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高校を2年で卒業し大学入学 制度創設

2012-06-02 09:46:39 | 資格
文部科学省は1日、高校を2年間で卒業して大学に入学できる制度を創設する方針を決めた。近く開かれる国家戦略会議で平野博文文科相が打ち出す。優秀な高校生を早く大学に進学させて専門分野を学べるようにすることで、国際社会で活躍できる人材の育成を狙う。今後、学習指導要領で定められているカリキュラム消化などの問題点を整理、学校教育法の改正を目指す。

 全国に402校(10年4月時点)ある6年制の「中高一貫」校を5年で卒業する生徒や、スポーツ、芸術などに秀でた生徒が中心になると想定される。

 現在も高校に2年以上在学し、大学が定めた分野で優れた資質を持つと認められた17歳が進学できる「飛び入学」制度はあるが、高校が中退扱いになることなどから、制度開始の1998年以降、飛び入学での進学は100人ほどにとどまっている。

 優秀な生徒を早期に大学に入学させることで、欧米に比べて勉強時間が短いとされる大学の教育内容を活性化したり、海外に留学する学生の増加や大学間の競争を期待する狙いもある。4月の国家戦略会議は「日本の成長には人材育成が欠かせない」とし、6・3・3制を含む教育体系の抜本的な見直しも求めていた。【

韓国人留学生、ハーバード大を首席で卒業

2012-06-01 17:54:56 | 資格

米ハーバード大学経済学部のチン・グォンヨンさん(20)が、韓国人留学生としては初めて同大学を首席で卒業した。


 チンさんは24日に行われた卒業式で、卒業生1552人の中から2人が選ばれた「全体首席」の1人となった。全体首席の称号は、各学科の「最優秀卒業生」79人のうち、最も学点(成績)の高い学生に与えられる。チンさんの学点は4.0点満点中4.0点で、在学中は全科目で「A」を取った。また、学部生であるにもかかわらず、ロースクール(法科大学院)とケネディ行政大学院の授業4科目を履修し、いずれも最高の成績を収めた。


 チンさんは併せて、経済学部の首席賞(ジョン・ウィリアムズ賞)、最優秀卒業論文賞(トマス・ホッブズ賞)も受賞した。


 ソウルで小学校に通い、小6のときにカナダで留学生活をスタート。高校のとき米国に移った。マスコミのインタビューに対し、チンさんは「一度にまとめてやるのではなく、普段からコツコツ勉強した。最初は英語のエッセー(作文)に苦労したが、英語の先生に毎日添削指導を受けたことが非常に役に立った」と振り返った。自律と責任を重んじる父親(大学教授)の教育哲学が、長い留学生活に耐える独立心を養ったという。


 米東部の名門ボーディングスクール(寄宿制中等教育学校)、フィリップス・アカデミーに通っていたときから経済学に関心が高く、当時、初出場した経済学関連の全米大会で「優秀」の評価を受けた。また、高校時代に大学単位認可クラス(AP)で11科目満点を取っていたため、ハーバード大の4年課程を3年で終えることができた。


 チンさんが頭角を現した分野は、経済学だけではない。教養生物学の授業で書いたエッセーは、教養学部の最優秀エッセー賞(コナント賞)を受賞し、学部1年生用の教材として採用された。


 スポーツも好きで、野球やサッカー、アイスホッケー、アメリカンフットボールなどのクラブで活動した。チンさんは「(1人で留学したが)クラブのおかげで寂しさを感じることがなかった。まずクラブに入り、英語力が大きく伸びた」と語った。


 ロースクール出願に必須となる適性試験(LSAT)で180点満点中179点を取り、昨年12月に米国ロースクールランキングで1、2位を占めるエール大とハーバード大のロースクールに合格した。異なった校風を経験するため、エール大のロースクールに進学する予定だ。卒業後はウォール街の法律事務所か投資銀行に就職して経験を積む計画で、軍服務後は韓国で働きたいという。チンさんは「金融や国際通商分野の国家間訴訟で、韓国の国益を代弁する弁護士になりたい」と夢を語った。


ワシントン= イム・ミンヒョク特派員

母さん50歳東大合格 30年越しの願いかなう 

2012-06-01 09:36:56 | 資格
姫路市書写の塾講師、安政真弓さん(50)がこの春、かつて挑んだ東京大学を受験し、文科3類に合格した。ほぼ30年越しに願いを成就できたのは、東大を目指す次男の姿がきっかけだった。一緒に受験することを決めて1年。仕事や家事の合間に参考書を広げ、最難関を突破した。次男は別の大学で学ぶことになったが、「語学の分野で新たな世界を広げたい」と、再び味わう学生生活に胸を膨らませている。(金 慶順)


