Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

【5周年記念】 「虎豹別墅」の門だったりする (Diptych)

2008-10-09 | Tiger Balm Gardens
「タイガーバーム(満金油)」で財を成し、奇想の庭園、タイガーバームガーデンを作り上げた胡文虎・胡文豹兄弟のシンボル、虎と豹があしらわれた「虎豹別墅」の門です。




虎といえば、昨夜、本年最後の阪神巨人戦を観てきましたが、残すところ4試合という土壇場で最大13ゲームあったゲーム差をひっくり返されるような事態になろうとは、オールスター戦前に誰が予想し得たでしょう? 未来永劫、メーク・ドラマ、メーク・ミラクルならぬメーク・レジェンドなんて言われないよう、阪神負けるな。挫けるな。レジェンド阻止せよ。と私は言いたい。

【5周年記念】 三度目の「虎豹別墅」だったりする

2008-10-06 | Tiger Balm Gardens
久しぶりに、シンガポールの「虎豹別墅」を取り上げてみました。実は...



此処 Tomotubby's Travel Blog が
なんと、5周年を迎えました。ヤター


5周年ということは、そうかー、なんだなー、あれから5歳も年を取ったかー、もう若くないよなー。とか実感しながら、タイトルのところで予告していました「5周年記念特集」を始めようと思います。記念に何か新しいカテゴリーでも作ろうかな。と、いろいろ思案していたんですが、例えば、流行りの「世界遺産」特集とか(実は「サイトマップ」の中にリストを準備までしていたんですが)。それよか、今まで書き散らしておいた旅行記を少しでも先に進めたほうがいいんじゃないのかい。という声も若干あるので、このさい Tomotubby は初心に帰り、Tomotubby's Travel Blog も旅行ブログの原点に帰って「虎豹別墅」「九份」「麻豆代天府」「福建円楼」はたまた「New York」「Chichen-Itza」「Bomarzo」「Bali」「Las Vegas」なんかについて書いていこうじゃないか!! と切に思う所存であります。マイペースで。

そんなんじゃ、ぜんぜん特集になってないじゃん。という声もありますが...そんなことないって。

虎豹別墅の絵葉書(世田谷ボロ市の戦利品(3))

2007-12-21 | Tiger Balm Gardens
世田谷ボロ市で思いもよらないものを見っけました。年代ものの虎豹別墅の絵葉書。思い起こせば、今年は(まだブログにアップしてないけど)シンガポールのハウパーヴィラを再訪できたし、福建省の胡文虎の故郷を訪ねることもできて、まことに充実した一年でありました。その上、年末になってタイガーバーム・ガーデン関連のお宝を見つけられるとはラッキー。それも金五十円也。


虎豹別墅の入口。

来訪客のスカートの形が、本日最終回のドラマ「歌姫」で相武紗季演じる鈴がはいてるのに似ているから、時代は昭和三十年代なのかもしれません。(日本版「ニュー・シネマ・パラダイス」つうか「歌姫」こじゃんと面白かったにゃー。毎週楽しみにしとったがぜよ。DVD出たら買うきに。)

虎豹別墅の「自由の女神」は彼女に似ている

2007-03-04 | Tiger Balm Gardens
シンガポールのタイガーバーム・ガーデンには、何故か「自由の女神」があります。人間と同じくらいのサイズで全身緑色、遠目で見ると、海外の街頭でよく見かける銅像パフォーマンスの人のようにも見えます。プロポーションは東洋の女性がモデルなのか少し小柄です。

何故「自由の女神」がタイガーバーム・ガーデンにあるのか、園内の中華色濃い塑像群と調和しているようには思えません。もちろん客家出身の創立者、胡文虎・文豹兄弟が「フリーメーソン」だったという話も聞いたことがありません。孫文、孫文夫人の宋慶齢、蒋介石夫人の宋美齢は客家出身ですが、孫文、蒋介石、宋慶齢、宋美齢(女性はメーソン会員になれないため外郭団体イースタン・スターの会員)、それから周恩来はメーソン会員だったらしいです。





本物より丸顔です。先日、フォト・ニュースを見ていて思ったんですが、この女神、誰かに似てませんか?


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まるで自由の女神?―ワシントン
2月1日11時13分配信 時事通信

演説する米民主党のヒラリー・クリントン上院議員。背後のシンクタンクのシンボルマークは王冠のようで、自由の女神さながらだ。次期大統領選挙の有力候補といわれる同氏に「幸運の女神」もほほ笑むか…(31日)(AFP=時事)

胡奎賣人頭 (Hu Hui Sells Human Head)

2006-04-12 | Tiger Balm Gardens
前回、タイガーバームガーデンの修復例をご紹介しましたが、「賣人頭」という言葉がどこか引っかかっていました。で、香港映画のサイトを見ていて見事氷解。映画のタイトルの中に見つけました。ひとつが「女侠賣人頭」、もうひとつが「胡奎賣人頭」です。どちらも観たことのない映画ですが、ポスターの写真がありました。ともに女性が主人公のようで、どちらも生首を手にしています。


「女侠賣人頭」(1970)

↑こちらは、1969年からショー・ブラザーズの専属監督となった韓国人監督・鄭昌和の初期作品。


「胡奎賣人頭」(1963?)

