Tomotubby’s Travel Blog

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Hachiko: A Dog’s Story

2010-05-29 | 映画・ロケ地訪問
幸運なことに帰国便は満席らしく、エコノミークラスの席をビジネスクラスにアップグレードして貰えた。前にもホノルルからの帰国便で同様の経験をしたことがあるが、今回のフライトはたったの二時間程度と短いのが残念。これで旅行運を使い果たしてしまわなければいいんだけど。

機内食はピビンパフを選んで食べたが、食前から映画のビデオを見ていたので気もそぞろ。試聴可能な映画の数はたくさんあるが、搭乗客それぞれが、自由に巻き戻すことができないようで、限られた時間のことを考慮して、ちょうどエンディングタイトルに重ねてソロピアノ曲が流れていた映画を選択。

冒頭は、小学生が教室で自分のヒーローについて皆に語るシーンで、発表者の少年の後ろの黒板に「HACHIKO」と書かれているのを見て、ああこれは「ハチ公物語」のリメイクに違いないと気づく。


「Hachiko: A Dog's Tales」という題名もあるみたい。邦題は「HACHI 約束の犬」

大学で講義するためアムトラックを利用する先生(リチャード・ギア)と、ひょんなことで遥々日本からアメリカの駅にたどり着き先生に拾われる秋田犬ハチとの微笑ましくも幸福な毎日が中盤まで描かれる。ギアが演じる先生の犬煩悩なところが実によい。そして主人の溢れるばかりの愛に応じるように、朝は駅まで付き添って見送り、五時には駅で出迎えるハチの健気な姿に心打たれる。

しかし日本人ならこの人と犬の交流が突然終わってしまうことを誰しも予想できるのが辛くもある。ハチが興味を示さなかったボール遊びを初めて先生に見せて喜ばせた日に、奇しくも先生は大学での講義中に倒れて帰らぬ人となるが、ハチにはそれが理解できず、主人の帰るべき駅に通いつめる。

それは畜生の悲しさ故の所業かとも思われたが、先生の娘の家に貰われたハチは出奔して先生を待った懐かしい駅にたどり着く。そこで帰る家を持たずに来る日も来る日も主人を待つ。生涯をかけてハチは先生を待った。ここでハチの先生を想う愛の深さが並々ならぬものであることに改めて気づかされる。十年の長きを経てもそれは色褪せない。犬の愛は人の愛を超えた「純愛」なのかもしれない。

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