マンション・メンテblog

集合住宅管理新聞「アメニティ」のブログです。工事業者募集やセミナーの案内などを随時掲載していきます。

マンション共用部向けサービスとして初! 電子雑誌読み放題サービス「タブホスポット」を提供開始

2016-10-11 17:13:13 | インターネット関係
~ マンション共用部の無線LAN環境を活用してブックラウンジの利便性を向上 ~
株式会社つなぐネットコミュニケーションズは、株式会社オプティムが提供するエリア型の電子雑誌読み放題サービス「タブホスポット」をマンション共用部向けサービスとして提供開始し、「Brillia City 石神井台」にて採用が決定。
http://www.tsunagunet.com/info/2016/1011_01.html

マンション管理特化型Q&Aサイト「みんなの管理組合」の提供開始/㈱シーアイピー

2016-02-01 15:57:16 | インターネット関係
 マンション管理のコンサルティングを行う株式会社シーアイピー(代表:須藤桂一)は、全国の分譲マンション居住者・管理組合向けに、マンション管理特化型Q&Aサイト「みんなの管理組合」(https://みんなの管理組合.com)の提供を開始した。
 分譲マンションでは、ペット問題や駐車場問題から、大規模修繕工事まで、解決を迫られる様々な問題が起きている。
 そこで、管理組合は、区分所有者の中から理事を選任し、理事会を構成して諸問題の解決にあたるのが一般的だが、理事が輪番制で選任され、多くの場合、一年で交替となることから、理事会のマンション管理に関する知識やノウハウが蓄積されないという問題がある。
 管理組合でノウハウの蓄積がされないのには、別の理由がある。当該管理組合内や他の管理組合との情報交換や連携する機会が乏しく、そのような仕組みもない。
 また、管理委託管理会社から技術的な助言や提言があっても、それが妥当か検証することが困難なケースがある。その際、マンション管理に関する専門家を活用できればいいのだが、管理組合と専門家のマッチングがうまくできいないため、専門家の活用が進んでいない管理組合も多い。
 以上のような状況を鑑み、同社はマンション管理特化型のQ&Aサイト「みんなの管理組合」を開設した。
 同サイトでは、マンション内で起こる様々な問題を質問投稿し、その対処法を返答することで、問題解決の糸口をつかむことが可能となる。
 また、同サイトに登録したマンション管理に関する専門知識を持った建築士等の士業従事者や、理事兼権者がアドバイザーとなって専門家としての有益な回答を得ることができる。
 そして、これらのマンション管理に関するノウハウが同サイト内に蓄積されることで、全国の分譲マンション居住者・管理組合全体の生産性の向上が期待される。

本件に関する問い合わせ先
 株式会社シーアイピー
 住所:東京都中央区銀座2-6-15 第一吉田ビル7階
 電話:03-3538-1175 FAX:03-3535-4835
 会社ホームページ:http://www.cip.co.jp
 会社代表E-Mail:i-info@cip.co.jp
 広報担当:泉谷倫成(いずみやともなり) E-Mail:izumiya@cip.co.jp
 
 
 
 

テレビ共同受信設備の改修事例

2007-05-16 09:00:00 | インターネット関係

NPO法人マンションIT化支援センタでは、マンション居住者や管理組合の立場にたって、光ファイバの導入や地上デジタル化などIT化に関する支援活動を行っている。今回は同支援センタがうけた相談依頼のなかから、地上デジタル放送に対応した既存マンション共同受信設備の改修事例を紹介する。

〈改修事例1〉

共同アンテナ(地上波とBS)による方式

  • 建物概要 14棟、5階建(川崎市)
  • 改修費用 1.2万円(戸当り)

