仏各地で「反ユダヤ主義」抗議デモ ユダヤ人への憎悪犯罪増加で

画像提供,AFP
フランス全土で19日、反ユダヤ主義的な行為に抗議する約70のデモが一斉に行なわれ、数千人が参加した。
デモ参加者は「ça suffit(もう十分だ)」をスローガンに掲げ、首都パリのレピュブリック広場を含む複数の都市で行進した。
フランソワ・オランド前仏大統領やニコラ・サルコジ元大統領を含む、政界の大物も複数参加した。
デモの数時間前には、東部アルザス・クアツェンハイムにあるユダヤ人墓地で、約100の墓石にナチス・ドイツを象徴するかぎ十字が落書きされているのが見つかった。
2024年2月
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ドイツ、善の名を借りた非常に危うい政策
ピエール・ランベール(Pierre Rimbert) 有料記事ドイツ政府は「イスラエルの安全はドイツの国是である」と言う。いくつかの地域で反イスラエルのデモが禁止され、ジャーナリズムもイスラエル支持の立場を取る。反ユダヤ感情を抑えようとして人種差別感情が許される雰囲気ができてしまった状況の中、今年の選挙での極右の躍進が懸念される。[日本語版編集部](仏語版2023年12月号より)→ -
軽い命と重い命
ブノワ・ブレヴィル(Benoît Bréville)国際法に照らしてみると状況は明白だ。ロシアによる隣国ウクライナの占領は違法であり、イスラエルによるパレスチナの占領もまったく同様である。国連はこの両国を何度も強く非難している。「ルールに基づく秩序(ruled-based order)」という考えを主張する西側諸国は、ロシアとイスラエルに同じ非難を浴びせるはずだがそうしていない。→ -
地政学から見た歴史の転換点
アンヌ=セシル・ロベール(Anne-Cécile Robert) 有料記事ウクライナへのロシアの侵攻やイスラエルとパレスチナの紛争などを巡り、世界の安全保障の秩序が揺らいでいる。そしてこれを安定させるに足る力がもはや働いていない。第一次世界大戦後に構築されてきた制度や原理が徐々に、あるいはここにきて一気にその機能を失い、世界は様々な国家や理念が割拠する19世紀にも似た新しい地政学の時代に突入している。我々はこの歴史の転換をしっかり見極め、進むべき方向を見出していかなければならない。[日本語版編集部](マニエール・ド・ヴォワール2023年12月—2024年1月号より)→ -
フランスにおける反ユダヤ主義の現状
フィリップ・デカン(Philippe Descamps) 有料記事パレスチナの武力勢力がイスラエルを襲撃した10月7日以降、欧州をはじめとして世界中で反ユダヤ主義的な発言や行為が急増している。フランスでは第2次世界大戦後、徐々に国内のユダヤ人に対する人種差別が減少し、欧州全体でみてもフランス国民の対ユダヤ人感情は寛容なものになっていた。そんな状況下で勃発したイスラエル・パレスチナ紛争の再燃に国内世論はどう動くのか。[日本語版編集部](仏語版2023年12月号より)→
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今、ガザ地区で起きている人道危機と国際人道法違反
アンヌ=セシル・ロベール(Anne-Cécile Robert) 有料記事ハマスによる2023年10月7日のテロ攻撃から始まったイスラエルの激しい報復は、ガザ地区において子どもを含む民間人のおびただしい被害をもたらしている。この報復は、国際法上の「戦争犯罪」にあたるといわれる。1945年の第二次世界大戦後に形づくられた国際人道法はこれまでどのような経緯を辿ってきたのか。また、この戦闘における国際人道法違反の行く末はどうなるのだろうか。[日本語版編集部](仏語版2023年12月号より)→ -
イスラエルをナチスと同類扱いした中国の戦狼外交官を米大使が「反ユダヤ主義」と非難
US Ambassador Calls Out Chinese Counterpart Over X Post: 'Untrained Puppy'
2025年6月25日(水)17時54分中国の王毅外相は6月18日、イスラエルによるイラン攻撃を「国際法違反」と非難(写真は4月、ブラジル・リオデジャネイロでのBRICS外相会議で) REUTERS/Pilar Olivares
<イスラエルをナチス呼ばわりする中国と、それを「反ユダヤ主義」と批判するアメリカの対立が日本で勃発>
駐日米国大使は、イスラエルをナチス・ドイツと同一視するメッセージをSNSに投稿した日本の大阪に駐在する中国外交官を厳しく批判した。
【画像】日本語でイスラエルとナチスを比較した中国総領事のX投稿
問題のメッセージは、イスラエルがイランの軍事施設と核施設への攻撃を開始した翌日の6月14日に投稿された(現在は削除されている)が、ここへきて論争の的になっている。
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