風の記憶

the answer is blowin' in the wind

花火大会

2005-07-30 | 

今、庄内では合歓の花があちらこちらで見られます。
合歓の花をアップで見ると花火のようです。水上スターマイン。(^o^)

今日は山形県遊佐町の吹浦という港町(私の母親の実家です)の花火大会でした。
子供の頃、この吹浦の花火大会がとっても楽しみで、必ず見に行ったものでした。
今のように華やかなものではなく、5分に1回上がるような小規模でシンプルな花火大会でしたが、親戚の家の屋根に登って、花火が上がるまで、西瓜を食べたり、とうもろこしや枝豆を食べたりしながら1発の花火が上がるのをみんなで待つ、その時間も楽しみだったように思います。

最近の花火は、そのころと比べるといろんな種類があり、次々に豪華なものが上がり、その度に「おー!!」と声をあげてしまうほど素晴らしいのですが、一番好きなのは、子供の頃に吹浦で見たヒューと上がってドーンと広がるシンプルなものなのです。(花火師さんや関係者の努力に敬意を表しつつも・・・(^^ゞ)

昔の夜は今よりもずっと暗くて、虫の声やカエルの声もずっと豊かで、蚊取り線香の香りがするそんな夏の夜を一瞬彩る一発の花火。
一つ一つの花火をとても大切に心に刻んだような気がするのです。

今年も、この吹浦の花火大会を皮切りに、庄内ではあちらこちらで花火大会が催されます。
子供達の心に残るような素敵な花火であることを祈るように、合歓の花は今年もきれいです。


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くちなしのはな

2005-07-28 | 


昨日はいきなり濃い話をしてしまったような・・・、反省。(-_-)ゞ

と言うことで、庭に咲いたくちなしの花です。
とっても良い香りがします。
もう散ってしまいましたが・・・。

コメント (2)
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蓮の華

2005-07-27 | 


庄内では今、蓮の花が咲いています。
蓮の花を見ると、その美しさにいつも『清浄』という言葉が思い浮かぶのですが、実は蓮の花は汚い泥の中でほど美しい花を咲かせるのだそうです。泥の中からこんなにきれいな花が・・・、その不思議を考えるとき、私が頭に思い浮かぶのは、あの!!宮崎駿さんの「風の谷のナウシカ」なのです。(^^)

「風の谷のナウシカ」は映画化されて、テレビ放送も何回かされていますが、私が好きなのは原作コミックス7巻の方です。映画化されたものも素晴らしいのですが、原作コミックスはその何倍もストーリーが深くて壮大なのです。
思い浮かぶのは最後のクライマックスシーン。
絶望の時代に科学者たちによって創り出された、墓所の「浄化の神」が、人間を清浄で穏やかなものに創り変えようとしたことに対して、ナウシカが「否」を唱えるのです。
「(浄化の神を創った人類の英知たちは)何故気づかなかったのだろう、清浄と汚濁こそが生命だ言うことを。苦しみや悲劇や愚かさは清浄な世界でも無くなりはしない。それは人間の一部だからだ。だからこそ苦界にあっても喜びや輝きもまたあるのに。」
浄化の神が「生命は光なのだ」と言うと、ナウシカは言い放ちます「ちがう、いのちは闇の中のまたたく光だ」と。

世界は常に相反するものの中でバランスをとっているように思えます。
本当の慈しみが悲しみの中からしか生まれないように。
人を傷つけてはじめて本当のやさしさがわかるように。
大きな喜びの裏には同じくらい大きな苦悩があるように。
・・・。

泥の中に、まるで奇跡のようなきれいな花を咲かせる蓮は、そんなこの世界の成り立ち・真理を象徴具現化しているように思えるのです。

「清きもの、泥より出たり・・・」日蓮
翌朝、この蕾の蓮華はきれいに花ひらきました。


※蓮の花の素敵な写真をアップされているサイトをご紹介します。
 → 
http://www.fitweb.or.jp/~noji/
福井市の野路さんのサイト Syu's Box です。

 

コメント (2)
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はじめは、ふるさとの小道から。

2005-07-25 | 


バタバタと忙しい毎日なのに、ブログをはじめてみました。(^^;ゞ

記念すべき最初のショットは、私の生まれ育った山形県遊佐町の田舎の小道です。
自宅のすぐ裏は田んぼで、日本の食卓を支える「お米のふるさと庄内平野」がぶわーっと
広がっております。って言っても、この写真はその庄内平野を背にして民家方面を撮影し
ていますのでその様子はさっぱり伝わりませんね・・・。(^^;)

久しぶりにこの道を息子を連れて歩いてみましたが、私が子供の頃とちっとも変わってい
ませんでした。♪子供の頃はこの道を駆けまくっていたなぁ。
もう少しうしろの方に西通川という川が流れていて、子供の頃はその川でざっこしめ(小
魚獲り)三昧でした。
あれから30数年の月日が流れ、今また自分の息子を連れてその道を散歩してみました。
何にもない唯の田舎道ですが、何故か子供は楽しそうに奇声を上げて駆けていきました。
子供に退屈なんて無いんでしょうね。

しばらくすると彼は急に立ち止まり、何を考えてかこちらをじっと見つめはじめました。
その姿を見た瞬間、何か懐かしい風に吹かれたような気がしてカメラを向けました。
その光景は私を駆け足で、あの日、あの時・・・に連れて行ってくれたようです。

夏草の青々とした風もふるさとの薫りのひとつです。
その時は気づかなくても身体はしっかりと記憶しているものです。遠く離れていても、あ
る日突然、風に吹かれるとまるで何かに呼ばれているように、心が揺れるのです。

また夏が、始まりました。

 

コメント (3)
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