常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

鳥達は明日が楽しみ

2007年02月03日 | 『今そこにある既知』 今これが言いたい
24歳になっても恥ずかしいことが3つある。
その内の一つが節分。

いつもながら勝手な想像をさせてもらうが

最近の団地は
やれゴミ出しだ~やれ自転車は指定の場所に置けだ~
とか煩いくせに
節分の時のノリが悪い。
ちっとも「鬼は外、福は内」の声が聞こえてこない。

うちは毎年節分をやる。しかも俺に「声だし」をさせる。
ガラリと窓を開け
「さぁどうぞ」
と豆を渡す。

一呼吸つく、「お…」出ない。
二呼吸目、「お…」もう少し。
三回目、「おに!…」出ても空ぶかし。
四回目、意を決する。

おにはぁぁぁ外んんん!!
ふぅぅぅっくっはぁぁぁーうちっん

ギアはローから一気にトップに入る。
マリオカートならば良くてスタートダッシュ、悪くてエンストするところ

気持ちが良いほどの声だ。
竹や~さお竹に匹敵する。自分でもバカバカしく惚れこむ。

居間や自分の部屋、台所、トイレに風呂場を終えて玄関を開ける。
親は必ず
「ここが一番大事だから」
という。

「行ってきます」「ただ今」以外、日常発することが無い場所に向かって
何かを問い大声で発するのは、やはり何だかなぁ感があるもの
節分のやる意味を考えて、仕事も佳境だと割り切る。

鬼は外!福は内!

部屋中静寂が訪れる。終わった。
やり遂げた後の豆はうまい。24+1粒
太巻きも食った。中のかんぴょうが良い組み合わせ。

節分も祭りも無行息災を祝い、事に沿えば
一年に一回はしゃいでも許されるもの
恥ずかしがる必要は思えば無いのだ。

今年も健康でありますように
おやすみなさい