常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

一方通行よーし

2006年12月07日 | 『今そこにある既知』 今これが言いたい
公園の前でぼけっと待っている女の子。
傍を通ると手に持っていたけん玉をものの見事に一発で成功させた。
思わずおおっと口から出てしまった。
小学校前を通り過ぎると後ろから5,6人の子供達が、同じく帰宅の途に着く。
「おれ、げんし持っているよ」
「おれ、ぶんしだよ」
「げんしのほうがつよいよ」
「ぶんしのほうがいいよ」
何の話だろう。
今頃、靖国神社を分祀するか否かを論議しているのかと思ったらば
どうやら「原子」と「分子」のことを差しているようだ。
理科の授業で習ったのかな。習ったことを直ぐに使いたがるもんだ。
俺もそうだ。
大人になるとそんな話ししても、クドイの一言で都合よく終わらせるけれど、子供の話ってのはグルグルと当ても無く話していて良い。結果を求めていなくていい。たまに大人びているのもまた良い。
そう耽って歩いていたらば、つまづいてこけた。目の前を隠居猫がすすっと通り過ぎる。爺さんがトトトと歩いてくる。
住宅街ってタイミングが抜群!