橋下氏がバレー柳本元監督起用 桜宮改革

2013-02-12 18:59:19 | 橋下徹

大阪市立桜宮高校(同市都島区)2年の男子生徒(17)が自殺した問題で、市教育委員会は12日、同校の指導体制を一新するため教委事務局の同校改革担当顧問に元バレーボール全日本女子代表監督の柳本晶一氏(61)を充てる人事を決めた。

 同日午前、橋下徹市長らと記者会見した柳本氏は「難局を乗り越えて希望、夢を持って生徒の皆さんが幸せになるお手伝いをしたい」と抱負を述べた。柳本氏は非常勤嘱託で任期は3年。発令は18日付で、桜宮高を視察するなどし専門的な見地から助言・指導にあたるという。

 柳本氏は「旧態依然とした体罰の中で選手時代を過ごした。当たり前と感じていた」と一時は自らも体罰的な指導をしたと明かす一方、「これでは伸びないと気付いた」と強調。女子バレーの監督になって「科学的に栄養面も管理し、自覚を持った選手を育てなければ世界に太刀打ちできないと思い、指導法を変えた」と語り、それがロンドン五輪でメダルを取る礎になったと振り返った。

 教委側は当初、校長就任も打診したが「自分は教育のプロではない」として顧問就任が決まったという。校長は引き続き、外部人材を充てる方向で調整する。橋下市長は「新しい指導法でスポーツ普及に努めている柳本氏に、改革に向けて力を貸していただける。最高の人選だ。ゼネラルマネジャーとして改革の最高責任者になってもらう」と述べた。

 柳本氏は大阪市出身。実業団チームで選手や監督として活躍した後、2003年にバレーボール女子代表監督に就任。低迷していた女子チームをアテネ五輪、北京五輪に導いた。10年に現役選手の支援や引退後のキャリア支援を目的に、元陸上選手の朝原宣治氏らと「アスリートネットワーク」を結成し理事長に就任した。



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