マンション・メンテblog

集合住宅管理新聞「アメニティ」のブログです。工事業者募集やセミナーの案内などを随時掲載していきます。

大規模修繕工事事例研究セミナー/自立した管理組合が取り組んだ 大規模修繕工事に学ぶ!

2021-12-02 16:18:19 | 外壁等
特定非営利活動法人日本住宅管理組合協議会(NPO日住協)の 役立つ事例研究セミナー

日 時
2021年12月18日(土) 
13:30~16:00 
会 場
東京しごとセンター 地下2階 講堂 
東京都千代田区飯田橋3丁目10番3号
交 通
JR飯田橋駅(中央線・総武線) 東口より徒歩7分
都営地下鉄大江戸線・東京メトロ有楽町線・南北線「A2出口」より徒歩7分
東京メトロ東西線「A5出口」より徒歩3分
資料代
A. 会員管理組合 1,500円 
B. A以外 3,000円
資料代は、当日、受付にてお支払いください。
対象者 :
管理組合役員、修繕委員、区分所有者、マンション管理士等
申込み
申込書に必要事項を明記し、12月10日までにNPO日住協へFAX(03-5256-1243)にてお送りください。
※申込書はNPO日住協HPよりダウンロードしてください。
https://www.mansion-kanrikumiai.or.jp/

プログラム
(内容は変更されることもあります)
『オーベル多摩永山エンブレムヒルズの概要』
リーダ(14期理事長) 笠井 達雄 氏
『オーベル多摩永山エンブレムヒルズ 第1回大規模修繕工事に至る経緯』
事務局長(修繕委員長) 福勢 実 氏
『機能的快適・美観的快適を目指して』
(株)汎建築研究所 一級建築士   松浦 宏憲


建物Q&A コンクリートの劣化を防止できないか?

2021-08-09 11:14:56 | 外壁等

2回目の大規模修繕工事を前に劣化調査が行われ、コンクリートのひび割れや鉄筋曝裂(コンクリート内の鉄筋が錆びて膨張し表面のコンクリートが盛り上がったり剥落する現象)・中性化が報告されました。窓の四隅部分やバルコニー先端部・手摺壁頂部などのひび割れや外壁や天井の各所に鉄筋曝裂が発生し、コンクリートの中性化が外壁で平均8ミリで、共用廊下天井が13ミリでした。各所のひび割れは気付いていましたが、鉄筋曝裂が思いのほか多くあり驚いています。1回目の大規模修繕工事でもかなりのひび割れや鉄筋曝裂を補修したようですが、1回目の大規模修繕時より多く発生し、中性化も進行していました。
 この様に、大規模修繕で直してもコンクリートのひび割れや鉄筋曝裂はなくならないのでしょうか?また、経年と共に増加していくものなのでしょうか?


鉄筋コンクリートの建物は、大規模修繕工事で補修しても、また経年と共にひび割れや鉄筋曝裂(爆裂ではなく曝裂の造語を使うことが多い)が発生し、なかなか防止はすることは出来ません。又、コンクリートの中性化(空気中の炭酸ガスによりコンクリートのアルカリ分が中和される現象・コンクリート強度には影響はありません)も経年と共に進行していきます。しかし、これらを完全に防止は出来ませんが、抑制することは出来ます。
 コンクリートのひび割れについては、新築後数年間はコンクリートの乾燥と共に発生する収縮によりひび割れますが、その後は日射や外気温により温められ膨張したコンクリートが、気温が下がると収縮する現象の繰り返しや、地震の揺れなどにより発生します。外壁の外断熱工事をする事によりコンクリートの膨張収縮を軽減できますが、コスト高でなかなか実現できません。一般的に行われているひび割れ再発対策は、外壁の塗装材を弾性のある材料にし、細いひび割れが生じても弾力性のある塗料が追従し塗装表面にひび割れが表れないようにしています(コンクリートのひび割れを少なくしているのではなく、塗装表面にひび割れが伝わらないようにし、ひび割れからの雨水の浸入を防止しています)。
 鉄筋曝裂は、鉄筋周囲のコンクリートが中性化する事により、コンクリートのアルカリ分による防錆力がなくなり、鉄筋が錆びて発生します。しかし、中性化の深度は基準の鉄筋の深さ(30~45ミリ)まで進んでいることは稀です。では何故発生するかというと、新築時に鉄筋が基準の位置に配筋されていない(コンクリート表面から鉄筋までの距離が浅い)ことが主因です。この再発対策としては、コンクリートの中性化の進行を抑制することです。抑制方法はコンクリートの表面を緻密で膜厚の厚い塗装や防水で覆い、炭酸ガスのコンクリートへの進入を抑制する事です。
 これらの補修工事を定期的に行い、致命的なコンクリートの劣化を抑制することにより、建物を延命する事ができます。

strong>【回答者】
NPO日住協法律相談会 専門相談員
一級建築士・山田 俊二
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2021年8月号掲載)

集合住宅管理新聞「アメニティ」は、1982年創刊、39年間の歴史を持つマンション管理とメンテナンスの専門情報紙です。1都3県などの分譲マンションを中心に10万部発行。見本紙ご希望の方は、ホームページからお申し込み出来ます。
https://www.mansion.co.jp/mihonshi

建物Q&A 排気口廻りの外壁や天井の汚れを防止する方法は?