 安政さんは姫路西高校の32回生。現役時に京都大、浪人して東大に2度挑戦して失敗し、早稲田大学に進んだ。卒業後も独学で外国語を学び、フランス語やイタリア語などを習得。7年前から自宅で学習塾を開き、近所の中学生らに教えている。

 挑戦のきっかけは、次男玲二郎さん(19)の受験だった。

 昨年3月、姫路西高3年だった玲二郎さんが東大受験に失敗し、真弓さんは自分が味わった悔しさを重ねた。その思いを晴らそうと「お母さんも東大生を目指そうかな」と数年後の受験計画を明かすと、「どうせなら1年で合格を目指してみれば」と家族が背中を押してくれた。

 2度目の東大受験に挑む玲二郎さんとの切磋琢磨(せっさたくま)が始まった。教材は、息子の教科書と参考書を借りた。1時間ごとに勉強の予定を手帳に書き込み、教科別に色分けして苦手科目を克服した。日ごろは教える立場だけに「どの勉強が有効だったか振り返るのも大切」と、手応えも記した。合格後、手帳は「受験生の参考に」と次男の通う予備校や姫路西高の教諭らに請われて貸し出した。

 深夜まで勉強する母を「気楽にやれば」と励ました玲二郎さんは、東大理科2類を受験したが合格にわずかに届かず、真弓さんの母校早稲田大学に入学する。母の合格を「さすがお母さん」と祝福している。

 入学式は4月12日。真弓さんは学習塾を当面休業し、家族と離れて東京の学生寮で1人で暮らす。ラテン語や古代ギリシャ語を学びたいといい、「新しい言語を入り口に、世界の歴史や文化をもっと知りたい」と声を弾ませる。

文科省が専修学校に単位・通信制

2012-02-11 20:15:48 | 資格
 文部科学省は11日、1年以上の通学が義務付けられている専修学校について、単位制や通信制の学科新設を認める方針を決めた。スキルアップを図る社会人に照準を合わせ、帰宅後や長期休暇中など自分のペースで学べる環境を整えるのが狙い。専門学校や高等専修学校など計約3300校が対象で、3月末までに関係省令を改正、4月1日に施行する。

 専修学校は、全体の8割を超える専門学校を中心に介護福祉士や調理師、保育士などさまざまな分野でスペシャリストを養成。卒業すると職業資格を取得できたり、国家試験受験資格が得られたりする。生徒数は約65万人で、このうち社会人は約10万人。

遺品整理士の資格 増え続ける孤独死に需要

2012-01-10 03:57:08 | 資格
一般社団法人遺品整理士認定協会

受講資格 どなたでも受講いただけます 受講期間 2ヶ月間(目安)
遺品整理士養成講座
受講料 25,000円 会費(認定料) 5,000円(2年間有効)

独り暮らしのお年寄りが増え続ける中、亡くなった後の遺品を整理する仕事の需要が高まっている。昨秋には業界の健全化を目指して、遺品整理士の資格を認定する一般社団法人が北海道千歳市に設立。すでに全国で次々と遺品整理士が誕生している。遺品整理業を題材にしたさだまさし原作「アントキノイノチ」の映画化でも注目されているこの業界の今を探った。(札幌支局 藤井克郎)

 「遺品整理をしている業者は今、全国で3000社あるといわれている。リサイクル業や運送業、ビルメンテナンス業のほか、便利屋もこの仕事をやっているところは多い。何の資格もないので、中には遺品の指輪や通帳を自分の懐に入れてしまう人もいる。もちろんきちんとやっているところもたくさんあるが、業界全体が健全化されて、日本を守ってくれたお年寄りに対して礼儀を尽くすのが大事なんじゃないかと思うんです」と、昨年9月に千歳市に設立された一般社団法人遺品整理士認定協会の木村榮治理事長(47)は、その意義を強調する。

 遺品整理士の養成は、教本やDVDなどによる通信講座で行われる。受講料は2万5000円で、弁護士や大学教授らの監修のもと、遺品整理の流れ、法律上の注意点、供養の仕方など、法令にのっとった正しいやり方を学ぶ。こうして初心者でも2カ月ほどの研修を経て課題に合格すれば、遺品整理士の認定証書を受けることになる。

 「今は60人くらい受講生がいますが、経験はないもののこの仕事に興味を持っていたという人は多い。命を見つめ直すことで自分も救われる、という理由で開業を目指している人もいます。資格を取った後も2年ごとに更新するので、ちゃんと適正にやっていなければ取り消される。この認定を優良事業者の証しにしてもらおうと思っています」

 木村さんによれば、すでに11月下旬に長崎県の業者が遺品整理士第1号の資格を取得。北海道では業界大手、焚上(たきあげ)協会(本社・札幌市白石区)の中山猛社長(51)が、全国で3番目に認定されたという。

 その焚上協会が行う遺品整理の現場を見せてもらった。札幌市内の某所、古い一軒家で、最後は高齢のご主人が一人で住んでいたという。病院で亡くなったとのことだが、近しい家族は誰もいなかったようで、遠い親族から同社に遺品整理の依頼が来た。部屋の中には衣類や食器などが無造作に置かれ、つい今し方まで人が生活していたような雰囲気が漂う。

 午前9時、焚上協会の小島勝利さん(45)のほか6人の外部作業員が、それぞれの車で集合。最初に小島さんから「冷蔵庫、洗濯機は残しておいてください」などと簡単な作業の手順が指示された後、黙々と作業に取りかかる。家具など大きなものはそのまま、テーブルの上のこまごまとしたものは段ボールに詰めて、次々と玄関前に運び出す。調味料など液体の中身は流しに捨てて、容器はやはり玄関前に積み上げる。

 10時過ぎ、1回目の回収の時間がきた。積み上げられた遺品はそのままトラックで運ぶのかと思ったら、やってきたのは市の委託を受けたゴミ収集車。ゴミを回転式の鉄板でバリバリバリと砕いて収容するあの車で、ここにタンスだろうが鏡だろうが物干しざおだろうが、何でもかんでもほうり込む。あっけにとられて見ていると、ほんの10分くらいで山積になっていた遺品がきれいさっぱりなくなった。

 さらに冷蔵庫やテレビなどは家電のリサイクル業者が、まだ使用可能なタンスなどは総合リサイクル業者が引き取っていく。こうして正午前には、あれだけ散らかっていた家が、仏壇と神棚以外はほとんど何も残っていない状態になった。仏壇と神棚は親族からの依頼で、供養品としてお焚(た)き上げを行うという。

 うずたかく積まれた遺品の山を2回もゴミ収集車が回収したが、小島さんによると、もともと家族で住んでいた家としてはこれで普通だそうだ。「どこの家にもいえるのですが、不必要なものが多すぎる。遺族に迷惑をかけるから、生きているうちに捨てるべきなんですけどね」と小島さん。

 焚上協会はもう30年も前からこういった事業を行っているが、今回、遺品整理士の資格を取った中山社長によると、業界の95%は違法業者だという。

 「遺族が片づけてくれと業者に頼んで、その業者が処分する遺品をトラックに乗せたら、それで違法なんです。現行の法律では、ゴミは一般廃棄物処理業者じゃないと処分できないことになっている。うちは産業廃棄物収集運搬業と古物商の許可証は取っているが、一般廃棄物の許可証は申し込んでも取れない。だから収集車を呼ぶしかないんです。でも利用者はそんなこと知りませんからね」

 同社はもともと遺品を供養してお焚き上げを行うのが本来の業務で、遺品整理はそれに付随して生じるものだった。現在は、お焚き上げだけなら札幌本社管内で月に300件くらいあるのに対し、遺品整理は5~10件程度だが、中山社長は今後ますます増えていくだろうという。

 「独り暮らしのお年寄りは増え続けるでしょうし、孤独死でなく病院で亡くなったとしても、入院する前に住んでいた家は誰かが片づけなくてはいけない。ただ亡くなって1カ月後に発見される、といったことは減ってほしいですね」

 遺品整理業を題材にした映画「アントキノイノチ」(瀬々敬久監督)では、ウジだらけの部屋を片づける場面などが出てくるが、この道13年の中山社長も、そういう状況にはよく遭遇するという。包丁でめった刺しにされた殺人事件の現場で作業したこともある。
 「血の海を拭いて掃除をしました。好んでやる仕事じゃないけど、誰かがやらなければならない。最後には遺族の方からありがとうといわれるし、それだけ必要とされているんだな、と感じます」と中山社長。

 今回の遺品整理士の養成講座に関してはほとんどが知っている内容だったが、違法業者との差別化を図る意味もあっていち早く受講し、認定を受けた。

 「たとえば土曜に電話があって、明日の日曜に片づけてほしいといわれても、日曜は行政が動いていないので月曜にしかできない。そしたら別の業者が見つかったから、とキャンセルされたが、心情としては、そこは違法業者ですよと言いたいところです。本来なら行政が指導すべきですが、この遺品整理士認定が行政のお墨付きとなれば、違法業者はなくなると思う。そうなってくれるよう応援したいと思っています」と中山社長は期待を込めた。