(1)実施までの経緯

マンションの共同受信設備を地上デジタル放送対応へ改修するにあたって、理事長から当センタに協力依頼あり、コンサル契約を結んで対応した。

管理会社を含め4社から出された提案内容、見積りは区々であったが、増幅器を交換しなくて大丈夫といい、したがって費用も半値近いアンテナ会社に決まった。

(2)改修内容

各棟屋上の共同アンテナ(東京タワー向けVHFとテレビ神奈川用UHF及びBS)に、東京タワー向け地上デジタル対応アンテナを追加し、テレビ神奈川用を地上デジタル対応アンテナに交換した。あと若干の機器追加と増幅器の調整、宅内での画像確認(増幅器ごと1戸)で完了。各棟とも1日の工事であるが、その間、数時間はテレビの視聴が出来なかった。

Maint0705_01
共同アンテナ改修工事

(3)その他

屋上のBS共同アンテナをBS・110°CSに変更することと、CATVの導入は本格的な検討と費用がかかるので、今回は取りあえず地上デジタル対応にしぼった。

〈改修事例2〉

CATVと共同アンテナ(BS)の混合方式

  • 建物概要 3棟、5階建(川崎市)
  • 改修費用 6.5万円(戸当り)

(1)実施までの経緯

2回目の大規模修繕を控え設計事務所から、テレビ受信設備のデジタル化などITに関するコンサル依頼を受けた。

(2)改修内容

  1. 地上アナログ及び地上デジタル
    CATVからの電波を利用すれば、棟内設備(増幅器、テレビ端子など)の改修により安定した多くのチャンネルが受信可能となる。イッツコムの場合、各住戸の受信は無料であるが、マンションとして施設利用料が月額8,400円(当マンションの場合)必要。
  2. BS及び110°CS
    屋上の共同アンテナで受信し混合すれば、各住戸で無料受信が可能になるが、そのためには棟内設備の改修が必要。BSは、同軸ケーブルを除く棟内設備の改修により全戸受信可能であるが、110°CSは周波数が高く損失が大きいため、管理組合として保証しないが、ほとんどの住戸で受信可能。(写真は仮設アンテナによる調査)
    Maint0705_02
    仮設アンテナによる調査
  3. CATVのフルサービス(映像サービス、インターネット、IP電話)を受けることができる。

(3)その他

改修方法についての居住者説明会や工事、特にテレビ端子などの取替えについての説明会、CATVを含むテレビ受信に関する説明・相談会など何回となく機会をもったが、ご理解いただくのは容易でない。

お問合せ先

NPO法人マンションIT化支援センタ/松尾
E-mail:matsuo@mit.or.jp
TEL:03-5940-7531
http://www.mit.or.jp/

<アメニティ新聞296号2007年5月掲載>


集合住宅管理新聞アメニティはマンションでの快適な生活をめざして、管理組合と居住者の皆さんが参加して手作りする新聞です。

アメニティ編集室が運営する「マンション・メンテのホームページ」では、改修工事事例の他、快適な分譲集合住宅での暮らしに役立つ情報を掲載中です。


既存マンションのインターネット設備導入事例

2005-06-10 09:00:00 | インターネット関係

NPO日住協埼玉県支部主催による「デジタル放送・通信設備導入セミナー」が3月に大宮ソニックシティビル研修室において開催(本紙(アメニティ新聞)271号に既報)され、NHKさいたま放送局受信技術担当者の「デジタル放送対応型マンション」と題する講演等のほか、みさと第一住宅、グローブコート大宮南中野団地からインターネット設備導入についての事例報告があった。以下、事例報告の要旨並びに報告記事掲載。


みさと第一住宅:外観
■みさと第一住宅の事例



  • 三郷市彦成3-8-23


  • S49年都市再生機構
    (旧日本住宅公団)分譲


  • 5階建26棟688戸


同住宅のインターネット設備導入経緯としては、平成15年9月に中期改善委員会で「IT推進研究会」を設置してブロードバンド化についての情報収集、調査研究を開始。16年1月「高速インターネット接続サービスに関するアンケート調査」実施(表1参照)、2月「高速インターネット接続サービス導入」に関して理事会に提言、5月の通常総会で導入を可決、6月「Bフレッツマンションタイプ導入実行委員会」設置、7月「ケーブル引き込み口」配管工事(JS)、VDSL装置(VH=100)設置工事(日本コムシス)、8月~11月各棟開通。



