古舘降板で見えた電通の力 自民党はずっと電通と党の広報契約している

2016-01-03 10:53:17 | 政治

 

古舘降板で見えた電通の力

 

同日夕刻にあった記者会見で古舘氏は「ものすごく不自由な12年間でした。言ってはいけないこと、いいこと、ものすごい制約があった」と心情を吐露。元経産官僚の古賀茂明氏が番組出演中に不規則発言をしたこととの因果関係は否定したが、個人的に尊敬していたという古賀氏との関係がこじれたことや、安倍官邸から好ましく思われていないことへの心労が大きかったと推測される。

 

テレビ朝日関係者によると、古舘氏との契約は毎年3月末と9月末に更新されることになっている。古舘氏はしばらく前に早河洋会長にキャスター降板を申し出ていたが、早河氏をはじめ局関係者は慰留に努め、「てっきり3月以降も古舘さんが続投するものと思っていた」(局関係者)。しかし、本人の辞意は固く、24日早朝に社内で古舘氏の降板が伝わると、驚きが広がった。

 

古舘氏の降板を発表せざるをえなくなって、テレ朝は早速、大手広告代理店の電通と協議を始めた。実は「報道ステーション」のCM枠は電通の「1社買い切り」のため、電通の意向が良くも悪くも反映する。今後、古舘氏の後任の人選を含めてテレ朝と電通との間で話し合いが続けられるとみられる。「古舘さんに対してはいろいろと批判はあっても、現在の視聴率はかなり高く、これだけの実績は立派。電通としても高視聴率を維持できる後継体制にもっていってほしいはずだ」と同関係者。

 

古舘氏の後任には、読売テレビの「情報ライブ ミヤネ屋」の宮根誠司氏(朝日放送出身)や、テレ朝「モーニングショー」の羽鳥慎一氏(日本テレビ出身)が取りざたされるが、テレ朝関係者は「局アナ出身者が有力」と言い、現在、「報道ステーション・サンデー」の司会進行を務める富川悠太氏や「スーパーJチャンネル」の渡辺宜嗣氏(昨年テレ朝を定年退職)、さらに赤江瑞緒氏らの名前が挙がっているという。そのなかでも「最有力なのが、富川だろう」(テレ朝関係者)。昨年、月刊『文藝春秋』は、テレ朝の内部資料をもとに、古舘プロジェクトへの支払いが年間30億円弱、そのうち12億円強が古舘氏の出演料に充てられていることを暴露したが、これだけのコスト負担はテレ朝にとっても重荷になっているのは否めない。局アナの富川氏に交代すれば一気に経費を削減できるという恩恵もある。

 



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