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「重慶森林」ロケ地再訪 中環・SOHO篇

2010-03-03 | 映画・ロケ地訪問
「重慶森林 / Chungking Express / 恋する惑星」の香港島側のロケ地で、効果的に使われていたのが中環と高台にある高級住宅地半山區を結ぶ市民の足「ヒルサイド・エスカレータ」(自動扶梯)。梁朝偉(トニー・レオン)の演じる刑事633號の住むアパートがエスカレータ沿いにあり、映画では何度もエスカレータが登場する。極めつけは、刑事に恋した王菲(フェイ・ウォン)演じるフェイが鍵を手に入れてアパートの部屋に忍び込んで、掃除をするだけでなく模様替えまでしてしまうというシーン。視界の悪い部屋の窓からはエスカレータが見える。

下の王菲の写真は「カイエ・デュ・シネマ」のウォン・カーウァイ特集号の表紙にも使われていたと記憶するが、彼女はくだんのエスカレータから外を覗いているのだろう。よりによってカップラーメンを手にして。映画を観ていないと、この写真がいったいどのようなシチュエーションなのか分からず大いに気になる。現に私も気になって、そのせいで映画を観たような気がする。おそらく刑事の部屋を見つけようとしているのだろうが、映画では最後までこのようなシーンは出てこなかった。



エスカレータはいくつもの通りを縦断して高台に上る。その際に乗降ができるような踊り場があり、通りを見下ろすことができる。今回は私は人気のSOHO地区(South Of HOllywood road)にある隠れ家レストランにディナーに出かけた際にこのエスカレータを使ったのだが、昼間に通った香港らしい通りが、夜になるとまったく違った顔を見せることに驚いた。


士丹利街(Stanley St.)


威靈頓街(Wellington St.)

フェイが刑事の部屋を模様替えするシーンは、この映画で最も印象的なシーンである。そのシーンでバックに流れるのが、王菲自身が中国語で歌う Cranberries「Dreams」、中国語タイトルは「夢中人」。本家より上手。


王菲「夢中人」


Cranberries「Dreams」

「重慶森林」で緊張感のない刑事を演じた梁朝偉と金城武は、後に再度「傷城(傷だらけの男たち)」で共演することになる。この映画でも二人は刑事と元刑事の役(ただしハードボイルド)で、SOHO 士丹頓街(Staunton Street)のエスカレータ脇のバーがロケ地として使われている。これも何かの縁だろうか。バーは「Staunton's Wine Bar + Cafe」という店である。


こちら同じくSOHO「Peak Cafe BAR」、奥に「Staunton's Wine Bar + Cafe」が見える


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