Q:現在パソコンをお持ちですか?A:持っている67.9%,購入予定あり12.0%,購入予定なし20.1%;Q:インターネットを利用されてますか?A:利用している55.5%,利用予定あり19.6%,利用予定なし24.9%;Q:導入に賛成ですか?A:賛成66.5%,反対4.8%,その他11.0%,無回答17.7%;Q:導入されれば接続しますか?A:接続する52.1%,接続しない9.1%,その他18.7%,無回答20.1%
表1:高速インターネット接続サービスに関するアンケート調査



「Bフレッツマンションタイプ」導入の理由としては、Bフレッツの4種類のタイプの中で、「ビジネスタイプ」「ベーシックタイプ」は光ファイバーを利用者が単独で使用するので、スピードはあるが費用も高い。「ニューファミリータイプ」「マンションタイプ」は光ファイバーを複数の利用者で共有するのでスピードは遅くなるが費用は安い。



また、「ニューファミリータイプ」が室内まで光ケーブルを敷設(最大100Mbps)するのに対し、「マンションタイプ」は棟まで光ケーブルを敷設(最大50Mbps)するが、そこから室内までは電話に使用しているメタルケーブルを使用するので「ニューファミリータイプ」よりスピードは遅いが費用は安い。同研究会では、当初「マンションタイプ」と「ニューファミリータイプ」の併設を考えたが、技術の進歩が早く、今後超高速インターネットの出現の可能性もあり、「マンションタイプ」に満足できない場合には「ニューファミリータイプ」に追加工事も可能であるところから、「マンションタイプ」を導入することにした。



費用については、光ファイバー敷設用配管は環境整備の一環として管理組合が行う。利用者の初期導入工事費並びに利用料(NTT及びプロバイダーとの契約)は受益者負担とすることにした。



なお、ケーブルテレビ(CATV)は提供会社無く、東京電力のテプコシステム、有線ブロードネットワークスは、三郷市はサービスエリア外なので採用不可とした。


■グローブコート大宮南中野団地の事例



  • さいたま市見沼区南中野395


  • H7年(1996年)埼玉県住宅供給公社分譲


  • 4~5階建6棟115戸


CATV既設団地での光ファイバー導入事例



平成12年にケーブルテレビ(CATV)を導入し、その後、住民アンケートの結果「Bフレッツマンションタイプ」を導入した事例として報告者より以下寄稿いただいた。



先を見越したプラン



1999年初夏、これからはインターネット設備が不可欠ということで、理事会は一致して取り組むことになりました。しかし、当時は電話回線を使ったダイヤルアップか光ファイバーを敷設する方法しかなく、後者は多額の費用負担がネックとなりました。



そこで着目したのがCATVです。その当時はまだ、通信設備に関する情報があまりない状態でしたが、「放送はいずれデジタル化する」とも言われはじめ、放送と通信を一度に対応できるのはCATVだけでした。団地内の通信整備導入が不可欠という思いで、CATV業者と折衝を開始。



同時に、居住者の通信に関する実態調査を行い、ニーズの把握も行いました。その結果、多くの居住者がインターネット環境を待っているということでした。



すべてタダ。選択肢を増やす



最初の見積りは1000万円程でした。当時、大宮市内の既存マンションでは、どこも CATVを敷設していないことが判明したので、グローブコート大宮南中野をモデルとする提案をCATV業者にしました。そして、ケーブル敷設及び全住戸の全室にある端子全てを、CATVが使える端子に替えることにしました。また、居住者調査からの予測として30 %の住戸がCATVに加入するとの予測が得られたことが業者の動因となり、工事は始まりました。



つまり、すべてタダでCATVのインフラが整うことになったのです。



居住者側に立ったインフラの整備として、選択肢を増やすべく、1年前(平成16年)にはBフレッツも導入しました。



<アメニティ新聞273号 2005年6月掲載>