↑こちらはさらに昔の映画。水滸伝の作者と言われる羅貫中の唐代を舞台にした小説「粉粧樓」の第二十五回「染瘟疫羅琨得病 賣人頭胡奎探監」を元にした題名のようで、京劇や広東の■劇、台湾の布袋戯などでも採り上げられるポピュラー?な演目のようです。


その「粉粧樓」の表紙の写真を見つけました。ここにも「胡奎賣人頭」の文字が載せられています。どうやら「粉粧樓」と聞くと「胡奎賣人頭」と答えるような関係のようです。「羅家後代」とは、「隋唐演義」に出てくる羅成の子孫が登場するみたいです。

気になるのでもう少し調べてみようと思います。

賣人頭 (Heads for Sale) (Singapore 虎豹別墅)

2006-04-11 | Tiger Balm Gardens
穴犬の視線(Digger Dog's view)というブログを運営されているTedzさんから、タイガーバームガーデンの記事にトラックバックを頂きました。Tedzさんは、シンガポールのガーデンがテーマパーク「ハウパーヴィラ」として営業されていた1997年頃の園内の写真をブログにたくさん載せられているのですが、この中に気になる写真を発見しました。こんなのです。(お借りした写真、ちょっとトリミングしました。すみません)


「賣人頭」(1997)

机の上に首が全部で12個並べられています。壁に「賣人頭」とあるので首は売り物で、これはいわば商品陳列なのでしょう。壁に「兇」「悪」「詐」「奸」とあるので、首の人物の素性がだいたい判ります。旗には「要煎要炸」とありますが、これは中華料理のレシピに出てくるような言葉なので、首は食用に売られているのでしょう。

Tomotubby も「ハウパーヴィラ」時代に庭園を訪れたことがあるのですが、この写真の像には見覚えがありません。また二年ほど前に訪れて網羅的に写真を撮ってきたつもりでしたが、このような禍々しい像を見つけることはできませんでした。ちょうどその頃「十殿閻羅」のある園内東半分が閉鎖され修復されていましたので、この像も入れなかったエリアにあったに違いありません。

ところが修復を終え公開されているエリアの写真を見ていたら、下のような群像を見つけました。


「苦海魚涯 回頭是岸」(2004)

「苦海魚涯 回頭是岸」と書かれた崖に首が並べられているのですが、全部で12個。よく見ると「賣人頭」の首と同じです。机の中央の大きな首は岩のてっぺんに置かれています。机の右端の緑の帽子を被った鬚のある首もすぐ見つけられました。つまり「賣人頭」の像をいったん壊して、新たに「苦海魚涯 回頭是岸」の像に作り直しているのです。なかなか器用なことができるものだと感心しました。もしかすると、取り壊されてしまった香港のガーデンの像も、どこかに保存されていて、移転・再建されたりするのかもしれません。少し希望が持てました。

「苦海魚涯 回頭是岸」とはどういう意味でしょうか?「回頭是岸」の方は「悔い改めれば救われる」という意味があるようです。荒れた地の果てのような海に流された首も、悔い改めればこの岸に戻ってくることができる。というような意味でしょうか。Tomotubby は、中国の紙幣にも描かれていた荒波に洗われる海南島の海岸「天涯海角」を思い浮かべました。かつて罪人が流刑に処された「地の果て」の土地です。


今や珍しい二元札

虎豹別墅の牌楼の変貌 (Singapore)

2005-12-16 | Tiger Balm Gardens
虎豹別墅のポストカードというと、決まって入口の牌楼が取り上げられていて少し食傷気味ですが、昔のものを並べてみると、牌楼の色がどれもこれも全く違っていることに気づきます。恐らくこの順番でペンキが塗り変えられたのではないか。と自分なりに推理してみました。


柵や人口の岩にペンキが塗られていない


柵と岩に控えめにペンキが塗られている


柵も岩もド派手にペンキが塗られている


テーマパーク時代。道が赤く塗られている


2004年

阪神タイガース公式サイトに紹介されていた

2005-12-06 | Tiger Balm Gardens
阪神タイガース公式サイトに、うちのブログが紹介されていてびっくり。 掲示板で Tiger Balm Gardens の記事が参照されています。「仮面ライダー鳥谷」さんがいう「エセトラッキー」「エセラッキーちゃん」とは、シンガポールのタイガーバーム・ガーデンの虎のマスコット人形のことだと思いますが、「有馬」さんは、タイガーカーの方と勘違いしているのかも。あはは。

