が世界を白く染めたとしても、春へのスイッチが入っていることを知っている北国の人々は、そそくさと春の準備を始めます。

なかなかやって来ない春を催促するように、春の準備を進めます。

たっぷりと雪をまとった月山、しかしその表情もすでに冬の厳しいそれではなく、春を待つ穏やかな表情に見えます。

月山も、春を呼んでいるようです。


























山形県西川町
高速山形道の「月山湖パーキング」から撮影した月山です。
庄内から見る月山を右横から見た、という感じでしょうか。





 

 

春を待つ季節
鈴木 真一
新風舎

このアイテムの詳細を見る


 

にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ

にほんブログ村 写真ブログへ 




コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田麦俣~春の気配

2009-03-03 | 

Nikon D200  TAMRON 17-50□□
山形県鶴岡市(旧朝日村)田麦俣□□

 


鶴岡市(旧朝日村)月山山麓の田麦俣(たむぎまた)集落にある多層民家です。ここは11月に降った雪が翌年の5月まで消えないほど積雪がある日本屈指の豪雪地帯として知られています。実に1年のうち半年以上も雪と共に暮らすのです。

3月に入った快晴の日に訪れてみましたが、例年よりも雪が少ないような気がしました。
一般公開している方の多層民家は、冬の間は訪れる人もなくまだ雪に埋もれていましたが、それでも陽射しが雪を融かしはじめ春の予感を感じさせてくれるようです。

藁葺き屋根の多層民家は、まるで冬を耐え抜き春の気配を感じて雪を割って出る「ばんけ」(ふきのとう)のような、大地の中から生まれてきた、逞しさとやさしさを感じさせてくれる風景でした。


晩秋の田麦俣多層民家 → ここ








にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ

にほんブログ村 写真ブログへ 







茅の家 雪国の古民家
桜庭 文男
丸善

このアイテムの詳細を見る


コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする