公園で異常な放射線量、地中に物質か 東京・豊島
東京都豊島区は23日、同区池袋本町4の区立「池袋本町電車の見える公園」で、国の除染の基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)を大幅に超える最大毎時480マイクロシーベルトの放射線量を測定したと発表した。同区は公園を当面、立ち入り禁止とし、保健所に健康相談窓口を設置する。
同区によると、高放射線量が検出されたのは公園東側にある遊具そばの地面1カ所。そこを離れると線量が0.1マイクロシーベルト程度まで下がることから、同区は「検出地点に何らかの物質が埋まっている可能性がある」として、今後、原子力規制委員会と協議しながら、物質の特定、除去を進める。
同区は「公園の利用状況次第なので健康への影響は一概には言えないが、心配な人は保健所の窓口に相談してほしい」と呼び掛けている。
同区によると、今月20日、測定機器を持っている区民から「公園の遊具近くで、高い線量が出る」と情報提供があり、区が調査。22日に複合遊具1台から最大で毎時2.53マイクロシーベルトと基準値を超える線量を検出した。
規制委の助言を受けて23日に再調査し、遊具近くの地面1カ所から最大毎時480マイクロシーベルトを測定した。このため遊具をフェンスで囲い込み、公園も立ち入り禁止にした。
公園は東武東上線下板橋駅のすぐ近くの住宅街の一角。同区によると、公園は2013年3月に開設。それまで10年ほどは更地で、その前は都の清掃事務所があったという。
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