大ケガから復帰2走目で1着ゴール 今期初S級1班
2019.07.11 デイリー
「石村正利賞・F1」(11日、防府)
阪神タイガースの元投手の伊代野貴照(38)=奈良・101期・S1=が11日、防府競輪8Rで1着。今年2月10日、松山F1で落車してから140日間も欠場していたが、復帰2走目で1着をもぎ取った。
松山で落車して左骨盤骨折などの重傷を負った伊代野は、2カ月間も入院。「これだけ長い期間も入院したのは初めて」とプロ野球選手時代に経験しなかった大ケガだったが、懸命なリハビリ、練習などを経て、10日開幕の防府F1で復帰。初日9Rで8着と敗れて、準決進出を逃したが、2日目の一般で待望の復帰初1着を飾った。
レース後の伊代野は「(最終1角過ぎに)まくってくれた裕哉君のおかげ」と前を任せた筒井裕哉(兵庫)に謝意を示した。続けて「初日8着で競走得点が稼げなかった。2日目に勝ってもそんなに上がらない。なるようになるだけですね」と今期(7~12月)から初のS級1班だが、5カ月間の欠場明けはさすがにキツいようだ。12日(最終日)は特選に出走する。
伊代野は2002年にドラフト10巡目で阪神に入団。08年のオフに戦力外となり、台湾(兄弟エレファンツ)や四国アイランドリーグ(高知ファイティングドッグス)などでプレーした。その後、日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)に101期生として入学。12年7月に奈良でデビュー。16年1月にS級2班に昇格。いったんA級1班に降格したが、17年7月にS級2班に復帰。19年7月にS級1班に初めて昇格した。通算1着回数は145(572走)、優勝は18回(うちA級1、2班戦が7回、チャレンジステージが11回)。
競輪に転向した元阪神投手の伊代野貴照(32=兵庫)が24日、京都向日町競輪場で行われたチャレンジ決勝5Rで見事に逃げ切り、デビュー13場所目で初優勝を飾った。「本当にうれしいし、よかった。優勝を意識することなく、いつも通りの競走(先行)をして走った結果がついてきたと思います」と喜んだ。
伊代野は02年ドラフト10巡目で阪神に入団。最速149キロの速球とスライダーを武器に1年目の03年4月の広島戦で初勝利を挙げた。だが、以降は勝ち星を挙げられないまま08年限りで退団。09年は台湾、四国・九州ILで野球を続け、同年限りで現役を引退した。
その後、元阪神コーチ、故島野育夫氏の長男で競輪選手の島野敦識さん(引退)に弟子入り。11年1月に日本競輪学校101期生入学試験に合格し、今年7月の奈良競輪でデビューしていた。
「来年もこの走りを継続していければ、結果も伴うんじゃないかと思います」とさらなる活躍を誓った。
◆伊代野貴照(いよの・たかてる)1980年(昭55)10月29日、静岡県生まれ。沼津学園からローソンを経て、02年ドラフト10巡目で阪神入団。08年に戦力外。09年3月に台湾の兄弟にテスト入団も5月に戦力外通告。6月に四国・九州IL高知に入団し、シーズン後に退団。その後、競輪転向。179・7センチ、85・8キロ。太もも61・8センチ。
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