阪神近本お祭り男だ!矢野監督期待「球宴の勢いを」

2019年07月14日 23時24分04秒 | 野球

阪神近本光司外野手(24)が15日からの後半戦でも「お祭り男」になる。

球宴第2戦で初回先頭打者本塁打を含む5打数5安打でサイクル安打を達成し、MVPを獲得。勢いづくリードオフマンに対して、矢野監督から「球宴のムードと勢いをチームに持ち込んで」と指令が飛んだ。まずは今季4勝7敗と分が悪い中日との敵地での3連戦。黄金ルーキーで後半戦開幕ダッシュや!

笑顔でダッシュする近本

   ◇   ◇   ◇

球宴サイクル男の近本は、後半戦を翌日に控えた甲子園練習を終え、引き締まった表情で言った。「まずは明日。勝てるように頑張ります」。慢心はない。

13日の第2戦(甲子園)は全セの「1番中堅」で先発フル出場した。新人では史上初の初回先頭打者アーチにとどまらず、5打数5安打で92年古田(ヤクルト)以来史上2人目のサイクル安打。12球団の新人で唯一出場してMVPという離れ業をやってのけた。

一夜明けて矢野監督もファン同様に賛辞を送った。「最高でしょう。あれ以上、ないでしょう。内容もいいしねえ、打撃の」。その上で、勢いに期待を込め「球宴のムードと勢いをチームに持ち込んで、明日からやってもらえればいい」と“お祭り指令”を出した。

残り59試合で迎える後半戦。借金2で首位巨人とは9・5ゲーム差と、逆転優勝には文字通り、お祭り騒ぎのようなパワーが必要かもしれない。指揮官の期待を感じ取るように、近本も「しっかり僕が先頭で(塁に)出れば、勢いや流れが作れると思う。そういう自分の仕事を、しっかりやりたいですね」と1番打者としての自覚を見せた。

また、16日(ナゴヤドーム)の相手先発には「平成の怪物」松坂が予定される。初対決に向け、令和の初代お祭り男は「偉大なピッチャーなので、しっかり勝負を楽しみたいですね」と平常心で臨むつもりだ。

球宴では阪神勢の活躍が目立った。プラスワン投票で出場の原口が2戦連発、ファン投票で出場の梅野は甲子園で原口の直後にアーチを描き、2者連発をやってのけた。そして、最後はサイクル安打。大仕事をやってのけた翌朝、近本は小さな幸せもつかんだようで、未夢夫人の反応を聞かれ「よかったです。朝は豚汁を食べました」と照れ笑いを浮かべた。充実した4日間の球宴ブレークを過ごし、後半戦に向かう。前半戦より多く繰り出す塁上の「矢野ガッツ」が、反攻のバロメーターとなる。【真柴健】

▼阪神は、直近10年の球宴後10試合で、勝ち越し4回、負け越し4回、5勝5敗が2回。13年は新井貴が第2戦でMVPも、球宴後10戦で打率2割5分、4打点と振るわず、チームも3勝7敗と失速した。15年は球宴第1戦で藤浪がMVPを獲得。球宴後初登板となった7月24日のDeNA戦で完封勝利を挙げ、チームも10戦7勝3敗と勝ち越して一時は首位にも立った。近本には、球宴MVPの勢いに乗って後半戦スタートからチームを引っ張る活躍が期待される。

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