日本維新の会代表の橋下徹大阪市長の出自を題材にした連載の打ち切りを決めた「週刊朝日」は、23日発売の最新号(11月2日号)で「記事チェックのあり方を見直し、社として、今回の企画立案や記事作成の経緯などについて、徹底的に検証を進めます」などとするおわびを掲載することが22日、分かった。橋下氏はなお反発、掲載経緯などを、大阪市長の記者会見に出席し説明するよう週刊朝日や執筆者のノンフィクション作家佐野真一氏に、あらためて求めた。
週刊朝日のおわびは、河畠大四編集長名で見開き2ページ。「次の衆院選では、第三極として台風の目になるとも言われる政治家・橋下氏の人物像に迫ることが狙いで、差別を是認したり助長したりする意図はなかった」としながらも「地区を特定するなど極めて不適切な記述を掲載した」「ジャーナリズムにとって最も重視すべき人権に著しく配慮を欠くものになった」と謝罪した。
これに対し橋下氏は22日、市内で「検証というが、再起不能で矯正不可能だ」と指摘。「次の(大阪での市長)記者会見に来るかどうかに懸かっている」と強調した。
佐野氏については「明らかにペンの力での家族抹殺だ。逆に僕は佐野を抹殺しに行かなきゃいけない」と述べ、記者会見やツイッターで非難を続ける考えを示した。週刊朝日が橋下氏の母親に取材を申し込んでいたことも明らかにし「人間じゃない。朝日新聞社グループは鬼畜集団だ」と怒りをあらわにした。
問題になった記事は佐野氏と取材班が先週発売の10月26日号から始めた「ハシシタ 奴の本性」。橋下氏が「一線を越えた」と抗議し、発行元の親会社である朝日新聞の取材を拒否。週刊朝日は19日、連載打ち切りを決めた。
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