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▲ トラッキー&ラッキーinシンガポール [仮面ライダー鳥谷] さん 12月3日(土) 19時20分 [YahooBB220000088055.bbtec.net]

シンガポールには、こんなエセラッキーちゃん、エセトラッキーがいる。
トラッキーやラッキーも、シンガポールで彼らと2ショットなんかしてほしいと思ったりする・・・・・。

エセラッキーちゃん
http://members13.tsukaeru.net/hektor/tig/tig21.html

そしてエセトラッキー君も・・・・・。
http://blog.goo.ne.jp/tomotubby/c/8aec7658199fd4dfb393a3eeda32e5ea/3

● びっくりした [有馬] さん 12月4日(日) 0時55分 [zaqd37c3d02.zaq.ne.jp] [New]

>そしてエセトラッキー君も・・・・・。

クルマに変身したんかと思たよ。なんかそんなオモチャ流行ったしぃ。

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■こういうのはどうでしょう?拾い物 ヒーロー&ヒロイン [Tomotubby] さん


エセトラッキーとエセラッキーちゃん(幼児が見るとトラウマになりそう)


エセラッキーちゃん(おじさんが喜びそう。村上さんも...)

谷川晃一 「がらくた桃源境」で知った新事実 (香港・胡文虎花園)

2005-09-19 | Tiger Balm Gardens
前回に続いて香港ネタです。

神田の古本屋さんで手に入れた画家・谷川晃一氏のエッセイ集(谷川氏の本探している人結構います。でも、この本、新刊で買えます。がっくし)です。副題が「がらくた・キッチュ・フォークアート東西南北縦横無尽」と、なんとも面白そうなので、手に取ったのですが、谷川氏といえば「虎豹別墅愛好会」主宰者で、世界初の「虎豹別墅案内」といえる新潮文庫「タイガーバーム・ガーデン」(絶版)の著者。何か面白い記事があるかもしれないと思い、ページをめくると予感が的中。ずばり「タイガーバーム・ガーデン」というエッセイがありました。

この本は1988年9月1日に初版刊行なのですが、香港にあるタイガーバーム・ガーデン「胡文虎花園」について書かれた当のエッセイは1984年10月1日付けの「新美術新聞」に掲載されたものです。さらに、文中ではさらに遡り、1982年7月1日の同ガーデンに関する新聞記事についての言及があります。つまり、20年以上前のタイガーバーム・ガーデンを知るための貴重な文献というわけです。

まず、1982年7月1日付けの「朝日新聞」の記事に関する言及ですが:-

約一万坪の広大な奇想庭園は、持ち主である『萬金油』売りの華僑、胡文虎氏の遺族からその所有権を買い取った新興財閥の李嘉誠氏がこの庭園を取り壊し、そのあとに、高層マンションを建てるということになり、工事はすでに着工されているという記事が写真入で掲載されていた。
とのことで、このキャピタリズムの暴挙について、谷川氏は慨嘆されています。ところが5年ぶりに(日時が特定されていませんが、1982年夏から2年の間でしょう)香港を訪問した谷川氏は、壊されていないタイガーバーム・ガーデンを見つけます。

ところが五年ぶりにやってきた香港で私はタイガーバーム・ガーデンがまだ残っているのを目撃した。とはいえ朝日新聞の報道がまったくの嘘だったというのではない。この庭園はたしかに取り壊され、その跡地には超高層マンションが建てられつつあるが、それは約半分で残り半分はそのままになっているのみならずこれまで見かけなかった巨大な種豚やバクやサイ、アシカのハーレムなどの彫刻や地獄絵のレリーフなどがいつのまにかところ狭しとばかり新設されている。敷地面積は減少したが彫像密度は濃くなっているのだ。
Tomotubby の知っている香港のタイガーバーム・ガーデンとは、超高層マンションが建った後の「胡文虎花園」です。既に約半分が取り壊されていたわけですが、階段を上がったかなり上の方の斜面に群がるアシカの大群や、マンション敷地との境になったどこか滑稽な地獄絵のレリーフなどは、この取り壊し以降に新設されたものだったわけです。これは意外な新事実でした。


アシカのハーレム。せっかく半分残して新設までしたのに結局全部取り壊してしまうとは.....

この記事をアップした後、新潮文庫「タイガーバーム・ガーデン」を眺めていたら、このエッセイとほぼ同じ内容の記述が見つかりました。調査不足ですみませんです。(Pet 君、御指摘さんきゅぅでした)