Tomotubby’s Travel Blog

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イルカにのった少年

2009-11-03 | 映画・ロケ地訪問
1957年公開、ソフィア・ローレンがイドラ島で海綿を獲る海女を演じて、彼女のアメリカ映画初演作で出世作となった「島の女」。その原題は「Boy on a Dolphin」つまり「イルカにのった少年」であった。たまに懐メロ特番や旅番組に顔を出す元アイドル?の城みちるのデビュー曲も同じ題名であるが、もちろんこの映画のサントラではない。どうでもいいが、この人はつくづく「海豚顔」だと思う。

映画の内容がどんなかというと、ソフィア・ローレン演じる海女フェードラが海中で、原題の「イルカにのった少年」の黄金像を見つけ、弟の学費など生活の糧にしようとアテネ考古学博物館に売り込みに行く。博物館で彼女に応対するのが、アラン・ラッド演じるアメリカ人考古学者コールダー博士。この話を盗み聞きしたクリフトン・ウェッブ演じるイギリス人美術蒐集家パーマリーが、像を横取りしようとする...というもので、海綿獲りの漁師が像を見つけて博物館に売り込もうとする設定は、半世紀前のアンティキティラ島での実話を基にしていると思われる。実はアンティキティラ島の時にも、沈没船を見つけたシミ島出身の漁師たちは、博物館に知らせる前に漁船に引き上げた遺物を密かに海外のコレクター市場に横流しして一儲けしたという黒い噂がある。

映画ロケ地としてイドラ島が選ばれたのは、この島に海女がいたかどうかは別にして、海綿獲りの産業が存在していたこと、首都であり観光地であるアテネの近郊という地の利、さらにモデルとなったアンティキティラ島にも比較的近かったことが挙げられるのではなかろうか。


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