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2級建築士構造出題「鉄骨工事」 

2016年03月16日 | 建築学校
H27構造16(2級建築士学科試験問題)

鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. 座屈を拘束するための補剛材には、剛性と強度が必要である。
2. 横座屈のおそれがある曲げ材の許容曲げ応力度は、曲げ材の細長比が大きいものほど小さい。
3. H形鋼は、板要素の幅厚比が小さいものほど、局部座屈が生じやすい。
4. 柱の設計においては、一般に、軸方向力と曲げモーメントによる組合せ応力を考慮する必要がある。
5. 中柱の埋込み柱脚において、埋込み深さが浅い場合、パンチングシヤー破壊が生じやすい。


★ 幅厚比
  鉄骨部材のウェブやフランジなどは 板状部材であるため局部座屈を起こす恐れがある。そのための耐力低下を防ぐため、板要素の幅bと厚  さtから求められる比(b/t)。幅厚比は大きくなると 局部座屈を起こしやすい。
  (幅に厚さを等分するため、幅厚比が大きくなるということは 仮想板厚が小さくなることを示す。)


★ パンチングシヤー 柱荷重によって基礎スラブを打ち抜く力のこと

★ 埋め込み柱脚 基礎部分まで鉄骨柱を埋め込むことで、柱脚を固定端とすることができます。
そのため、柱脚に作用する曲げモーメントが大きくなりますが、上部構造の変形が抑えられます。
  また、根巻き柱脚よりも上部構造の鉄骨部材が小さい断面とすることが可能です。






(正解)3
一般に、板要素の幅厚比が大きいものほど、局部座屈が生じやすい









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