ジーコ寅の「鹿島アントラーズよ永遠に」

昨年四月まであった、ジーコ寅の「名曲探偵アントラーズ倶楽部」に続いて開設したブログです。音楽部門は今回はやめました。

工藤静香  「慟哭」

2012-05-31 00:55:28 | 日記

  柴崎と川澄、神戸のイタリアンレストランで緊張して向かい合っている。柴崎は黙って、川澄のネイルを見ている。

 

川澄   「今日は勝てて良かったね」

柴崎   「見に来てくれたんですか?」

川澄   「うん、20分くらい遅れちゃったけど・・・・・・」

柴崎   「そう・・・・僕も何か気になっちゃって・・・・・・」

川澄   「レオネッサのお友達と行ったの。チ・ソヨンちゃん」

柴崎   「そう・・・・・」

川澄   「無口なのね。いつもこんな感じなの?」

柴崎   「そういうわけじゃ・・・・・こういう綺麗するぎるお店、何か苦手で」

川澄   「あの、山村君と仲がいいの?」

柴崎   「はい。最近特に・・・・・昨夜も夜遅く国際電話がフランスからかかってきて」

川澄   「エジプトに勝てなかったね。同点になったのに・・・・・」

柴崎   「三点目も山村のよせが甘くって。落ち込んでた。責任感じて」

川澄   「責任感強そうだもんね、山村君」

柴崎   「出発前は、初得点もして元気だったけど。もう呼ばれないもって言ってた」

川澄   「柴崎君がいないからよ」

柴崎   「え?」

川澄   「いつも君の背中を見てるから、アントラーズ戦では落ち着くのよ」

柴崎   「ええええええ!そんなことないと思います。岩政さんに怒鳴られてるからじゃ・・・・・」

川澄   「柴崎君、やっと20歳になったのね!お誕生日おめでとう!!」

柴崎   「ありがとうございます。そう言えば川澄さんって年上ですよね?」

川澄   「そうよ・・・・今度の九月で27よ!」

柴崎   「突然ですが、川澄さんにとって、サッカーって何ですか?」

川澄   「サッカーは私の人生そのもの、生きることそのものよ!」

 

   川澄の目が輝きだし、柴崎の目をじっと見つめる。

 

川澄   「岳君にとって、サッカーって何なの?」

柴崎   「岳君なんて・・・・・うれしいけど・・・・・・サッカーは・・・・・考えたことない・・・・・・」

川澄   「岳君は、難しい本読んでるって、みんな言っていたわよ」

柴崎   「いや、別に・・・・そんな。川澄さんって本とか読みます?」

川澄   「読むわよ。私、文章も書くの好きよ」

柴崎   「あの・・・・・結婚してもサッカーは続けるつもりなんですか?」

川澄   「あったりまえじゃん。おばあちゃんになっても続けるつもり。90になっても」

柴崎   「90・・・・・。僕は83くらい。あと60年以上もあるんですけど・・・・・・」

川澄   「わたしと60年間、サッカーし続ける自信ある?」

柴崎   「川澄さんとなら、大丈夫だと思います!毎晩でも練習しましょう!」

川澄   「私のトレーニングはハードよ。毎晩、ヘトヘトよ!」

柴崎   「試合にさしつかえるようなのは困るんですけど・・・・・・」

川澄   「そんなこと言ってるようじゃ、わたしのダンナは無理かも」

柴崎   「あの・・・・指先が器用だって聞いてたんで・・・・・女性的な人かと・・・・・」

川澄   「そうそうあのフンドシの刺繍、気に入ってくれた?」

柴崎   「はい。もったいなくって、鹿島神宮に預けました」

川澄   「ええっ!鹿島神宮・・・・・今日の試合ではかなかったの?」

柴崎   「汚れると申し訳なくって」

川澄   「岳君!わたしのこと愛してるんなら、リーグ戦で優勝して!そしたら結婚する」

柴崎   「え!僕一人じゃ無理なんですけど・・・・・」

川澄   「いや、君ならできる。私にはわかるの!女の勘よ。」

柴崎   「あの、ワインでも飲みませんか?」

川澄   「20歳になったとたん・・・・いいわよ。どれがいいかしら?」

 

柴崎と川澄はメニューを見始める。柴崎、相変わらず、川澄のネイルが気になっている。

川澄、柴崎の指を突然つかむ。

 

川澄   「柴崎君、ほんとにわたしのこと愛してる?」

 

 

 

 

  サッカーネタがなく、申し訳ありません・・・・・

 工藤静香は、歌がうまいだけではなく、油絵もとてもうまいそうで、二科展に何度も入賞、特選になったこともあるとか。

 雰囲気のある女性ですね^^

 

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