2021-08-07 11:08:28 | 外壁等

排気口廻りの外壁や天井が汚れます。一昨年大規模修繕工事で外壁の塗装を塗り直し綺麗になったのですが、また排気口廻りが汚れてきました。バルコニー面などは踏み台を使い手の届く範囲は清掃出来ますが、バルコニーの無い外壁面は清掃出来ません。又、他の住戸でも、揚げ物料理が多いのか著しく油汚れが付いています。
排気汚れを防止する方法は無いのでしょう?


住戸内の換気扇と外壁の排気口とはダクトというパイプでつながっています。換気扇に吸い込まれた排気の汚れが、ダクトを通って排気口から排出された際、外壁や天井面に付着してしまいます。又、長年の間にダクト内にも、台所系統では油煙の油が付着し、トイレ・浴室合流系ではトイレットペーパーの繊維がダクトに付着し、そこに浴室の湯気が浸透しカビが生えてきます。これらの汚れが排気と共に排出され、より一層汚れの元となっています。
外壁などの汚れ防止には、最近排気気流を外壁や天井に向かわない様にする形状の排気口金物が販売されています。このような排気口に取替えるのが一つの方法です。又、ダクト内に付着した汚れを放置すると排気口金物を取り替えても、ダクト内の油汚れなどが流出したり、カビが吹き出したりする場合が有ります。ダクト内の定期的な清掃が必要です。換気扇やレンジフードの清掃は日常行っていると思いますが、ダクト内の清掃は専用道具を持った専門業者でないと出来ません。これらの方法は、バルコニーがない外壁面などは足場を設置する大規模修繕時でないと出来ません。
又、排気ダクトは一般的に専有部であるという見解が主流ですので、この工事は希望者負担のオプション工事にする場合と、修繕積立金を使って全戸一斉に行う場合が有ります。
大規模修繕時には、塗装や防水だけで無く種々の不具合をあらいだし、改善する工事を行う事が大切です。

strong>【回答者】
NPO日住協法律相談会 専門相談員
一級建築士・山田 俊二
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2021年6月号掲載)

集合住宅管理新聞「アメニティ」は、1982年創刊、39年間の歴史を持つマンション管理とメンテナンスの専門情報紙です。1都3県などの分譲マンションを中心に10万部発行。見本紙ご希望の方は、ホームページからお申し込み出来ます。
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建物Q&A 排気口廻りの外壁や天井の汚れを防止する方法は?

2021-07-07 15:49:53 | 外壁等
Q
排気口廻りの外壁や天井が汚れます。一昨年大規模修繕工事で外壁の塗装を塗り直し綺麗になったのですが、また排気口廻りが汚れてきました。バルコニー面などは踏み台を使い手の届く範囲は清掃出来ますが、バルコニーの無い外壁面は清掃出来ません。又、他の住戸でも、揚げ物料理が多いのか著しく油汚れが付いています。
 排気汚れを防止する方法は無いのでしょう?


住戸内の換気扇と外壁の排気口とはダクトというパイプでつながっています。換気扇に吸い込まれた排気の汚れが、ダクトを通って排気口から排出された際、外壁や天井面に付着してしまいます。又、長年の間にダクト内にも、台所系統では油煙の油が付着し、トイレ・浴室合流系ではトイレットペーパーの繊維がダクトに付着し、そこに浴室の湯気が浸透しカビが生えてきます。これらの汚れが排気と共に排出され、より一層汚れの元となっています。
 外壁などの汚れ防止には、最近排気気流を外壁や天井に向かわない様にする形状の排気口金物が販売されています。このような排気口に取替えるのが一つの方法です。又、ダクト内に付着した汚れを放置すると排気口金物を取り替えても、ダクト内の油汚れなどが流出したり、カビが吹き出したりする場合が有ります。ダクト内の定期的な清掃が必要です。換気扇やレンジフードの清掃は日常行っていると思いますが、ダクト内の清掃は専用道具を持った専門業者でないと出来ません。これらの方法は、バルコニーがない外壁面などは足場を設置する大規模修繕時でないと出来ません。
 又、排気ダクトは一般的に専有部であるという見解が主流ですので、この工事は希望者負担のオプション工事にする場合と、修繕積立金を使って全戸一斉に行う場合が有ります。
 大規模修繕時には、塗装や防水だけで無く種々の不具合をあらいだし、改善する工事を行う事が大切です。

【回答者】
NPO日住協法律相談会 専門相談員
一級建築士・山田 俊二
(集合住宅管理新聞「アメニティ」2021年6月号掲載)

集合住宅管理新聞「アメニティ」は、1982年創刊、39年間の歴史を持つマンション管理とメンテナンスの専門情報紙です。1都3県などの分譲マンションを中心に10万部発行。見本紙ご希望の方は、ホームページからお申し込み出来ます。
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マンション計画修繕工事における新型コロナウイルス対策ガイドライン公開

2020-07-15 16:20:51 | 外壁等
一般社団法人マンション計画修繕施工協会(会長 坂倉 徹、正会員153 社)は、「マンション計画修繕工事における新型コロナウイルス対策ガイドライン」を作成し、同協会ホームページに公開。
協会ホームページ
http://www.mks-as.net/topics_list28/