TOLITON's WEB SITE

日記中心
 
情報提供(アニメ・映画・美術関係)

交流

教えることは、教わること  金環日食

2012-05-22 04:48:37 | 担任雑記
5月21日(月)

いよいよ、金環日食当日。朝から校庭には、たくさんの子どもたち、保護者の方々が集まってきた。
ところが、6時台にはなんとか見えていた太陽が、金環日食になる頃には、熱い雲に覆われてしまった。
遮光グラス片手に、雲間からわずかでも見えるオレンジ色の太陽を、必死に目をこらして見つめる。
半ば、あきらめかけたその時、まさに、金環日食その瞬間に、熱い雲が過ぎ去り、うっすらと太陽が現れた!
肉眼でも見える金環日食だった!!
遮光グラスを通して見ると、くっきり見えるその金環日食は、本当に神秘的だった。
子どもたちも、大興奮で、終わってからも
「感動した~!!!」
「すごかったね~!!」
「きれいだった~!!」
と感無量の様子だった。

始業時間になり、子どもたちは教室に入った。
私も職員玄関から教室に行こうとした時、窓から廊下に差し込む木漏れ日が、見事に日食を起こしているのに気がついた。
急いで教室に行って、子どもたちをその場所に連れてきた。
みんな大興奮だった。
木漏れ日の一つ一つが部分日食を起こしているのだ!

理科の授業で、日食の勉強をして、その仕組みや現象を教えたのだが、実際にその現象を肉眼で見ることができると言うのは、本当に貴重な体験だった。

小学3年生の理科は、モンシロチョウの卵から成虫になるまでの観察をはじめ、自然の不思議や仕組みをたくさん学習する。
子どもたちの『好奇心』を上手にくすぐり、『興味』の種をまくと、ものすごい勢いで『意欲』の目が出てくる。

「教える」ことは「教わる」こと。
子どもたちに教えながら、私もまた子どもたちからたくさんのことを学ばせてもらっている。
私も、授業で教える以上、事前に自分でも『日食』について勉強した。
凄く面白かった。
教師が自分でも面白がって教えることは、子どもたちも面白がって覚える。そして、忘れない。
さらに、それをきっかけにして、子どもたちは自分でどんどん興味と知識の輪を広げていく。
そして、そこから得たものを、こぞって私に報告に来るのだ。
私もまた、そこからたくさんの情報を得たり、疑問が生じれば調べる。
私は、専門家ではないので、引き出しは少なく浅いが、最近、ものすごい勢いで増え続けている。
昔の引き出しも、何十年振りかで復活してきたものもある。

体力的な衰えは、年齢的にも逆らえないものがあるが、好奇心と学習意欲は、学生時代よりも、今の方が旺盛かもしれない。

さて、子どもたちの雨後の竹の子みたいな興味・関心・意欲を、どう育てていくのか。
自分のスキルアップと一石二鳥で、楽しみながら授業を頑張ろう!